新井紀子のレビュー一覧
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2024/06/18
読んでみるとすごい面白かった。学力の経済格差を読んだ時にも思いましたが、主張が一貫していてそのためのデータ提示も分かりやすかったです。
我々が普段AIと呼んでいるもの、AIと聞いてイメージしているものがそもそも違っていてAI決められたことを高速で処理したり人間が作ったフレームの...続きを読むPosted by ブクログ -
興味深い内容だった。「AIの得意なこと、不得意なこと(限界点)。そしてAIが苦手な(肩代わりできない)読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や理解力(P172)」を私たちは備えているのか。(→否。)AIが労働市場に参入すれば、失業者があふれ、企業が消え、「AI恐慌」とでも呼ぶべき、世界的な大恐慌...続きを読むPosted by ブクログ
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佐藤優氏との対談が掲載されている「国難のインテリジェンス」を読み、概要をわかったつもりでいた本書の重要性を痛感し、今更ながら拝読。5年ほど前の著作でAIのことを書いているにも関わらず全く古さを感じさせない。ということはシンギュラリティが絶対不可能なAI技術の本質を論理的に喝破しているから。後半の読解...続きを読むPosted by ブクログ
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AI関連の書籍を色々読んでくると、前半はさすがに聞いたことある話も多いが、東大合格に向けて頑張るAIトオルくんの話とかは面白かった。また第五世代コンピュータ開発の失敗談が国内に見当たらないというのは、研究が失敗すると論文化出来ずその知見が世に公開されずに終わる、というアカデミアの問題にも通ずるような...続きを読むPosted by ブクログ
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子ども向けの本ということもあり、イラストや漫画が豊富で分かりやすくAIについて説明されている。AIの得意なこと苦手なこと、未来の社会のあり方...これからはどんな能力が必要となってくるのか、そんなことを考えるきっかけになる本。Posted by ブクログ
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学力って、結局は「読むチカラなんだよなー」と改めて感じた一冊。
AIの進展について学んだというよりは、
子どもたち、本当に大丈夫か?!と心配になった。
筆者も危惧しているドリルのような反復学習について、
小学生のうちからデジタルドリルに励んで「勉強した気分」になり,テストでいい点をとってしまうと,そ...続きを読むPosted by ブクログ -
前回に引き続き良い本だった。簡易版RST試験の自身の結果にはショックを受けたが、自身の苦手とすることが見えてきてよかった。どう対応すればいいかはわからないが(本書にもそこまで詳しくは載っていない)、まずは一文一文確実に意味を理解する習慣を身に付けたい。Posted by ブクログ
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東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国...続きを読むPosted by ブクログ -
恐るべき書、AIという技術が、人間にもたらすものは何か
多くの仕事がAIに代替される将来、生き残るためには、読解力が必要である
しかし、日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない
読解力のない人間は失業するしかない というのが本書の主旨である
AIが人間の仕事をすべて奪って...続きを読むPosted by ブクログ -
RST(リーディングスキルテスト)の体験版が受けられると言うことだったので読んでみました。
散々な結果でした。
それはさておき、こういうふうに「読解力」を分解して、何がどれくらいできないのかが判るととてもよいですね。
対策しやすいです。
AIに負けない、ということと、読解力を高める、ということが直結...続きを読むPosted by ブクログ -
高3で教師を目指す受験生なのですが
凄くためになる本で読む度なるほどと思うことが多々ありました。読解力を身につけるにはどうしたらいいのかまで書いてありこれからに生かせる本だなと思いますPosted by ブクログ -
前著で明らかにされなかった、読解力が低下している原因について、まず学校教育において電子黒板や穴埋めプリントの活用によって板書をノートに写す作業が減ったことにあるとしている。ノートに取ることは一見非効率で無駄な作業に思われるが、文章の意味を理解せずにはスムーズに写すことができないのだという。文字単位や...続きを読むPosted by ブクログ
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AIの台頭によって人間の仕事が奪われる、そう聞いて危機感は持つものの果たしてどうすればよいのか分からない。
本書はまず、AIが人知を超えた存在になる等というシンギュラリティやビッグデータさえあればAIはなんでもこなすというような、根拠のない言説の間違いを説明する。
そして、AIが如何にして翻訳や作曲...続きを読むPosted by ブクログ -
AIの定義は自分の思っていたものと違うもので、まだ人間を超える知能は生まれていないことや、著者は人間を超えることはできないだろうと様々な要因から考えていることを知れた。正直、AIが人間を超えて人間を支配するようになるとか世間では言われているけど、実際はそんなことないんじゃないかと思うようになった。こ...続きを読むPosted by ブクログ
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AIに出来ないことは今の子どもたちにも出来ないとなるとAIが発展していくこれからの社会はどうなっていくのか、、、考えさせられる一冊Posted by ブクログ
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妻と子どもと丁寧に会話し、子どもの学校の教科書を子どもと一緒に丁寧に読んで、日々体験することや世の中の出来事について丁寧に考えを述べ合おうと思った。
それと、読んで書いて聞いて伝える、見たままを分かりやすく書く、説明する、表現する、そのようなことがとても大事だなと思った。
ドリルは完全ではないという...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の読解力を計れるのが面白かった。
著者があらゆる批判と向き合い、論理的に反論していくのもかっこいい。
AIに負けない力とはなんぞや、は前作「AI vs 教科書の読めない子供たち」を参照。
本作は読解力をいかに強化するかに特化。
地道に「意味」と向き合うしかないんだなぁ。Posted by ブクログ -
AIは東大に入ることができるかという問いには、難しいということが明らかになったものの、現状の大学入試において、上位20%程度の、いわゆるMARCHと呼ばれる大学群に入学する学生よりは優位な学力(本書においてそれを学力と呼ぶかどうかは別問題だが)をもつことができているというのは非常にショッキングな内容...続きを読むPosted by ブクログ
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少し前の2018年の本だけれど、これからの時代も必読の一冊だと思う。
AI技術は進化してどんどんもっともらしい応答をするようになっているけれど、本質的に限界があることがよく分かる本。また、AI技術の到達度を測るためのテストが子どもたちの読解力を図るためにも最適で、実はかなりの数の子供(それとほぼ変わ...続きを読むPosted by ブクログ