新井紀子のレビュー一覧
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ネタバレ新井紀子先生の「シン読解力」を読んだ。先生の主張は学習言語(教科書や問題のための言語)と生活言語とは異なり、学習言語も科目によって違う。学習言語力は15歳くらいまでは成長とともに上がって行く傾向は見られるが、そこで頭打ちになるのが一般的。読書をすることによって、生活言語力は上がるかもしれないが、学習言語を意識して身につけないと、その科目が苦手科目になってしまう可能性があるというもの。巻末にドリルが少し付いていて、これはこれから取り組んでみたい。ただ、この話とは別に、前半にはAIの限界のような話が出てきて、要するに「良し悪しを明確に定義できないもの」例えば、「良い政治」とかは学習データに○×がつ
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東ロボプロジェクトで知った新井先生、前作の『AI vs〜』は読んで不安になった覚えがあって、今回も何となく嫌だなと後回しにしてたけど、ようやく読んだら面白くためになった。
AIが一般的になってきているが、平気で嘘をつくのでその見極めのためにも読解力がいる。
いわゆる国語の読解力ではなく、教科書に書いてあるレベルのことをきちんと読み取るシン読解力が子どもだけでなく大人でも身についてない人が多い。
シン読解力を測る「リーディングスキルテスト(RST)」を開発したが、進学実績と相関関係があるとわかった。(有能な社員を採用するのにも有用、ちなみに多くの企業はSPIとは相関がないと言うらしい)
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・「生成AIの発展の過程において、人間らしい流暢な言語を操る見返りに、正確さを諦めた。人間は流暢な文章を目の当たりにすると、無批判無防備に受け入れてしまう傾向がある。」この指摘は、普段生成AIとのチャットを繰り返していて抱く違和感を端的に表現した分析で、深く腹落ちした。
・何かしらの補正があったと思われるが、生成AIに令和8年度の大学入学共通テストを解かせたところ9科目で満点を取ったという衝撃的なニュースを目の当たりにすると、少なくとも単一の答えのある問いに対しては平均的な人間の能力を遥かに上回る能力を兼ね備えている。著書内では令和6年度の大学入学共通テストをチャットGPTに解かせた結果が掲 -
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最近、同じ著者の「シン読解力」を購入したのですが、本書を積んでおいたことに気が付いて読んでみました。
AI研究者だった新井先生が、すっかり教育者へと変貌していることにまず驚かされます。
この研究が、近年の「論理国語」の導入に影響を与えたことは間違いないでしょう。
シン読解力を測るためのRST(リーディングスキルテスト)のサンプル問題も収録されています(なお、本書の段階では、シン読解力という用語は登場していません。)。
ちゃんと紙に書いて回答していないのですが、自信のない問題を幾つか解答と照らし合わせたところ、どうやら全問正解とはいかなかった模様。
この後、「シン読解力」を読んで、読解力向上を図 -
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ネタバレ自身の読解力不足を感じていた為購入。文章の書き方や読解力について示した本。公の文章は誰がみても同じ結論に至るように作成されているが、理解できない人が一定数いる。それは文章を正しく理解する訓練をしてこなかったから。有名中学高校へ通う生徒へリーディングスキルテストRSTを実施したところ、総じて高点数。逆も成り立つというわけではないが。生活言語と学習言語は異なり、学習言語を学ばなければ成長は難しく、小5以上の成長は低いとの調査結果もある。
リーディングスキルを高めるためには新聞のリード文と内容について助動詞を加えるなどして一文に変換し、意味を成り立たせる訓練方法があり、3ヶ月もすると成長は認められた -
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面白かった!! 有益な情報が満載でした。
始めはAIの話で、正直あまり刺さりませんでしたが、この後、きっと為になる話があるはずだと信じ、読み進めました(笑)。中盤からは期待通りで、時々出てくるテストに「絶対に正解する!」と燃えながら回答しているうちに、一気に読み切ってしまいました。結構高い正解率で、嬉しかったです(笑)。
筆者が開発したリーディングスキルテスト(RST)に、とても興味を持ちました。ネットで調べてみると、受検料が1650円。実施するにはハードルが高そうです(市全体でやらないかな~)。まずは、提唱しているトレーニング(黙読→音読→聴読→視写→校閲)から取り組んでみようと思い -
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# ちゃんと読む。を完全に理解できる一冊
## 面白かったところ
* ChatGPTをはじめとしたLLMの概要が、簡潔にわかりやすく説明されており、特徴を掴むことができた
* 読解力という大きなテーマの中で、後天的に獲得可能なスキルを定義し、トレーニング方法まで提示してあり、大変読み応えがあった
## 微妙だったところ
* 特に無し
## 感想
今年読んだ本の中で最も面白い本の一冊に入る。
読解力が重要であることは理解していたが、具体的にどのようなスキルが必要で、どうすればそれを鍛えられるのかについては、これまであまり考えたことがなかった。
今は昔、我が弟に国語の点数を取るために -
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第1章でAIについて考察しているところが、すごくわかりやすいと思った。
自分もよく使うが、ネット検索がわりがほとんど。深くハマるとハルシネーションに捕まるかもと怖さがあるので表面的な便利さだけを利用している。例えば「岩波ブックレットでパレスチナ問題に関するものを教えて」といった具合。今日たまたま浮かんだ疑問で「我が家から見てメッカの方位は?」と問うと丁寧な答えが返って来た。スッキリ理解できなくて「中学生にもわかるように教えて」と問うと、それなりにくだいて教えてくれる。この程度の使い方。
第2章以下、「シン読解力」についてはメモりながら慎重に学ばせてもらった。学テを復活させ、自治体や学校、果ては -
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最初にAIの成り立ちや開発者ならではの視点で解説があり、なんとなく理解して使ってたAIについて、より特性を理解でき、使い方を工夫しようと思うきっかけとなった。シン読解力とした経緯と、それが必要な背景、根拠を筆者が研究してきた結果とともに説明があり納得感は増えました。ここまで結構長いですが、RSTの例題とともに、現代の日本人、あるいは将来の日本人にとって、大切なことを言っているように感じます。インプットの多い本でした。巻末にトレーニングがあり、これから取り組んでみようと思います。一度、RSTを実施し、自分のシン読解力のレベルを知り、対策を考えたいと思いました。
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Posted by ブクログ
AIは東大に入れるか?を研究している数学者が、AIとは何か、AIが躍進すると世界はどう変わるかについて書かれている。
大変な偏見だが、理系の方の書かれた本は説明の道筋が整えられていて、説明が頭に入りやすいと感じる。
工場の手作業が機械による自動化に変わりつつある時代であれば、工場が機械化されたとしても、読み書き計算の教育すらままならない方は、工場での仕事が向いていて、ホワイトカラーの仕事は難しそうだ。
AIが次々仕事を奪いつつある現代でも、AIに変わられない仕事をやればよいのだが、それが難しい。なぜなら中高生の読解力が下がっているからだ。実際に行ったテストが数問載っていたのだが、ちゃんと読め