新井紀子のレビュー一覧
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『シン読解力 学力と人生を決めるもうひとつの読み方』を読んで
本書を読むと、「教科書が読めるかどうか」が、学力から社会に出たあとの働き方まで、大きな分岐点になっていることがよくわかる。
新井紀子さんが構築した「リーディングスキルテスト(RST)」という診断テストのデータをもとに、「読解力」の本質を、学術的にも、実務的にも、整理し直す一冊だ。
とくに印象的だったのは、「教科書が読めない子どもの話」が、「仕様書や文書が読めない社会人」へとそのままつながる構図だ。
本書の骨格と要点
RSTは、係り受け、照応(指示語の指し示す相手)、同義文判定、推論、イメージ同定、具体例同定の6つの観点 -
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ネタバレ「シン読解力」とは文章を正確に読み解く力、と言う。それを測る「RST」(Reading Skill Test)と言う読解力のスキル測定があり、その分析を基にスキルアップの方法を伝授している。今後のAI(チャットGPT)との共生で倍増できる能力をつけることに効果ありという。但し「シン読解力」とは生まれつの才能であると注釈付きだが、「正しく解釈しさえすれば、誰もが同じ認識にたどり着ける」を前提としたトレーニングを提唱している。気になったのは「新聞が読めない大人」が多くいる、と言う。下記にその例題を3つ掲げた。果たして正解を出せる人はどれくらいいるだろうか。
問題1:ガソリン車からEVへの大転換「 -
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AIがホワイトカラーの仕事を奪う、いずれシンギュラリティに到達するといった話題に対し、数学者の立場からその危機感、異論などを語る。タイトルは「子どもたち」とあるが、生産年齢に入った日本の大人たちにも同様である。
AIは「しょせん数学でできている」というのが腑に落ちてくる。人間なら「常識」で思考が滑らかに推移していくことが、AIではプログラミングされない限り「自らは考えない」ので簡単なこともできない。故にAIが神のようになるなどあり得ず、シンギュラリティも「技術的」特異点でしかないと、安易なAI万能説に異を唱える。
それだけにテーマにある通り、文脈を理解できない、思考力が低下している人が増え -
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ネタバレ東ロボくんと名付けた人工知能によって東大合格を目指す数学者の著者の悲痛な叫び。
AIが日常的に活用され始めた中で、AIに対しての正確な理解が追いつかぬままに幻想を抱いたり、あるいは不適切な推論による危険性を孕む状況(悪は熱いうちに打て/太陽の光は今光った)となっている。
そのような状況を見兼ねて、AIは何が出来て何が出来ないのか、人間の多くの仕事がAIに代替される中で私達を取り巻く環境はどのように変わるのか、そしてそこから紐解いていく現代の読解力の低下について。
東ロボくんは東大合格こそ見通しは立っていないものの、MARCHや関関同立の一部には合格基準に達した。これが何を意味するのか。AIがで -
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キーワードの「シン読解力」は「教科書を読む力、知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文章を自力で読み解く力」と定義されている。
評者は学生時代から国語を得意としており、一定のシン読解力を持っているようだが、正直に言って学校教育で身につけたスキルだという感覚はない。
よって、日々破綻した文章を読まされて頭を抱えている中間管理職として、本書のメソッドが義務教育の中に組み込まれる事を切に願う。
ちなみに、リーディングスキルテストを受験したところ、「標準以上のシン読解力があるが、理数系の定義文は苦手」という著者の若かりし頃の下位互換のような結果だった。 -
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「文章が読めない」というのは、識字率の話ではない。
当たり前だが、日本の識字率は、限りなく100%に近い状態のはずだ。
しかし、文字は読めているのに、そこに書かれている「意味」や「論理」を本当に正しく理解できているだろうか。
本書が示しているのは、我々が考えている以上に出来ていないという、その現実だ。
(当然、自分自身もあまりの不出来にショックを受けているのだが)
著者の過去2作「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」「AIに負けない子どもを育てる」も勿論読んだ上での本作。
前2作を読んだ時も衝撃を受けたが、本書はさらにその核心に迫っていると言える。
出来ないのは「子どもたち」だけでは決し -
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積読紹介キャンペーン中。
以前、ちょっと読んで興味はあるものの放り投げてた1冊。
序盤は筆者である新井紀子先生が制作に携わったAIの東ロボくんが東大入試を突破できるかと、試行錯誤する内容。その中でシンギュラリティで人間をAIが超えるか?という事を論じていく。
新井紀子先生がおっしゃる誤解を見事にしていた自分。ディープラーニングって、AIが自分で資料を探し出して吸収していくものと思ってた。でも、教師役が適切なインプットをしていかないとダメと知って、、、そのほかにも色々と理由があるが、それならシンギュラリティはこないだろうなぁと、、、
そして、後半は教科書が読めない子供達に焦点を当てた内容。 -
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AI研究の先駆者がここまでハッキリと言ってくれたのには、とても心強かった!
チャットGPTなどの生成AIの出力にはウソが含まれる。でも、そのウソをなくすための再学習に時間がかかりすぎるため、経験した誤りからすぐに学べる人間と大きな差ができる!
政治や教育をAIが代替する日は来ない!
制限なしの自動運転が実現する気はしない!
理由は、教師データの不足
あなたや私が国語や数学が不得意だったのは、私たちのせいじゃない!私たちに才能がないからでも、頭が悪いせいでもない。単に、教科書を読めるようになるための手段とトレーニング法が確立されてないからだ!
ど文系の著者が数学、理系の教授になったんだか