新井紀子のレビュー一覧
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AI…シリーズ第「AIに負けない子どもを育てる」
前作が面白かったため、第2弾も読んでみることにした。
前作では、AIは全知全能の神のようなものではなく、シンギュラリティなど起きない。AIにはない”読解力”で人間は生き残っていくべきだが、実はその”読解力”が悲惨な状況になっていてい…という内容だった。
第2弾は完全にAIからは離れて、そのやばい”読解力”をどう向上させていけば良いかということが中心に書かれていた。
汎用的読解力を測るRSTのサンプル的なテストもありまずは自身もやってみた。
私は「具体的同定(辞書)」という項目が圧倒的に弱く、他は合格点以上という結果だった。
読解力を上げるには、 -
購入済み
独自に開発したテストがすごい
前作の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で、能力が高いとはいえないAIに負けてしまう子供たちの読解力の低下を報告していた著者。今回はそこから話を進めて、独自に開発したリーディングスキルのテスト(RST)について詳しく説明している。世の中には、文章をキーワードだけ拾って読んだ気になっている読解力に問題を抱える人たちが思いのほか多く、学校教育でこの弱点をどのように改善してゆけるのか、多くの提案がなされている。読者もサンプルのテスト問題を解くことで、読解力を測ってみることが出来る。
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Posted by ブクログ
表題通り。
コンピュータが進歩してきて、
人間が取って代わられる、という危機について、
具体的な近況を紹介している。
さらに、
コンピュータに代わられる仕事とそうでないものの違いを分析するために、
コンピュータの特徴とは何か、という展開から、
省みて「人間らしさとは何か」の追求に帰着するところが、
アンドロイド研究と共通していて興味深い。
やや数学寄りだけど、
物事を厳密に記述する数学ならではの、
論旨をぼやけさせない文体がよい。
帰納と演繹、という両アプローチについても、
面白い議論が沸き出している。
さらに、数学や科学技術全般について、
「暗記と計算で -
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ネタバレ<読んだ目的>
コンピュータに奪われない仕事へ移動するために
クライアント企業メンバーとの情報共有のために
営業・広報のアンビエント化の概念補強のために
<内容>
◆結論
①「なくなる仕事」と「なくならない仕事」、「コンピュータの下働き(低賃金。人間には簡単にできるがコンピュータにはできない仕事。クラウドソーシングによって貧しい国の雇用となる)」に別れる。
②データを蓄積した企業とそれをうまく利用した企業に有利な世界になる
③コンピュータと人間が得意分野を掛けあわせた新しい「生命体」は生まれないP.202
◆前提とする世界観
人間も天候も、運命の領域とランダムな領域の中間にあり、部分的に計 -
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仕事でお世話になっているシステムベンダーさんのお薦めの書。システムについて詳しくなりたいというニーズでいくつか図書を教えてもらったのだが、本書は読み物として面白かった。内容としては、どのような知的活動がコンピュータに取って代わられるのか、あるいは取って代わられないのか、計算機と数学の理論から解説するとともに、子どもたちが、職業人としてコンピュータに脅かされずに生き抜くには、どんな能力が必要で、それにはどのような教育が必要かについて記している。子持ちの自分にとっては本書の終盤が非常に興味深かった。以下、本文より。
「敬愛する小学校教師の有田八州穂さんに、『数学文化』という雑誌で、かつてインタビ -
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数学は苦手な分野ではあったんだけど、今になってすごく学習意欲をそそられた。俺、もっと数学力つけないとなぁ。必要ってことも理解できたけど、この本読んでたら、数学の世界って面白そうだもの。
AI論議がかまびすしいけどさ。実際に何が起こっているのかってよくわからない。数学の歴史。コンピュータができること。現代社会。教育。幅広い領域について、とても考えさせてくれる本だった。面白かったねぇ。
最後の一文。AIの時代に生き残るために、
「医者も教育者も研究者も、商品開発者も記者も編集者も、公務員もセールスマンも、耳を澄ます。耳を澄まして、じっと見る。そしtえ、怒っていることの意味を考える。それ以外に、結 -
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タイトルを読めば、
だいたい内容はわかりそうなものなのだけれど、
…確かに内容は
タイトル通りのものなのだけれど…。
想像のはるか彼方を行く面白さだった‼︎
わたしは学生時代とにかく数学が嫌いだった。
中学の頃から、
できる限り数学とは関わらないように
生きてきたような節がある。
とは言え、数学の証明は好きだった。
そして性格的には理屈っぽいので、
ここまでの年齢になってくると
ちゃんと向き合っていれば好きになれたのかもしれないなぁとは漠然と思っていた。
もし、中学時代にこの本に出会えていたなら、
いや、この著者が数学の先生だったら、
絶対人生は変