新井紀子のレビュー一覧
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タイトルを読めば、
だいたい内容はわかりそうなものなのだけれど、
…確かに内容は
タイトル通りのものなのだけれど…。
想像のはるか彼方を行く面白さだった‼︎
わたしは学生時代とにかく数学が嫌いだった。
中学の頃から、
できる限り数学とは関わらないように
生きてきたような節がある。
とは言え、数学の証明は好きだった。
そして性格的には理屈っぽいので、
ここまでの年齢になってくると
ちゃんと向き合っていれば好きになれたのかもしれないなぁとは漠然と思っていた。
もし、中学時代にこの本に出会えていたなら、
いや、この著者が数学の先生だったら、
絶対人生は変 -
Posted by ブクログ
よくAIや機械化で人間のする仕事がなくなる、という話題は出るけれど、具体的にはどういう仕事がなくなるのか、今コンピュータはどこまでできるのか、を知りたくて読んだ。
ちょっと古い本だが、基本的なことがなんとなくわかってよかった。
具体的な事例や数学の例題をあげながら説明してくれるので読みやすい。(私も一応理系だからかも)
コンピュータは大量のデータから与えられた具体的な課題をこなすことは得意だが、抽象的な課題から新しい考えを生み出すことは不得意。
生き残るためにはその抽象的な課題を数学の言語化して(あるいはその手前で、エンジニアにそれを伝えて)コンピュータに指示を与える側の人間になる必要がある -
Posted by ブクログ
ネタバレコンピュータと人間の違いについての数学的な考察を行った本。演繹的思考と帰納的思考についての考察が中心。
以下は、自分の言葉でのまとめ
コンピュータは暗記と計算、過去のデータからの積み上げの帰納的判断は得意である。会話ロボットも確率的に高い受け答えを導いて行っている。しかし、ネコとイヌの違いをコンピュータが認識することは難しく、ロボットに「理想的な子育て」をせよ、と命令することもできない。なぜなら「ネコ」と「イヌ」の定義を人間が正確に言語化してプログラミングできないし、「理想的な子育て」という抽象的な事項についての完全な解をプログラミングすることもできないから。
暗黙知を言語化しないとコンピ -
Posted by ブクログ
小中学校のデジタル教科書化についてまとめられた本。
コスト面、性能面、学習の質等。あくまでも現実的で冷静な目で調査されている。
現時点では最もわかりやすいハードルはコストである。
義務教育の教科書予算は一人当たり4000円ほどだそうで、
コンテンツ代としては同等もしくは印刷コストを抑えて安くなるかもしれないが、
デバイスはそれほど安くないし耐久性にも課題がある。
学習効果についても、単純に今以上の効果を期待するのは難しい。
一枚に収まってしまえば並べて俯瞰的に使用することはできなくなるし、
ハイパーリンクが便利とはいっても、闇雲に適用すれば情報量増加により、課題によっては理解度・効率は悪く -
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「一を聞いて十を知る」(演繹)ことを諦め、「一テラを聞いて十を知る」(帰納)に転換しているコンピュータ。
その事実に驚く反面、確かにそんな気がしていたと思っていた気持ちもスッキリした。
また、ホワイトカラーや第三次産業でも人がいらなくなる日を示唆しており、そのためにはコンピュータで何ができて何ができないかを理解し、人間にしかできないことをしなければ生き残れないと述べている。
そして、コンピュータの理解には数学が必要であることお述べている。
さらには「人間が機械を使いこなすのではなく、機械が人間を下働きとして使いこなすようになる」ことも示唆しており、そのことに納得もできる反面、怖さも含まれた -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
1個のケーキを二人で分ける方法は?
オーダーメイドの手芸店を開くには?
ゴミにはどんな値段がつくのか?
「こづかいの使い方こそ経済の原点」との立場から、身近なことがらを題材に、子どもたちが参加する経済教室がネット上で開かれた。
そこに出てきた情報や意見を紹介しながら、経済とはどんなものかを考え、身につけていける1冊。
[ 目次 ]
帰省ラッシュは解消できるか(希少性と選択)
失敗した買い物は(機会費用)
値段はどうやって決まるんだろう?(市場と価格)
値段のあるもの・ないもの(さまざまな価格)
産地値段は安くない?(裁定取引)
勇者のもちものは?(貨幣)
おこづかいアンケート( -
Posted by ブクログ
20071008
引用・ポイント
(応用ができるためには何に注意すればいいのか?)
それは、定義をしっかり理解することです。・・・なぜこんな定義がでてきたのか、この定義でどんなことを表現したいのか、を読み解くんです。・・・だから例題を解くんです。例題を解く、というのは、その定義が作った世界の中をちょっと探索してみる、ということです。(p10)
第6章「関係」をつかむ
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その意義・背景を理解すると言う意味で学説史というのはとても大事だと本文と直接は関係ないが思った。
この本の例では例題と言う形で表現されてい -
Posted by ブクログ
・人生で大事なこと。日本語を正しく読解すること。それを強く感じた一冊
・文章が読めなくなったのは活字離れが進んだからではないことを、事実ベースで描かれていたため、ロジカルに納得できた
・スマホが普及し、誰でもSNSを触る機会が増えた現代において、昔よりも文字を読む機会は格段に多くなっているはず。
・小説ばかり読んでいて気づけなかったが、読書の本質は現代の新しい知識を入れることなんだなと改めて考えさせられた一冊だった
・苦手な教科が出てしまうメカニズムと、苦手教科への対処法について、人との関わり方にも応用が効くのではないか。人と関わるために、2人で共通の言語を獲得する。辞書に載っている言葉の意味 -
Posted by ブクログ
5年前に読んだ「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の感想に「AIの本来の意味は人工知能だけど、今普通に使っているAIは「AI技術」の事。ディープラーニングも人間が教師データを設計してる訳で、AI技術の絶大な進歩のお陰であらゆる事が便利になったりはしても、コンピュータはあくまでも計算機でありシンギュラリティ(人間の能力を超える)は起こり得ない」と書いたが、その後ChatGPTなどの生成AIが出てきて、このところしきりに汎用AI(AGI)、超AI(ASI)なんて騒がれている中での新井先生のご意見は?との関心持って読んだが、やはりシンギュラリティは無い、と。
安心して良いのやら。