群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ひとりの女」
その名のとおり、ひとりの女・マイコについて赤裸々に書かれている。45歳のキャリアウーマンで、仕事もできるし独身貴族をも満喫している。そんな人生に不満はない女性。
現実にはできる女でもあるマイコは会社のできない男や、やる気のない女から煙たがられ、妬みの対象でもある。そこに屈せず、女を武器にもせず、はっきりとした意思表示をして挑む姿がすごい。
素顔のマイコはちょっと変わった女性で、負けん気が強い。人が白髪が増えたと噂すれば、自ら全部を白髪に染め度肝を抜いたり、大柄なので男性と間違える若い女の子がいれば逆にわざと脅して楽しんだりもする。
ひとりが故に病気になったかと悩んだり、人 -
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ネタバレ執筆家としての「群ようこさん」ができるまでの自伝本的エッセイで
広告代理店から始まり、職を転々としながらどうやって
今の群さんが生まれたのかももちろん、昭和60年に書かれた本なので
ワタシがまだ子供で知らなかった大人の目線での60年を見れたのも
すごく興味深く、おもしろかった。
「本の雑誌」の熱心な読者から、働く側になった幸せと苦悩、
物書きとしての道を見出してくれた母的存在の西村かえでさんとの出逢い、
「群ようこ」というペンネームになったいきさつ。
群さんファンとしてはたまらないエピソードも満載でした♡
中盤までは苦しくて苦々しい会社でのエピソードが続くので
ちょっと読み進めるのがつらか -
Posted by ブクログ
頭が悪くて仕事はできないのに人受けがいい後輩。
旦那の七光と強運でどんどんのし上がっていく同僚。
役に立たない目ざわりな先輩。
職場の人間関係に悩まされながらも毎日を踏ん張って生きる、
12人のOLたちの物語。
つーか短編集。
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群ようこは面白い。
私は「なんでもない日常の中に潜む不満や面白み」を敏感に察知して、
それを上手に描いていく人が大好きだー!
映画監督なら荻上直子。(『カモメ食堂』とか)
漫画家ならよしながふみ。(『きのう何食べた?』とか)
そんでもって作家なら群ようこ。
職場にいる様々な人に不満を抱きつつも、
それをあえて出さず静観を貫くOLたちは、
特筆すべきこと -
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「だってこれがないと生きていけないんだもん」
何かに依存するあまり本末転倒な日々を送る、
12人それぞれの物語を描いた短編集。
すっごい面白かった。
もったいない精神をむき出しにしてゴミ収集に明け暮れるおばあちゃん、
長生きをしたいが為に添加物の入った食品を一切口にしない青年、
流行のファッションを身にまとうべく家族や友人から借金しまくる販売員、
夫と別れ息子と2人で暮らすお金を稼ぐためにぶりっこを続けるパート主婦、
などなど、コミカルだけど物悲しさが漂うお話ばかりでした。
自分と向き合うことって難しいけど大切。
でもそれ以上に大切なことは、
自分と向き合うことによって見つけた「自分が作 -
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ネタバレ失敗続きのクッキング。料理下手を自認する38歳の著者・群ようこさんが一念発起。料理の習得に奮闘努力した日々を綴った傑作エッセイ。挑戦した料理は25品。失敗率9割以上か。本書裏表紙には、「タイトルからして笑える25篇」とある。本文はもっと笑えるよ、という意味なんだろうなと想像しながら読みはじめた。読んでみたら、料理は失敗ばかり。でも、笑えないなぁ〜。私も料理初心者。失敗談を面白おかしく書かれても、そういう失敗ってあるある、と思うことの方が多い。身につまされる。それに、群さん、ウケを狙って必要以上に面白おかしく書こうとしてない? ちょっとあざとさも感じたかな。もうちょっと落ち着いた、ニュートラ
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森茉莉が、畳の床に地層ができるような、
不潔な部屋に住んでいたことに親しみを覚えたわけではないが(笑)、
私はこの本大好き!
森茉莉の生涯を、群ようこが冷静に語るのだが、
(森茉莉は自分と)友達になれるタイプではない、などと書きながら、
愛を持って書いているのが分かる。
最初から最後まで、大笑いしながら読んだ。
鴎外という文豪の子として、何不自由ない幼少を送ったからだろうか、
型にはまらない生き方かと思えば、美意識とプライドは非常に高い森茉莉。
そして、強烈なファザコン(←今でもこの言葉OK?)
鴎外のことが大好きで、嫁いだ後も鴎外の膝に乗ってはしゃぐ。
その”好き”はそれは父親としてとい