夏井いつきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正岡子規の俳句をひねったギャ句゛の句集。
音を近いものに変換し、意味は遠いものになるほどギャ句゛の評価は高くなる。
子規と言えば、横顔の白黒写真と病に臥したこと、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」くらいしか覚えていなかったが、たった17文字で情景や心の動き、光の差し込みや匂い、音が想像できるような素敵な句と出会うことができた。
日本人で良かったと思える瞬間。
僭越ながらいくつかご紹介!
「水底に魚の影さす春日哉」P96
ギャ句゛は「水底に人の影さす火サス哉 バロンyou」
「世の中の人や案山子の出來不出來」P201
「草の花練兵場は荒れにけり」P214
ギャ句゛は「草の花新 -
Posted by ブクログ
解説の方が書いているように、雑学の本のように楽しく読めました。いくつか気になる箇所があり、そういうのが許せない性分なので、評価も低くなりました。まず、百科事典を足置きにしてるところ。テレビで拝見するお着物姿とのギャップが大きすぎます。書物は踏んではならない、との教えが体に染み付いている自分には許容し難い。あと、ますのすけ。文庫化の時に見直せば良かったのに。マスノスケはキングサーモンの標準和名で、坂東太郎とかとは意味合いが違います。そして、文中で標準和名と学名を混同しているようで、最初にきちんと調べて頂きたい。気付いてない所でも誤った記述があるかも知れない、と思うと非常に残念です。