【感想・ネタバレ】絶滅危急季語辞典のレビュー

あらすじ

『ぎぎ・ぐぐ』ゴンズイ科の海水魚。胸鰭の棘を動かして「ぎぎ」「ぐぐ」と鳴く。『オランダ雉隠』アスパラガス。ちなみにブロッコリは『子持花椰菜』である。『われから』藻に鳴く虫といわれる、謎多き虫。『雪坊主』雪国の妖怪。『大根祝う』鏡餅の上に輪切りの大根を飾る、元日の宮中の風習。──消えゆく季語に新たな命を吹き込む読み物辞典。超絶季語続出の第二弾。

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Posted by ブクログ

読んでタイトルの通り、今にも絶滅しそうな俳句の季語を紹介する本。
懐かしき日本の日常風景や伝統行事がたくさん載っていそうだな、と読んだ通りであった。
特に「正月」の項には個人的に惹かれる物多し。
しかし、中には珍妙なものも、先生も内心「いらんわい」と思っているだろうものもあり、そこはかとなくおかしい

とはいえ、「ああ、はかなく消え去りゆく古き良き日本、やまとしうるわし…」と詠嘆するのが目的ではなく、役目を終えて引退しようとしている季語の尻を叩いて働かせるための本である。
『絶滅寸前季語保存委員会』を結成し、ネットやラジオで、絶滅危惧種の季語を使った俳句の投稿を募り、夏井先生自身も必ず一句詠む。
下手も上手いも並ぶのが面白く、エッセイ部分の知識の豊富さ、語りの面白さも、読み応え十分!
なお、これは続編。

自分は古い人間故、それ知ってる!というものも結構あるが、若い人たちの反応も知りたいものだ。

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2021年06月03日

Posted by ブクログ

絶滅季語辞典の続編。前作よりも投句が多く紹介されていて、サクサク読める。私のような門外漢はこちらから先に読む方が良かったかな。

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2019年04月01日

Posted by ブクログ

前作だけでも、へんてこ季語にお腹いっぱいと思ったのに、まだあったのか、こんな季語と呼んでいいのかわからない季語!

この文庫版が出版されてからしばらく経つ。
その間に生まれ、ほどんと日の目を見ること無く忘れ去られた「一発屋季語」もあるはずだ。

ぜひそれらも蘇生させてください、と夏井いつき氏にお願いしたい。


しかし、この夏井氏の文章、占星術ライターの石井ゆかり氏に似ている。

え~っと、同じ出版社で、同じ編集さんが、同時期に夏井氏と石井氏の企画を進めていて、その最中に夏井氏の書いた文章に石井氏の著者名が付き、石井氏の書いた文章に夏井氏の著者名が付き、入れ替わったまま本屋に並んでも、だれも気づかないとか。
は…、さすがにそれはないか。(笑)

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2012年08月11日

Posted by ブクログ

TVなどでも大活躍の著者
これは辞書だけれど読み物として面白い
様々な季語が絶滅していくんだろうけれど
ちょっとカナシイけれど
これは面白かった
≪ 自然から 遠くになって 季語絶滅 ≫

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2017年08月27日

Posted by ブクログ

解説の方が書いているように、雑学の本のように楽しく読めました。いくつか気になる箇所があり、そういうのが許せない性分なので、評価も低くなりました。まず、百科事典を足置きにしてるところ。テレビで拝見するお着物姿とのギャップが大きすぎます。書物は踏んではならない、との教えが体に染み付いている自分には許容し難い。あと、ますのすけ。文庫化の時に見直せば良かったのに。マスノスケはキングサーモンの標準和名で、坂東太郎とかとは意味合いが違います。そして、文中で標準和名と学名を混同しているようで、最初にきちんと調べて頂きたい。気付いてない所でも誤った記述があるかも知れない、と思うと非常に残念です。

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2021年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いまやTBS系のプレバトでもおなじみの夏井いつき著。俳句も読まないのになぜ買ったのだろうか。あまり使われなくなった季語に脚光を浴びせるというのが、面白いと思ったからである。もちろん、内容は面白いし、絶滅季語を保護しようという目的は言葉そのもの愛を感じるので、歌人は読んでみてもよいだろう。

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2017年07月17日

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