夏井いつきのレビュー一覧

  • 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業

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    「センス0でも、作れます!」の煽り文句に引かれて。

    俳句作りってなんとなく、「上から、五、七、五と並べて季語をブチ込むのがセンスの見せ所なんだろう、私には無理、何も思いつかない」と思い込んでいました。
    初心者は自己流はダメなのね。
    お料理でも、慣れない人ほど、レシピ通りに調味料を量って、と言うじゃないですか。

    尻から俳句とは、目から鱗。

    今日からは、俳句のタネを探しながら、張りを持って生活しよう。

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    2021年06月03日
  • 子規365日

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    ネタバレ

    いくたびも雪の深さを尋ねけり

    寒椿力を入れて赤を咲く

    蜜柑剝いて皮を投げ込む冬田かな

    藤の花長うして雨ふらんとす

    とんねるに水踏む音や五月闇

    六月を奇麗な風の吹くことよ

    舟一つ虹をくぐつて帰りけり

    短夜(みじかよ)やほろほろもゆる馬の骨

    田の中の墓原(はかはら)いくつ曼珠沙華

    凩(こがらし)や燃えてころがる鉋屑

    恋にうとき身は冬枯るる許(ばか)りなり


    子規の歌とともに、夏井いつきさんによる鑑賞が加えられている。鑑賞といっても、同じ俳人としてのもので、読みやすい。

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    2020年11月04日
  • 子規365日

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    10年位前の著書だが、テレビで芸能人の俳句に辛辣な批評をかまし、巧みに推敲する著者の姿は以前から変わっていないのだなと感じた.子規の俳句に軽妙な解説の取り合わせは、一幅の絵画を眺めるような心地がした.楽しめる本だ.

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    2020年03月12日
  • 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業

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    《頭のなかで「比喩」「見立て」「擬人化」「感想」などに置き換えないで、「観察から得た発見」だけで成立しているでしょ。これが"純粋"な「一物仕立て」の特徴です。まぁ、「小さき」という表現は、ヘタだけどね(笑)》

    《「一物仕立て」において、この「類想類句」を避けて、「おっ!」と思わせる句を作るためには、①観察力、②根気、③描写力、この三つの力が必要になります。季語と向き合うなかで、この三つの力がそろうと、リアリティーとオリジナリティーを獲得することができて、いい「一物仕立て」の句になるの。》

    ・季語の「本意」をつかむ
    ・意味の重複を避ける
    ・五感+第六感(連想)を複数盛り込

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    2020年02月24日
  • 絶滅危急季語辞典

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    読んでタイトルの通り、今にも絶滅しそうな俳句の季語を紹介する本。
    懐かしき日本の日常風景や伝統行事がたくさん載っていそうだな、と読んだ通りであった。
    特に「正月」の項には個人的に惹かれる物多し。
    しかし、中には珍妙なものも、先生も内心「いらんわい」と思っているだろうものもあり、そこはかとなくおかしい。

    とはいえ、「ああ、はかなく消え去りゆく古き良き日本、やまとしうるわし…」と詠嘆するのが目的ではなく、役目を終えて引退しようとしている季語の尻を叩いて働かせるための本である。
    『絶滅寸前季語保存委員会』を結成し、ネットやラジオで、絶滅危惧種の季語を使った俳句の投稿を募り、夏井先生自身も必ず一句詠

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    2021年06月03日
  • 子規365日

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    数年前から「プレバト」というテレビ番組を観ている。
    楽しみにしているのは、夏井いつき先生の、俳句の添削コーナー。
    見始めた頃はこわい先生だと思っていたのだけれど、今では辛口のユーモアも癖になり。
    私には、そう悪くはないなと思われる俳句も、先生に添削されて、アヒルの子が美しい白鳥に変わって飛び立って行くのを見ると心が晴れる。

    私は散文人間なのか、俳句の潔さは憧れではあるけれど手が出せない。
    読み解き方も分からない。
    ただ、響や、目の前にぱっと広がったイメージで好きな句というのは幾つかあるのだが…

    そう言ったわけで、俳句集を読むことはなかったのだけれど、365日すべてに違う季語で選ばれた正岡子

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    2019年09月26日
  • 子規365日

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    2007年に『朝日新聞』愛媛版にて連載された記事をまとめたもの。付録の旅行記である「大連風聞」も、10年前の中国の風景を伝えてくれる貴重な資料。長嶋有氏の解説が、本書の魅力を十二分に伝えてくれており、読後感を整理するのに参考になった。

    個人的には、伝統と近代とがせめぎ合っている句が1890年代という時代を象徴しているようで、面白く思う。
     餅搗にあはす鉄道唱歌かな
     議事堂や出口出口の青簾

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    2019年09月23日
  • 絶滅危急季語辞典

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    絶滅季語辞典の続編。前作よりも投句が多く紹介されていて、サクサク読める。私のような門外漢はこちらから先に読む方が良かったかな。

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    2019年04月01日
  • 絶滅寸前季語辞典

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    消えゆく言葉にこだわりつつ、かつ肩の凝らない一冊。時折挟まれる著者の自伝が、よいアクセントになっている。

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    2019年04月01日
  • 夏井いつきの超カンタン!俳句塾

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    良い句とあと一歩の句の添削例が多く、とても参考になった。
    先生の俳句への情熱がガンガン伝わりました。

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    2016年09月20日
  • 絶滅危急季語辞典

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    前作だけでも、へんてこ季語にお腹いっぱいと思ったのに、まだあったのか、こんな季語と呼んでいいのかわからない季語!

    この文庫版が出版されてからしばらく経つ。
    その間に生まれ、ほどんと日の目を見ること無く忘れ去られた「一発屋季語」もあるはずだ。

    ぜひそれらも蘇生させてください、と夏井いつき氏にお願いしたい。


    しかし、この夏井氏の文章、占星術ライターの石井ゆかり氏に似ている。

    え~っと、同じ出版社で、同じ編集さんが、同時期に夏井氏と石井氏の企画を進めていて、その最中に夏井氏の書いた文章に石井氏の著者名が付き、石井氏の書いた文章に夏井氏の著者名が付き、入れ替わったまま本屋に並んでも、だれも気

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    2012年08月11日
  • 絶滅寸前季語辞典

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    「これ本当に季語?」と目を疑いたくなるような珍問疑問ならぬ珍季語疑季語の大行列。

    なかには五七五の形式に収まらないんじゃないのと思うもの。

    あえてそんな季語を使って今を語れば、思いがけない「笑劇の事実」に出会えるかも。

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    2012年08月11日
  • 夏井いつきの「今日から一句」

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    教育雑誌『灯台』での、読者からの投句を取り上げつつ、俳句のイロハを学んでいくという「今日から一句」という連載を書籍化したもの。編集者とライターとしてこの連載と共に俳句を学んできたくじらさんと水流さんによるトークセッションも収録。
    「母」、「月」、「紫陽花」などの様々な兼題に対する投句という実例をもとに、俳句のポイントがわかりやすく解説されていて、著者のいう「俳筋力」をつけるための一歩として優れた良書だと思う。ただ、著者のほかの入門書と内容がかぶる部分も多いとは思った。

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    2025年12月07日
  • NHK俳句 夏井いつきの「凡人俳句」からの脱出

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    テレビ番組『プレバト!』でおなじみの俳人夏井いつき先生の俳句指南書。
    夏井先生が出演された『NHK俳句』に投句された視聴者の俳句を「ボン」「半ボン」「脱ボン」と分け、「ボン」の発想から自由になるために書かれている。

    「ボン」は平凡、凡人の「ボン」。
    けっして悪くはないけれど、できれば人をあっと言わせたい、と思うのが、詠む人の人情。

    いわゆる「アルアル」を集め、仕分け、分析し、つぎつぎ並べられた句に、やはり自分は凡人だと、しょんぼりする人もいるかもしれない。

    しかし、憂うべからず。

    「アルアル」を避け、「発想を飛ばす」ことで、もしかしたら「脱ボン」になれるかもしれない。

    「発想を飛ばす

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    2025年10月20日
  • NHK俳句 夏井いつきの俳句道場

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    俳句の作り方の初心者向けの本かと思いきや、やってる人達の句評がメイン。やはり、俳句で使われる季語をはじめ、言葉を知らないな、と痛感した。言葉からイメージ、五感を連想できるように紡ぐのが大事と理解した。難しそうだが、面白そう。

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    2025年08月10日
  • パパイアから人生

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    プレバトの夏井いつきさんの的確で説得力ある添削が好きです。週刊誌に連載されていたエッセイをまとめた2冊目の本。俳句を交えながらの日常の出来事を飄々と綴ったエッセイは、ところどころでふき出してしまうほど楽しませてもらいました。俳句の漢字が難しく、読めない字がたくさんありました。もっと勉強せよと宿題を出されたような気分です。

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    2025年07月12日
  • 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業

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    Audible!!

    初耳ざんまいでした。

    俳句は構文があり、それに沿って作ればぽいのが出来る!ってことで作ってみた。
    まず、お尻の名詞を決めて、それに関する7文字を考え、最後頭に季語をつける!

    【デビュー作】
    水無月や
    寄り添うように
    鴨ふたり

    ぽいけど、ありきたりな感じ(T . T)

    あとは季語だけにフォーカスした『一物仕立て』って構文があるみたい。
    とにかく季語の対象を観察して発見を言葉にする。
    デッサンに近いものがあるのかな〜てか季語辞典見てるだけでなんか楽しい!

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    2025年06月21日
  • 夏井いつきの世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業

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    俳句初心者にわかりやすいし、どんどん俳句を親しむ気持ちが湧いてくる。YOUTUBEもプレバトも見ながら、どんどんハマっていこう!
    『なり』についてもっと知りたいと思って、古語辞典を探したら、家にないことに大ショック…

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    2025年05月06日
  • 「型」で学ぶ はじめての俳句ドリル

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    「プレバト!!」でおなじみで俳句に興味を持ち始めた「チーム裾野」への「俳句の種まき」運動を続けてきている夏井いつき氏と、夏井氏から「ハカセ」と呼ばれる岸本尚毅氏の掛け合い問答により進行し、俳句の「型」を学ぶ10のレッスンと、ステップを踏んで実際に句作に向けた練習をするための30のドリルで構成される俳句の入門書。高濱虚子選の『ホトトギス雑詠選集』からの豊富な作例を素材としている。
    「型」に着目したドリル形式の俳句入門書というのは、これまでにないもので、俳句初心者が句作を磨いていくのにもってこいのものだと感じた。季語の穴埋めなど、なかなか難しかったが、勉強になった。

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    2025年04月19日
  • よもだ俳人子規の艶

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    20241228049

    子規の句を通じて2人の俳句観、世界観を知る。
    果たして子規の艶話はフィクションかノンフィクションか、妄想は膨らむ。

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    2024年12月28日