あらすじ
キラリと光り、選に残る俳句は何が違うのか? 投稿句を大解剖!
誰もが実践できる発想と推敲の秘訣とは? 「NHK俳句」への投稿句を解剖し、誰もが実践できる発想と推敲の秘訣を大公開!
○ボン 類想の沼から抜け出せていない句
○半ボン 沼から一歩抜け出そうとしている惜しい句
○脱ボン 沼から脱出成功! 佳作に掲載できる秀句
数千句に及ぶ投稿句から、類想のキーワードで投稿句を分類し、「ボン」「半ボン」「脱ボン」の例句を発掘。類想のピラミッドの頂点に立つ句のポイントを分析した、いままでにない投稿者のための実践作句指南書。
「発想力を鍛えるドリル1~4」付き。
【内容】
第1部 「凡人俳句」からの脱出
1 凡人アルアル脱出講座
2 類想ワード凡人ワード
3 凡人脱出ピラミッド
4 手放せる言葉は何?
5 技法ではなく観察を
6 オリジナリティとリアリティ
7 十七音を有効に使う
8 季語の本意とは「ボン」の集合体
9 類想から「脱ボン」
10 季語の力を信じる
11 定番フレーズからの脱却
12 季語から広げる発想法
13 「季重なり」はタブー?
14 複数の類想を土台に
第2部 発想力を鍛えるドリル
(1)兼題「秋刀魚」
(2)兼題「木漏れ日」
(3)兼題「ふるさと」
(4)兼題「思う」
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Posted by ブクログ
テレビ番組『プレバト!』でおなじみの俳人夏井いつき先生の俳句指南書。
夏井先生が出演された『NHK俳句』に投句された視聴者の俳句を「ボン」「半ボン」「脱ボン」と分け、「ボン」の発想から自由になるために書かれている。
「ボン」は平凡、凡人の「ボン」。
けっして悪くはないけれど、できれば人をあっと言わせたい、と思うのが、詠む人の人情。
いわゆる「アルアル」を集め、仕分け、分析し、つぎつぎ並べられた句に、やはり自分は凡人だと、しょんぼりする人もいるかもしれない。
しかし、憂うべからず。
「アルアル」を避け、「発想を飛ばす」ことで、もしかしたら「脱ボン」になれるかもしれない。
「発想を飛ばす」ヒントも、ドリルもついていて、やる気を与えてくれる。
俳句を詠むときのチェックポイント6
□季語はあるか?
□兼題の意味を理解できているか?
□ありがちな比喩が使われてないか?
□不要な言葉を使ってないか?
□詩はあるか?
□読み手に伝わるか?
短歌とも通じるところもある。