あらすじ
34年の短い生涯で約2万5千もの俳句を残した子規。中には遊里や遊女を詠んだ句も意外に多く、そのような句においても透徹した観察眼が味わえる。ユーモアあり、反骨精神あり、ダンディズムあり。見つめるものをあるがままに切り取り十七音で詠む表現者。そんな子規俳句を縦横無尽に読む、松山・東京・道後にわたる全三夜の子規トーク!
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Posted by ブクログ
正岡子規も遊郭の女たちと遊んだ日々があった。
若くして亡くなった子規だが、
そんな日々があってよかったと思った。
奥田さんと夏井さんの対談。面白いです。
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プレバトの俳句の先生、夏井いつきさんの新書、
ということで飛びついた。
俳優の奥田瑛二との共著?
プレバトのように、奥田の俳句を樹さんが添削するのかな、
と読み始めると、全然違った。
タイトルにあるように、正岡子規の俳句、それも艶俳句、
つまり、遊里、遊女を詠んだ俳句について、3回にわたって対談をしている。
第一夜はプレバトが頭に合ってなんとなくなじめなかった。
が、二夜、三夜と読み進めるにつれて、
正岡子規の俳句の力も相まって、引き込まれた。
いやそれ以上に奥田の観察眼かな。
彼は俳優としてではなく、映画監督として、
子規の俳句を映像化していた。
彼が好む子規の句を、彼の解説を通してみると、
なんという世界観。ダンディズム。
いつきさんはいつきさんらしく、プラスαを楽しませてくれる解説。
俳句、やってみたいなあ。
17文字に世界を描く。
それにしても子規の句の漢字は難しい。
るびなしには読めない。
浅学を思い知る。
そもそも言葉も知らなかった。辻君(つじぎみ)。
夜鷹(よたか)と同義。こっちは知ってたけど。
傾城はレベルが違うね。
あ、タイトルの「よもだ」も知らない。
これは知らなくてもいい。松山の方言。
ふざけている、いいかげん、しょうがないねえというニュアンスをこめ。
そういえば日本橋にある「よもだそば」の語源もこれなんだ。
傾城の噛み砕きけり夏氷
ふきもせぬ風に落ちけり蝉のから
なんて痺れるねえ。
Posted by ブクログ
正岡子規の艶俳句の解釈を語る2人のやりとりが
テンポ良く、サクサク読めます。徹子の部屋のゲストで奥田瑛二さんが出演された時に、俳句を始めたエピソードと共に本書が紹介されていたので読んでみました。奥田さんは、夏井先生とは違った映画監督の目線で、一句ごと背景を映像化して感情豊かに詠み解いています。短い十七音ゆえに俳句は様々な捉え方ができ、奥が深く難しいです。正岡子規の俳句をもっと知りたくなりました。
Posted by ブクログ
松山出身なので、今や故郷を代表する名士となった夏井いつきさんの書かれた本は関心が向いてしまう。(プレバトもいつしか毎週見るようになってるし笑)
今回は奥田瑛二との対談。奥田瑛二という人、ダンディさを全面に出してケレン味たっぷり、私の苦手とするタイプなのだが、意外や意外、俳句になかなかどうして造詣が深い。夏井さんと対等に渡り合っているのに驚いた。
でもまあ、子規の俳句が二人の間にあるからこそかもしれない。
改めて子規の句を読んだが、やっぱりよいですね。
俳句、やってみたいといつも思う。
夏井さんが俳句をハリーポッターの少しだけ動く絵に例えていたのが、俳句というものの捉え方としてなるほどと思った。
題にも取り上げられてる「よもだ」という言葉、松山弁を話していた身としては、あんまり好きな言葉ではないのだが、(おじさんくさくて)こうやって改めて外国語のような気分で聞くと面白いネーミングだなと思った。