小林よしのりのレビュー一覧
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昭和天皇が崩御された時、私はまだ小学生で『あ、そう』と仰るおっとりとしたおじいさま、という印象しかなかった。その後歴史を学び、天皇の政治関与の度合いにびっくりしたものだったが、この本を読んで、私の知っていたことがいかに浅いものだったのか‥今までのイメージを大きく変えた一冊でした。
終戦からサンフランシスコ講和条約までの大きな役割はもちろん、特に各地での御巡幸のくだりは涙が止まらなかった。ご崩御の際、日本じゅうがものものしい雰囲気に覆われていた意味がやっと理解できた気がする。著者の強い主張を差し引いても、日本人として知っておかなければならないことが、マンガというわかりやすく親しみやすい形で表現さ -
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最近の政治家の右傾化を、よしりんが憂う。良い本だった。最近の作品には以前にも増して、気迫がこもっている。
確かに右より主張が多いのが気になる。政治家もメディアもチョット前なら信じられないくらい右よりになっている、しかも言うだけ・・・。戦前の「近衛首相待望論」が盛り上がった時代と重なるという指摘にも同意できる。もう、聞こえのよい言葉、威勢のよい主張ばかりの言う「気合いだけ」政治家にだまされないよう、自分も大勢に流されていないか、日々考えながら日本の問題を考えてみようと思う。
「あとがき」より引用
ニセモノは個人で発言することができない。
一人で圧倒的多数を敵に回して戦うことができない。
仲間と群 -
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気になった論点とかをノートにまとめていたら4ページにもなりました。本当は皆さんにも本書を読んでもらうのが一番なんですけど、宣伝も兼ねてその中のいくつかを紹介します。
1.「ゆきりんに居場所がない」問題。優子→あっちゃんのいないAKBを守るという物語。まゆゆ→次世代センターの本命。ゆきりん→前田政権での有力閣僚だったけどナンバー2ではないので後継者にはなれない。
2.大島優子には「嫌われる才能」がない。アンチがいるからスターが生まれる。あっちゃんと違い、優子にはアンチがほとんどいない。
3.よしりん「AKBの選挙には同情票が膨大にある。単なる美少女コンテストで票を入れていない」
4.総選 -
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たった200人程度のスペイン人が何故、南米最大の帝国を滅ぼすことが出来たのか。それは帝国が内部分裂していたからです。帝国の造反分子が、「敵の敵」であるスペイン人に見方したんですね。
でも、その手引きした人たちの本当の敵はどっちだったのでしょうか。皇帝だったのか、スペインだったのか。
本当の敵が誰なのか、それは本当の味方というか守るべきものがわからないとわからないという事なのでしょうね。今、それぞれのグループは何を守ろうとしているのかっつーか。
紅軍は、あれだけ国軍と争っていましたが、日本を追い出すのは「国共合作」で成功しました。ベトナムも、歴史的には中国とは微妙な関係だったと思いま -
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ネタバレ(印象的な箇所)
<ソーシャルメディア時代のアイドルAKB>
・AKBはマスメディアに頼らず、ソーシャルメディアを駆使して、ファンとアイドルの新しい関係を作った。
・AKBは、おにゃんこやモーニング娘。に似ていると言われるが、ガチの度合いが全然違う。
・おにゃんこもモー娘も、所詮フェイク・ドキュメンタリー。楽屋の生の様子を視聴者に見せているようでいて、製作者側が何を見せるか、繊細にコントロールしていた。
・AKBは、もうフェイクじゃない。ガチの人気競争をファンに見せている。毎日劇場で公演して、女子たちにGoogle+やブログを好き勝手に更新させることで、アイドルの日常をソーシャルメデ -
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これは台湾の国造りの物語へとアプローチした一冊。
元は10年以上前に描かれていますが、古びることなく読めました。
マンガという形態ではあるものの、一つ一つの内容が濃く、
読む解いていくのに、非常に時間かかりました。
中でも印象的であったのは、李登輝氏が登場するシーン。
その著書『「武士道」解題』での人柄そのままに、見えました。
戦前に日本人として生まれて、戦後に台湾の民主化を成し遂げた人物で、
国父ともいえる方ですが、ベースにあるのは現地の人が"日本精神"と呼ぶモノ。
海に囲まれた国はどこか、類似性があるのでしょうか。
大らかで多様性に富み、戦前の日本の植民地時代の -
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7年ぐらい前に読みましたが、1998年に発行されたもの。増刷され続けもう80刷程になるとか。左寄りの方々は、やれ侵略戦争だなんだと日本の悪事については洗いざらい探し出して日本を批判するが、日本が行った善行については一切触れようとしない。あの戦争は決して侵略戦争ではなく、アメリカに仕向けられ(ハルノートで)「お前は死ね!」と言われやむなく始めたもの。日本に酷い事をされたと言われているのに台湾、パラオ、インドネシア等はなぜ親日的なのか。南京大虐殺の事実の捏造、従軍慰安婦、無茶苦茶な東京裁判等々、学校で教わったこととは違う事実・真実があります。もう自虐史観は結構です。日本人なら読むべきです。