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いま考える。「国民である」とは、どういうことか? 小林よしのり『戦争論』が提起した〈個と公〉論争に終止符を打ち、ついに〈公〉の本質をさぐりあてた、超問題作!
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Posted by ブクログ
何がおもしろいか?というと、自説・持論に反論する評論家や学者への明快な回答の連発である。 権威主義で生きる学者からの、執拗な妬みを伴った攻撃への応酬はすごい。 小林さんがものすごく勉強しているのはよく伝わってくる。
10年前の本である。 だが、内容としては、今読んでいても、思考の古さを感じない。むしろ、リアルタイムに感じられる。 哀しいかな、それぐらい社会意識はまったく成熟していないのだな。 技術ばっかり進んで、肝心の人の意識はおいてけぼりなんだな。 いや、むしろ、技術が進むからこそ、人は置き去りにされている...続きを読むのかもしれない。 個と公。 発端が「戦争論」だったこともあり、まったく見当違いの方向にぶっ飛んでる阿保な知識人に流されることなく、その内実の意味をしっかりと読み取れれば、時間・時代という流れからはまったく別次元の位置で漂い続ける「人としての常識」を至極当たり前に書いていることがよくわかる。 いや、むしろこの激論の渦中から10年という熟成期間を経ているからこそ、こうして冷静に捉えられているのかな、自分。 いずれにせよ、今、読んでよかった。
日本の言論界に巨大な一石を投じた小林氏による『戦争論』に対し言論界・知識人たちからの反応を氏がインタビュー形式を用いて一刀両断するものです。両方の全てを見ているわけではないのでなんともいえません。 最近、何度目かの氏による大作『戦争論』を再読し、その後で本書を読みました。出版当時の事情を僕はよく...続きを読むわかっておりませんでしたが、『戦争論』は読者には広く、また好意的に受け入れられたものの、論壇および知識人と呼ばれる方々からは、囂々たる批判や悪口雑言の限りが尽くされたのだと聞いております。 ここでは、自身のスタッフであるトッキーこと時浦兼氏をインタビュアーとして、小林氏が答えるという形式で、批判に対する回答としているというものでございました。やはり、ギャグ漫画が真骨頂の氏がブラックなユーモアを交えつつ、自身の下に寄せられた言葉を切り返して聞く様子は、あるときには笑え、あるときは『こういうことをかつての自分も考えてだれかれかまわず論争を吹っかけていては閉口されたことがあったな』とそんなことを考えながら読み終えました。 氏の重要なテーマである『個と公』これについてはあまり声を大にして是認できるかということが僕には出来なく…。その理由としてはある種の『疚しさ』をいつも心の裡に抱えているのではないか…。そんなことも久々に考えてしまいました。 僕が『ゴー宣』を熱心に読んでいたのは中学・高校のころのことで、こういった駄文を垂れ流す今となっては氏の思想以外のものを受け入れてはいなかったんだろうなと、そういったことを思ったしだいです。ですので、SAPIOに現在も連載されている『ゴー宣』も以前ほど熱心に…、とはいかなくても『数ある意見のうちのひとつ』として読んでいる自分に最近気づかされました。 とはいえ、自身の心の命ずるままに、『王様は裸だ!』と主張し続ける氏の活動にはこれからも陰ながら『良き観客』として見守っていきたいと思っております。
色々叩かれていたみたいだが、戦争論のその後の売れ行きを見ると、どちらが正しいものの見方であったかがよくわかるような内容であった。
おぼっちゃまくんを描いていた人の本。 なかなか面白い。 もっと昔に読んでいればよかった、と思う。
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