小林よしのりのレビュー一覧
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著者の全ての意見に賛成なわけではないが、これは面白い。やっぱり漫画は分かりやすいし伝わりやすいな。戦争論1が出版されたとき、左翼の反論が、漫画で伝えるのはずるい!プロパガンダ本だ!畜生!っていうしょうもないレッテル張りだった笑
第1部 戦争と現在の歴史観
第2部 歪められた戦後言論空間
第3部 情報戦争・冤罪対策
第4部 大東亜戦争・歴史検証
最終章 カミの国は死者の国でもある
著者のテーマとする所が、この戦争論2で大方固まったように思える
自分としては歪められた戦後言論空間に著者がこの本が発売された2021年にくさびを打ち込んだことと、第3部 情報戦争・冤罪対策を評価したい。著者も言っている -
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タイトルに興味を持ち、購入しました。本書は、欧米発のキャンセルカルチャーについて描かれています。キャンセルカルチャーとは、著者によれば、ある個人の過去の言動を問題化し、その人物を社会から完全に追放してしまう運動のことです。著者は、ジャニーズについて取り上げ、ジャニー喜多川の「性加害」は刑事事件になっておらず、逮捕も起訴もされていず、犯罪者のように扱うのは間違っていると言っています。その分析に一理あると思いながら、釈然としない部分はありますが、その一方で、ジャニーズの記者会見で、望月という記者が、ソーセージがなんたらとか言って、激しく追及していたのには強烈な違和感を感じました。そして、後半では、
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普段は皇室にあまり興味はないのですが、何で愛子さまは皇太子にならないんだろうという疑問がふと沸いて、よしりんの本を手に取りました
その理由は、明治時代に作られた皇室典範という法律で「皇位継承者は男系男子(=父親が天皇である男性)に限る」と定められているからだったのですが、だったら法律を変えて女性天皇も認めればいいじゃんという単純な話でも無いようで、、、
ただ、今のままだと、悠仁親王がいつか天皇になったとして、その妻が男子を産まないと皇室が断絶する、そんな非人道的なプレッシャーを妻に与えるような制度のままでいいはずがない、というよしりんの主張には強く同意できます
ちなみに、タイでは、197 -
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父親が天皇の血筋を持つ男系天皇という概念とか、なぜ愛子さまが現時点では皇太子になってないのかとか、全く知らなかったことをたくさん学べた
エリザベス女王がいたイギリスとか、タイの王室とかはどうなっているのか、調べてみようと思います
I learned a lot of things I hadn’t known at all—like the concept of a male‐line emperor whose father carries imperial blood (Princess Aiko falls into this category), and why Princess -
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ネタバレ
キャンセルカルチャーとは言葉の意味としてはカルチャーをキャンセルしてしまうこと。
時代と共に価値観は変わっていくものだと思う。
その中で良い、悪いが判断されて今私たちの文化や考え方を形成している。
悪い文化だけをなかったこと、今の基準で裁くことはできないのだ。
そして、ジャニーズ問題に関しては、あれが連日報道されてることに嫌気がさした。BBCニュースでニュースになったことを取り上げる日本のテレビ局は自分たちでは取材をしないのか?
そうも思っていた。
そして再発防止に関しても今はいないジャニーを罪人と掲げているし、再発は今の時代的にもありえないのではないか。追記取材でBBCが更なるインタビ -
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■統一教会の被害者救済法案が成立したが、2世信者からは「あの法律では2世は誰も救われない」と悲痛な声も上がっていた。
この新法では「不当な勧誘行為によって個人を困惑させてはならない」と定めており6つの「不当な勧誘行為」を禁止している。
①帰って欲しいと伝えても退去しない「不退去」
②帰りたいのに返してくれない「退去妨害」
③勧誘をすることを告げず退去困難な場所へ同行する
④威迫する言動を交え相談の連絡を妨害する
⑤恋愛感情などに乗じ、関係の破綻を告知する
⑥霊感などの特別な能力によりそのままでは重大な不利益が起こることを示して不安を煽り、契約が必要と告げる「霊感商法」など
■新法では更に寄付 -
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扶桑社の『SPA!』誌に平成七年1月4・11日号から4月12日号まで連載された分の第132章から145章までを書籍化。ほかに『週刊金曜日』誌に同年4月に四回連載された「よしりん仮面」を掲載。単行本にあった特集などは文庫版ではすべて無くなっている。
第125章で坂本弁護士失踪事件を取り上げたことで、オウムから猛抗議を受け、彼らからつけ狙われることになる作者。名誉毀損で裁判闘争に発展し、その模様を漫画化している。実際に暗殺計画も始動していたし、生命の危機にあった時期だが、作品からはそのような緊迫感は薄い。何でもギャグにしてしまう作者の漫画家魂の所以か。仮谷さん拉致事件があり、その一件もリアルに描 -
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扶桑社の『SPA!』誌に平成六年9月21日号から12月28日号まで連載された分の第118章から131章までを書籍化。本編の他に当時ヒットした映画『フォレスト・ガンプ』の監督ロバート・ゼメキスとの対談、オウム真理教との激闘を巡って"よしりん弁護団"のふたりの弁護士との鼎談の前編、スタッフ4名による特別付録漫画で構成されている。
"死闘編"がはじまり、ケンカを売ってきたスガ秀実氏や平岡正明氏らの論者を粉砕し、鈴木邦男・塩見孝也両氏との討論会、中沢新一氏との対談をこなし、『ゴー宣』100万部突破記念パーティを開いてもらうなど順風満帆に見える作者であるが、『噂 -
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扶桑社の『SPA!』誌に平成六年6月8日号から9月14日号まで連載された分、第104章から117章までを書籍化。本編のほかに『月刊コロコロコミック』に平成四年9月号から六年5月号まで連載された「おこっちゃまくん こども編」全12頁が掲載されている。
パリで人肉食事件を引き起こした佐川一政との対談を描いた105・106章。あの事件に至る佐川の心理を見事に漫画で表現した秀作だが、自身の描かれ方に佐川が激怒。文庫版では「後悔かましてよかですか?」と1頁を使って、「描くんじゃなかった・・・」と吐露。佐川から抗議の電話・FAX・手紙を幾度も送られ、雑誌に悪口雑言を書かれるなどで作者は相当に辟易したらし -
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扶桑社の『SPA!』誌に平成六年2月23日号から6月1日号まで連載された分、第76章から89章までを書籍化。本編のほかに雑誌掲載の「人物研究 小林よしのり」、「秘書2レディースのよしりん分析」、スタッフ4名による付録四コマ漫画などが掲載されている。
この頃は差別論が一段落した後で、時事ネタ・身辺ネタなどを中心に構成されている。時事ネタは当時話題になったニュースを散りばめている。"悪魔くん"命名問題、平成コメ騒動、裕木奈江叩き他。薬害エイズもこの巻で初めて取り上げている。"悪魔くん"命名問題では、非常識かつ無責任な暴論をまき散らすコメンテーターを切ってい