小林よしのりのレビュー一覧
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まだまだ、よりしんは元気
イスラム国の邦人2名の殺害事件前に書かれたものらしい。
全体的に丸くなったかなという印象。
正直、主張は相変わらずといった全体構成。
冒頭のSF的な導入だけでなく、無人兵器はもっと取り上げてほしい。
イスラム国、安保法制をパート2でどう盛り込むのか興味深い。
その他
・イラク戦争を前著作「戦争論」から振り返り
つくづく、米国の貧困層で志願・戦死した若者はお気の毒である。
・おなじみの唐突な長めの美談推しエピソードは、ちと?
・サヨク、ポチに次ぐ第三の敵、ネトウヨ(小物臭が)。
でも、自分の著作を表層的にしか理解しないことって、完全に無関係で片づけられないのが苦しいところ。
それに、著者は、長年中韓の様々な状況を直接非難しているので、そのように喧伝しているサヨクを批判しただけというのは絶対におかしい。
だから、よしりんのネトウヨ批判は親子対決である。
・安部さんの靖国参拝答弁は、どうしたってあんな物言いになる。それを上げ足を取るのは可愛そう。
・ブラジルの勝ち組、負け組のエピソードは初見。
これは、示唆に富む。
また、当時の日系人が礼儀知らずな人々として描かれていて、今後の仕掛けを感じます。
ワード
「設計主義」(←新しいかな)
「現場を持て」
「国、公、私」 -
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前田敦子の卒業後はじめてとなる総選挙と、その後に指原莉乃のスキャンダルおよびそれにともなう彼女のHKT48への移籍の発表があった2012年に刊行されている本で、いずれもAKB48を愛する論客四人の座談会が収録されています。
「まえがき」で小林よしのりは、「我々は「あえて」嵌っているのではなく、「マジ」で嵌っている」と語っています。ただし、その「マジ」の中身にも論者によってちがいがあります。小林は、『ゴーマニズム宣言』でもくり返し語っていた彼自身の信じるプロフェッショナリズムにもとづいて、スター性をもたない少女たちが「ガチ」で芸能界という舞台で夢をめがけるすがたに声援を送っているように思えます。
これに対して宇野は、「あえて」というスタンスをとりたがる人びとが自己の内側にとどめている屈託を外部化し、「マジ」というスタンスで応援することができるようなシステムとして、AKB48を評価しているようです。戦後という共通の物語が喪失した80年代以降に「オウム真理教にハマる若者たち」が生まれたという社会状況のなかで、彼らを救う宗教としてAKB48が機能しているという彼のシステム論的な視座は、「ももいろクローバーZ」に「強度」を見る安西信一と対照的で、それなりにおもしろく読みました。
ただ、やはり一番説得力があるように感じたのは、戦後のアイドルの歴史を正確に踏まえた中森明夫の発言だったのですが。 -
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しっかり読むのは初めて。
表情の描き分けはじめ絵が意外とうまい。ちゃんとした漫画家なんだな。
そして、アジテーションとして漫画という表現形態は非常に効果的だ。極論でも、絵がつくと勢いでごまかせる。ただ、その分、外してしまうとこれほど寒々しいこともないのだが。戯画的という言葉に、若干の侮蔑が含まれるのは、致し方ないことなのだ。
内容は相対主義に立った穏健な保守主義が彼の立場で、サヨクウヨクをどちらにも与していない(というか=で観ている)。それ自体のバランス感覚は大賛成なのだが
どうしても時代性を帯びるから、2年経つと興奮も少ない。そして、あまり深みは感じられない。
彼はあえてやっているのだろうが、あえてでもなんでも自画自賛というのは、みっともない。
それと、もう少し構成を練れないものか。章前後の脈絡などがちぐはぐなのが気になった。
戦後のブラジルの混乱などは初めて知ったのだが、知識の新しさよりも思想としての強さを読みたいのだ。 -
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レイモンド・チャンドラー『プレイバック』 本能が壊れた猿 辛酸を舐めて 養育費をデートに充て 衰弱死 オナニーを覚えた猿 情けは人の為ならず 弱肉強食の経済 「自己責任」の観念 多くのインフラの恩恵を受けて アメリカニズム 「トリクルダウン」理論が破綻 家計の貯蓄も政府の貯蓄も減っているのに企業の貯蓄だけが増加している 更にデフレは進行 企業だけは派遣とバイトと工場の海外脱出でコストを削減して儲けるからGDPだけが上がる 1%程度の企業家と株主だけがどんどん豊かになる 経済成長が国民を豊かにする時代は終わった マスコミは1%の富裕層のために嘘を垂れ流すデマ拡声器に過ぎない 悪徳商法そっくり どこの国でも、自国の産業が破壊されないように、「関税」を設定し 猛暑と旱魃かんばつ 常套手段 従米体質のポチ いいだくだく唯々諾々に従うしかなく 「最悪の事態にはならない」という根拠のない楽観は、「原発安全神話」と全く同じである!恣意的 唯我独尊 明白なる運命=マニフェスト・ディスティニー 柔道着の純白 死に装束 準強姦罪 攘夷じょうい ユーロ圏は崩壊 一人っ子政策の結果 珍妙な感想 ゴリラ脳保守 穀倉地帯を擁し ステークホルダー(利害関係者) メキシコリア 批准ひじゅん 捕らぬ狸の皮算用 買弁家 ばかん馬関戦争 弾劾だんがい 「環太平洋パートナーシップ協定」とは名ばかり びべい媚米 祭祀さいし 天照大神あめてらすおおみかみ 相互扶助ふじょ 死屍累々ししるいるい 年次改革要望書 徹底搾取の経済戦争 下野げや 征韓論 敬天愛人 くるしまつねき来島恒喜 獄 不即不離 中洲の橋の上、世を憂う詩を朗々と吟じる声が、両岸の人々を魅了することもあった。 こと糊塗 遠謀深慮 我が意を得たり 麒麟も老いぬれば駑馬にも劣る 編纂 輿論よろん 全国津々浦々 甚句じんく 侃侃諤諤かんかんがくがく るい累が及ばぬように 愛宕山あたごやま 胸襟落々 東京・谷中の暮石の文字は勝海舟の筆だった 示威しい 爆裂弾 流行病に冒された
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アイドルなんて思春期の若者の擬似恋愛の対象でさしかないと思われてる まゆゆ(渡辺麻友) 破顔した笑顔 慈愛の笑顔 菩薩の笑顔 ニコニコ生放送で自分でギターを弾き語り 神推しメンは大島優子 山本彩さやか 「妄想ガールフレンド」 推し変 峯岸みなみ丸刈り事件 浦島太郎効果 宝塚のように世代を超えて 田原総一郎 高橋みなみ 篠田麻里子 ジャカルタのJKT48 上海のSNH48 侮蔑語 後世に伝説となる 旧世代が理解できず 焚書ふんしょ 「制服ロリコン」という偏見を、完全に打破した楽曲だった。 柏木由紀 小嶋陽菜 歌謡曲の歴史が終了する寸前 秋元康の作詞能力には本当に舌を巻く 宮脇咲良さくら 掌てのひら 仮設住宅 ぐぐたすで読む文章の感受性が好きだった 指原莉乃りの 菅原道真すがわらみちざね 「痘痕も靨」パワーが炸裂 整形済みの左右対称の顔 韓国のグローバル戦略を駆逐してしまった ミスユニバースの日本代表を見たら、日本人はいまいち違和感を覚えるのだ。 日本人は弥生系の端正な美も好むだろうが、潜在意識下には、縄文型の美意識が継承されている。 肉欲剥き出しの「セクシー 」 やおよろず八百万の神 核分裂の連鎖 目利き 異論百出 美意識合戦 近似性 飛躍したイメージ操作 あにはか豈図らんや 性欲方面では熟女ブーム フェミニズムの論客 北原みのり 多部未華子 捏造ブームに踊らされただけの軽薄なもの かょうりょう狭量な国 松井珠理奈しゅりな 塩対応 愛嬌対応 小児性愛 だが皮肉なことに、実は彼らが見ているアイドルこそは、最も過激な競争社会をサバイバルしている戦士たちなのだ! 死を直視する国 秋元才加さやか 石破茂 南沙織 岡田奈々 阿久悠 柏原芳恵 甲斐よしひろは左利き 夜明けのスキャット 本田理沙 藤あや子 river 生命力が漲る瑞々しい感性 不文律「恋愛禁止ルール」 禊みそぎ 実存を感じて生きている かかって罹って 総じて嬉しい ストイック 瓦解 何でも斜に構えて見るニヒリズム(虚無主義) シニシズム(冷笑主義) 吉田豪 「断ち物」をしてでも目指す夢があるか⁉︎ 擁護 島崎遥香(ぱるる) 対人スキルの高さ 小林麻耶 内に秘めた闘争心と反骨精神 苦言も呈ていす 民意は全然信用できない
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部落解放同盟の組坂繁之との対談の記録のほか、『ゴーマニズム宣言』から表現の自由と言葉狩りをテーマにしたものをまとめ、それらに対する読者からの反響の手紙を収録しています。
さらに巻頭には「差別もキャベツもみじん斬り」と題した描き下ろし作品も収録されていますが、その表現について著者と編集者の間で意見の対立が生じ、両者の主張を併記することで、読者一人ひとりがこの問題について考えることを促すような構成になっています。これは、表現の自由と抗議の自由はともに保障されなければならないという筒井康隆や著者自身の考えをまさに実現したものとなっており、興味深く感じました。
ただし私自身は、この問題に関しては絓秀実や田中克彦らの主張に与する立場に立ちます。絓たちが論じようとしていたのは、差別をなくそうとする営みそれ自体が、いわば「折り返されてしまう」ことで、被差別者を救済する高みにみずからを置いてしまうことになるという、この問題にかかわる者が必ず直面することになるアポリアでした。彼らはこのアポリアを、「差別」という主題にとって本質的な問題として受け止め、みずからをこうした「折り返し」の構造の外に置くのではなく、むしろその中にみずから巻き込まれていくことを通じて、このアポリアをどこまでも理論的に追及しようとしていたように思います。
これに対して、そうした抽象的な議論は「ためにする議論」にすぎず、現実に差別に苦しんでいる人たちを救うことにはならないというのが著者の直感なのでしょう。著者は、上記のアポリアを理論的に追及するのではなく、みずからが世に送り出している、毒を内に含んだ表現によって傷つけられる人がいることを表現者の覚悟として引き受け、同様に覚悟を持った批判者たちとの間での直接的な話し合いによって、あくまで実践的な解決をめざしていくという立場に立っているように思われます。ただその場合、著者のような強い信念と覚悟を持つ表現者の意見が、正当化の手続きを経ることなく、作家の感性として受け容れられてしまうことへの歯止めがなくなるという危険性が付きまとうのではないかと思えてなりません。 -
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「ゴーマニズム宣言」といえば、オウム真理教との戦いや薬害HIV訴訟へのかかわりといったことがよく知られていますが、本巻では金丸信の汚職事件やテレビのドキュメンタリー番組におけるやらせ事件、霊感商法やヘア・ヌード写真集の流行など、さまざまな事件に著者がゴーマンに意見を申し述べています。
途中に「けんきょかましてよかですか?」というコーナーが置かれて、保守の立場を積極的にえらびとった後年の著者の立場から、この当時の考えかたの甘さを著者みずから批判することがおこなわれているのですが、その後さらに著者がAKBオタクになったことを思うと、当時の芸能界におけるプロフェッショナリズムの欠如を批判していたこの当時の著者からずいぶん遠いところまで行ってしまったのだなあと、なんだか感慨に耽ってしまいました。 -
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人気マンガ家の著者が、政治や思想などの領域に殴り込みをかけ大きな反響を呼んだ『ゴーマニズム宣言』と、その前身となった『おこっちゃまくん』を収録しています。
差別問題やHIV訴訟など、その後著者が真剣に取り組むことになる問題も扱われています。なお、「個人主義からの出発」というタイトルが付された「まえがき」で、著者自身がその後保守の立場を明確にとるようになった経緯について語り、本編の思想的立場から相当にへだたったところまで進んでしまったことを説明しています。著者の思想の変遷をたどってみたいという読者には興味深い内容なのではないかと思います。 -
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16歳の村田達也は、3歳のときに父親が家を出て以来、母と2人で暮らしています。ところがそんな彼らのもとに、とつぜん父親の村田厳格が帰ってきて、人々の悩みに耳を傾け、ときに優しく、ときに厳しく、しかし多くの場合はいい加減なアドヴァイスを授けていきます。
やがて厳格は、大資産家である煩野家のブレーンである「御安心軍団」や、強権的な教育をおこなう教師の江呂井と戦っていくことになります。
「ゴーマニズム宣言」の連載の中ではっきりと保守の立場を取ることになった後年の著者が見たらどう感じるのだろう、と思ってしまうようなところもあり、もちろん「ゴー宣」にも一貫しているような考えが表明されているところもあって、そういう意味でも興味深く読みましたが、やはり純粋にギャグマンガとして楽しんで読める作品でした。