【感想・ネタバレ】卑怯者の島 戦後70年特別企画のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月11日

素晴らしいです。

特に主張やイデオロギーを語るわけではなく、淡々と戦争という異常な状況を描き出す。

戦場の酷さだけでなく、敗戦後に日本に戻ったときの「どうやら戦地に行った我々は悪者になったらしい。」というセリフは、身につまされた。実際にそうだったのだ。日本人はそれを戦後やったのだ。仮に自分が戦争...続きを読むで運良く生き残り、国に帰ってこんな目に遭ったら・・と思うと、さすがに居た堪れない。確実に人間不信になるだろう。著者が「戦争論」を描いたときに、じいちゃん世代から「よく描いてくれた!」と賞賛を受けたらしいが、その気持ちが伝わってきた。

女性についての描き方も、特に嫌悪感があるとかではなく、まぁ、そんなもんだろうな、という感じだった。平和に生きることが悪いわけではない。好感が持てないというだけ。

戦争をしないことが最優先なのは言うまでもないが、運悪く戦争になったとしても、アメリカや欧州の国々のように、戦場から帰った人を英雄として迎える良心を残した社会であって欲しいと願う。

今となってはこれは願いだ。

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Posted by ブクログ 2015年09月22日

最近、漫画を買うことが多くなった。作者の意図を理解する上では小説よりも手っ取り早いようなお手軽感もある。しかし、いくら終戦記念日近くに発売される戦争関連作品で政治色を消したいと考えていても、どうしても戦争法案を想起、連想してしまう。貧困・洗脳・教育・差別・・・パンドラの中身は決して無くなることはない...続きを読むが、知恵で戦争から避けることはできるはず。いろんな形の知恵を使って政治の暴走を止めたいと個人的には考えさせられる作品でした。

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Posted by ブクログ 2015年09月16日

さすがよしりん、素晴らしい作品。
感動というか、心えぐられる。
反戦でも戦争賛美でもなく、いろいろな側面があるよねと。戦争論のエッセンスが盛り込まれている。名作だと。

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Posted by ブクログ 2015年08月06日

圧倒される描写。戦争のむなしさ。すさまじいの一言に尽きます。過去に連載されたといいますが、戦後70年に出版されるにふさわしい作品と思います。

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Posted by ブクログ 2015年08月05日

戦争論と新戦争論をつなぐ創作という印象を受けた。戦争論は、はっきりと戦前の日本を肯定し、日本が悪であったという事に疑問を投げかけていた。しかし、新戦争論は、戦争の愚かさをクローズアップしている。その間をつなぐ物語。そんな気がする。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

戦争の非日常・非合理を一つの島での戦いに凝縮して描いた。全ての人にバックグラウンドがあり、それがいとも簡単に失われる状況がいかに儚いものか。
当時の価値観は時代背景によって作られたもので、安易には批判できない。繰り返したくない出来事であるならば、そうならないように振り返り、歯止めを作らなければいけな...続きを読むい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月17日

考えさせられる良い漫画。

誰が卑怯者か、誰が敵か、誰が幸せなのか…。キリスト者としては答えは知れたことだが、世の人はもがきつつ叫ぶ…。

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Posted by ブクログ 2015年12月01日

著者は本当に日本が好きだなと。

女の愛国心と戦後の場面で、改めて竹内浩三骨のうたうのすごみを再確認しました。

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Posted by ブクログ 2015年09月20日

特に政治的な主張とかはなくて、ただ淡々と戦場の人々の心理を描くんだけど、なかなか読み応えあって面白かった。

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Posted by ブクログ 2016年10月04日

夜中に一気読み。

著者のあとがきにもあるが、戦争の話は重くて、美談話、泣かせる話にもっていくことも多いかとおもうが、現実にその場にいた人の立場になるといろいろあるだろう。
そして、そのことはそう遠い話ではなく、私の叔父も戦争で亡くなり、叔父の母である私の祖母は最愛の息子を亡くした人で94歳の人生を...続きを読む終えるまで激動の人生であったといえるだろう。。。。

本はとにかくすごい。

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Posted by ブクログ 2020年07月14日

みちあき道明 紺碧 岸壁 けとう毛唐 塹壕 俺はと言えば、飢えの苦しさもさることながら、敵前逃亡した卑怯者としての罪悪感と…俺を咎めようとしない隊長への疑心暗鬼で…心理的苦悩が身体苦を若干、緩和させていたのかもしれない。 掃討 死が二人の媒酌をしてくれる 退廃が忍び寄っていた 心の安寧 永眠の為の睡...続きを読む眠というのも可笑しいが… 傷痍軍人 女は本来的に子を産み、育てる存在なんだから、本能が保守的に出来ている。 岩礁を乗り越える 俺は「お国の為に」等と言う愛国心は信じてない。だが戦争で死ぬ理屈は分かる。 死と生がべったり密着した世界をお前にも教えてやりたい‼︎ 舞台設定はペリリュー島を参考にした 慰霊碑に顕彰の祈りを捧げ

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