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テーマは“自主規制と闘う”! 皇室タブーに触れたとして、連載誌で掲載不可となった「カバ焼きの日」、その顛末のみならずマスコミに“表現の自由”などないことを暴いた「表現の不自由」、表現することの怖れと誇りを問うた「自主規制というファシズム」など、もっとも日本的な悪良識「自主規制」との闘いの始まりを告げる、愛と勇気の第3弾。
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Posted by ブクログ
扶桑社の『SPA!』誌に平成5年8月4日号から11月3日号まで連載された分の、第63章から75章までを書籍化したもの。本編のほかに新右翼・鈴木邦男氏との対談「"皇室タブー"と表現の不自由」のほか、『SPA!』から掲載を拒否され今はなき『ガロ』に作者が持ち込んだことで話題になった『...続きを読むカバ焼きの日』が掲載されている。『SPA!』に連載の「旧ゴー宣」は幻冬舎から全巻文庫化されているが、単行本と異なり、欄外の書き込みがカットされている。残されているものは、どれも文庫化の際に新たに書き込んだものだ。作者の了承のうえだろうが、残しておいても良かったのではないか。 『カバ焼きの日』の非掲載をきっかけに、メディアにはびこる自主規制を暴露する作者。当時は過剰な抗議への恐れから、不合理な規制が慣習化されていた。今は作者らの啓蒙の努力もあってか、随分風通しがよくなった気がする。本巻で取り上げている時事ネタは、いかがわしいオカルトブーム、猪木スキャンダル、角川春樹コカイン密輸事件、女子高生売春などである。『カバ焼きの日』は雅子妃が「天皇制反対!」と叫びながら爆弾を投げつけるコマがまずかったらしいが、おふざけであることをことわってるのに不掲載とは厳しい気もする。ただ作者は思想的に未熟な頃の作品だと述懐している。
第2巻に比べると特に強烈な印象を残すエピソードはなかったが、各章全て読物としての水準は高い。 巻末に収録された問題の「カバヤキの日」。これについては想像以上に畏怖しながら、じっくりと話を進めており、手離しでゴーマンかましてなかったのが意外だった。読者からの手紙で、「自主規制で連載見送りになったから...続きを読むどれほどのものかと思っていたらたいしたことなかった」とあったが、自分にとってあのギャグは十分ブラックだったように思えた。でもそれと不掲載とは話は別だと思うが。
皇室という日本における最大のタブーに抵触したために『週刊SPA!』でボツになった「カバ焼きの日」を特別編として収録し、さらにその事件をめぐって右翼の鈴木邦夫との間で交わされた対談も収められています。 また、差別と表現の自由をめぐる問題は、本作が引き起こした多くの問題提起のうちでも最初の大きなテーマ...続きを読むだったと言えるように思います。
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