小林よしのりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ漫画家の小林よしのり氏やサブカル評論家の人達 計4名が、AKB48について熱く論争した本。議論は、AKB48の魅力・アイドル論から、政治・メディア・宗教論へと展開していく。
最も印象に残ったことは、中森明夫氏の「アイドルは価値の創造(ねつ造)」であるという主張。私も同じようなことを考えていた。
小説などの「近代文学」にはもともと価値は無いと考えられていた。最初は大衆だけに受けて知識人にバカにされていたジャンルが、数百年かけて高尚な文化としての地位を勝ち取った。他の芸術のいろいろなジャンルもそうだと思う。
マンガ・アニメ・ゲームと同じく、アイドルというジャンルも、今その過渡期で摸作中なんだと思う。無料ダウンロードなどでコンテンツに対価を払うという意識が希薄になってきた現在、握手会や人気投票のために同じCD大量購入するという新たな消費行動を生み出した秋元康の手法は、経済価値の創造と言って良いのかもしれない。
ただ、この本の欠点は、著者4名がAKB48グループに心酔しすぎていて、冷静さを失った意見が多いこと。また、他のアイドルをきちんと論じきれていない。ももいろクローバーZは5人しかいないから多様性に欠けていて面白くない、と書かれていたが、目指すところが違うのだ。
何でも社会や政治に結び付けて考えたい著者達にとっては、AKB48グループだけが魅力的で、語る価値があるに見えるのだろう。 -
Posted by ブクログ
右手にペンを持ってメモを取りながら漫画を読む。なんてシュールなって思いながらもそうしないと頭の中だけじゃあまとまらない。
もう安倍さんが参加の方向を宣言しちゃったけど、すでに関税がほとんどかかっていない事実を知ったら「聖域ない関税撤廃」ではないことに小浜さんがおっけー出すのも納得。
以下なるほど
・輸出額はGDPの15% つまり内需が大きい
・農業はGDPの1.5% しかしほかの国もみんなその程度
・輸出依存度は11.4%(GDPとはちがうのかよくわからないけど)韓国は43.3%中国は24.5%
・輸出関連企業人口58万人農業人口(6次産業含む)261万人
・関税の現状 0%が35.1% 0~5%が17.5% 平均4.9% つまりほとんど関税は掛かってない。農業の平均ですら21% たいしてEU5.3% 韓国12.5% 中国9.6% 韓国の農業の関税にいたっては48.6%
・オバマさんは輸出を2倍・雇用を200万人創出することを公約に つまり雇用は日本での出稼ぎをもくろんでいるのか?公共事業の入札を海外もおっけーにすると外国人の流入を招く可能性がある。
・TPPは教育・食育・言語の主権を脅かす
・一度規制緩和すると元に戻せない→病気・薬害が起こっても戻せない?
・期待した利益を得られなかったらFTAに違反してなくても訴えられる
・国内法<FTA
・公共事業の民営化
これらを解決しないといけないのですね。 -
Posted by ブクログ
AKBは「生きる歴史」で、AKBの運動が世界を変える。
さらに、三島由紀夫がAKBを見たら、天皇よりもこっちの方がいいと言ったかもしれない、と気鋭の社会学者?野智史は宣っております。AKBはナポレオンで、舞台の上にいるのは世界精神なんだとも言い出しかねない勢いです。
本書にはその他に漫画家の小林よしのり、元祖アイドル評論家中森明夫、若手批評家の宇野常寛が参加しています。論争というより座談会ですね。我ら如何にしてAKBにはまったか。それも「あえて」でなく「マジで」・・・
AKBは誰もがアイドルになれるカルチャー・フォーマットで、「絶対に必要な条件はない。実は美人である必要もない。その子がアイドルになれるかどうかは、誰かがその子をアイドルと思うかどうか決まるんです」(中森)、ここに「なぜ人は推すのか」という問いの答えがあるようだ。つまり、一人のファンが劇場公演でも何でもいいから、一人のメンバーに出会い、ボクのイチ推しはキミだと宣言した瞬間、一人のアイドルが誕生する。
ある種のゲームを積み重ねることで何かしらの公共性を生む仕組みをゲーミフィケーションというが、AKBは日本での一番の成功例だと宇野は言う。総選挙においては「一票の格差も少ないし、死に票もない。複数投票で政権=センター争いのダイナミズムを味わうこともできるし、一票が重い下位メンバーの当落を左右するゲームも楽しめる」わけで、現実の選挙とは完成度が段違い、参加意識を醸成する回路の強度が別次元なのだ。
近年の「政治の劇場化」に対するマスコミの否定的な論調は、自らの社会を取り込むべく物語形成能力の劣化に対する反動であって、ソーシャル・メディアを前提とした「ゲーム」への参加は、今日の先進民主主義社会にあって倦怠期にある公共性や正当性をリフレッシュするための手掛かり、文化的回路のひな型になりはしないか。
たしかに総選挙をはじめ、握手会やじゃんけん大会などは金儲けのための商売であり、?野が言うように、アイドルオタクにCDをじゃんじゃん買わせる資本主義の権化みたいな搾取のシステムなんですが、公と私、個と多(他)を繋げるステージであることに間違いなく、そこにはファナティックだがある種の共同体が生み出されている。
情念だけが人を動かす。だがそれだけでなく、人と人の間には「推す」という独特な距離感が必要なのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレAKBを通じて社会を語る、的な本なので、AKB入門本と思って読むとかたすかしをくらうかも。
引用もしていますが、中森明夫の
>>夢」を持つことに対する罰
という発言がすごく印象的で、しばしその前で悩んでしまう。
AKBはSNS型のアイドルだとよく言われる。
つまり、ファンはAKBという運動の参加者なのね。
選挙における票というのは、本来は
大島優子が言うように、「愛」であるはずなのだけども、
それらが数字に置き換えられることで、
その意味が変わってしまう
罰を与えるのは誰なのか、といえば、
それは参加者であって、
当たり前のことながら、メンバーとファンの間には
罰を与える側と与えられる側という関係性が生まれる。
さながら、消費するものとされるもののように。
わたし(たち)は、
本当は選挙を通じて彼女たちに罰を与えたいのか?
あるいは選挙という仕組みを否認することこそが、
彼女らの存在を肯定することになるのではないか?
罰の存在が必然なのだとしても。
なんというか、
順位って、比較の上でしか意味を持たないじゃないですか。
だからこそ資本主義の仕組みの上で罰になりうるのだけども。
結局、選挙というイベントそのものが、
人が誰かを推したいという気持ちと、その逆の気持ちとの、両方が蠢く場なんだろうな、と。
そういう意味で、本書の後半に語られるような、
「利他的なゲーム」という言い回しにはいまいち同意できなかったり。
あんまりまとまってないけどそんなことをつらつらと。