中村計のレビュー一覧
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ネタバレ本作は今では年末恒例の巨大イベントになったM-1にかける芸人たちを追いかけたノンフィクションが本作だ。お笑い番号は滅多に見ないという人でも、M-1はとりあえずみるという人多いんじゃないだろうか。ちなみに自分は休止前は見ていたが、復活後は一度も見てない・・というカテゴリーの人間である。
本作はM-1の中でもその休止前までを主に取り上げている。主役に位置するのは、M-1の申し子と言ってもいい笑い飯。ダブルボケで強烈な光を放った彼らが突然M-1の舞台に出てから前期最終年に優勝するまでをいわば縦軸に、各年の優勝コンビを横軸にして、M-1に挑む芸人たちの狂気を描いている。
自分はたまたまM-1の決勝 -
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日本がボイコットとしたモスクワ五輪が開催された1980年の新春早々、突如として漫才ブームが沸き起こる。朝起きたら漫才ブームだったそんな感じだった。
というのもフジテレビで毎日曜日21時の『花王名人劇場』の枠で漫才を放映してみれば高視聴率。エンタメ路線に舵を切ろうとしてたフジテレビにとっては新たなコンテンツ候補。早速ゴールデンタイムに『THE MANZAI』と銘打ち、放映すればまたもや高視聴率。
出演したのはB&B・ツービート・紳助竜介・ザぼんち・のりおよしお・サブローシロー…。以来しばらくはどのチャンネルも漫才、漫才。中でもアイドル的人気をほこったのがザぼんち。僕的には何が面白いの -
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2001年から2010年まで開催された第一期M-1グランプリを笑い飯を中心に据える史観で振り返った一冊。予選や決勝を外から観戦しての分析・批評ではなく、実際に歴代チャンピオンはじめ漫才師たちにインタビューしているため当事者の声を通した(青春の思い出補正も含めて)大河ドラマのような物語性が凄まじい。ゼロ年代の大阪お笑い史の側面もあり、中でも笑い飯の歪な関係性は読んでいて背筋が凍るほど。個人的にはケンドーコバヤシやタイムマシーン3号といった必ずしもM-1とイメージが直結するわけではない芸人にも取材している網羅性には唸らされた。ちなみにナイツが歴史からすっぽり抜け落ちている件については著者が塙の著書
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2000年代のM-1草創期の話がメインなんですが、この時ヒリヒリした会場の雰囲気を覚えている世代からすると、堪らない気持ちになる裏話がこれでもかと詰まってます!
これ読んでると過去のM-1を改めて観たくなって、02年と03年だけ観ましたが、近年のM-1と比較すると、やはり完全に別物です。
談志師匠が全く笑わず終始微動だにせず審査してるし、今と違って松ちゃんも1〜2組だけフフッと笑うだけで仏頂面。他審査員みんな、つまらないコンビにはつまらないと言い切って、点数も70点以下とか平気で出してた時代。観客も点数低いと普通に「ええ、、、」って声を洩らして引いてるし、、、笑 そんな賞レース今ないです
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購入済み
なるほどと唸る
正直、M1は最初から最後まで通して見たことはない。見なかった年の方が多い。
笑わないといけない番組、という雰囲気に笑えないかもしれない自分が不釣り合いだと思っていたから。
この本を読んだのは単純にナイツ塙が好きだから。
江戸漫才の方を好むからかと気づいた。
そして新しいスタイルを自分は求めてはいないと言うことにも気づいた。
だから、新しいスタイルを作り出すM-1に怖さもあって良いんだと思った。
来年はそのつもりで、気楽に見ようとおも -
購入済み
タイムリーとはこのこと
以前購入していたのものたまたま読み返して。
本当にたまたま。
今年のM-1の漫才とは何だ?みたいな話はずーっと前にこの本で語られてました。
おもしろい本でした。なんなら本番のM-1よりも集中して読み切りました -
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好きは最強。クワバカ。採集、ブリーディング、クワガタバトル。クワガタに打ち込む男たちをリアルに追いかけた逸品。
「男はどこかでバカでい続けたい生き物である。」
噂に聞いたことはあったが、「月刊むし」(むし社刊)が商売として成り立つぐらい市場があることが意外だった。クワガタに打ち込むのが大の大人ということで納得できた。何十万円を出してまでクワガタを入手する大人買い。
奄美大島でハブに怯えながらクワガタを採集する人たち。1ミリでも大きな個体を追い続ける。中には沖縄や遠くインドネシアに移住する人もいるそうだ。ネットオークションの進展、地元からの反感など一部の心もとない人たちによる負の側面もしっ -