中村計のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
つい最近の2022年のコントまで具体的に考察されていて、すごく興味深く、お笑い好きにはたまらない1冊。
ちゃんと知っている芸人の知っているネタの解説がされていくのが楽しい。これ名前挙げられた芸人は嬉しいだろうな。
う大先生のKOC評のnote、有料だから読んでなかったのだけど、面白いんだろうな、読みたい…と思った。
「コントの中の登場人物には、どんな生き方であれ懸命に生きていて欲しい」
「ダラダラしたクズなキャラクターだとしても、その生き方を自分で選択したのならそれはそれで懸命に生きているということになります」
「そういう様々な人の人生が織物のように絡みあっているのが現実世界」
「舞台上に本物の空間さえ出現させることができれば、お客さんは退屈せずに見続けてくれると思う」
という文章があり、これはコントだけじゃなく、漫才にも演劇にも映画にも小説にも漫画にも当てはまることだなあと感じた。示唆的で考えさせられる。
一流の芸術は、結局感情面でのリアルさという1点に集約されていくのかもしれない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ中村計が「笑い神」を書く前に刊行していた…というかこれを書いたからこそ「笑い神」を書くべきだと考えたんだと思う…1冊。
ナイツの塙(ヤホーで調べたっていう方)へのQ&Aインタビュー形式、全90問でM-1を分析し徹底解剖する。ナイツはM-1優勝を逃しているのでタイトルが「言い訳」となっているが、なんのなんの、これは言い訳ではなく、負けた要因を徹底分析し捲土重来を期すための作戦ノートである。
お笑いはある意味アスリートである、という立ち位置は本作でも「笑い神」と同様で、4分という時間でいかに観客を温め爆笑という「うねり」に持っていくか。歴代優勝者や惜しくも敗れ去ったコンビたち、そしてナイツ自身の傾向と対策が惜しげもなく語られている。
我々観客はそういう分析を知らずとも、漫才師の仕掛けに乗っかってゲラゲラ笑えればそれで充分なのだが、それでも、そのお笑いの下に潜む仕組みの妙を知ることもまた、観客であり読者の醍醐味なんだなと思う。
しゃべくり漫才に最適な言語、関西弁しかしゃべれない俺は、漫才師ではないけど、言葉のリズムとテンポ、間合いをしっかく意識して、いい会話を日常でも行っていきたいなぁとか、そんなことも考えたりした。 -
Posted by ブクログ
サンパチマイクを前に前に喋る、ただそれだけのことに人生賭けるのって確かに馬鹿だけど最強に格好良いな。
自分の思うおもろいは何か、悩んで狂って…
笑い飯と千鳥の若い頃のエピソードとか常人は笑いのためにそんなこと出来ないだろってことまでやってのける姿が描かれてて正直読んでて怖かったし、同業者ですら彼らの世界に迂闊に足を踏み入れられなかったのかと更に驚いた。
漫才日本一の称号に恋焦がれて飛んで火に入る夏の虫の如く喋りひとつで戦っては散っていく姿、痺れるなぁ、そして厳しいなぁ、
笑い飯の2人の唯一の濃いコミュニケーションが漫才しかないっていう不器用さも自分の思うおもろいしか信じない頑固さも全部魅力的。
情熱的に描きすぎてる気もしなくは無いけど。
熱すぎる内容だし、旧M-1や笑い飯に携わった人達の膨大な人間ドラマのことを考えると感想なんてまとまらない。
とりあえず2023のM-1予選が始まる前に読めてよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスゲーノンフィクション、「嫌われた監督」に並ぶとんでもない力作であり傑作。
色々書こうとしてみたけど、書くたびにどうしようもなくなり、レビューがまとまらない。とにかく読んで損なし。
主人公は漫才師の「笑い飯」、舞台は「M-1グランプリ」
笑い飯を巡って「M-1グランプリ」は、そして漫才はどう変化を遂げていくのか。
お笑いを題材にしてるけど、ド直球のスポコンノンフィクションである。普段テレビで見ている漫才師たちが、「M-1」優勝をかけてしのぎを削るさまは、まるで夏の甲子園!
…あかん、これ以上は思いが湧きすぎてやっぱりまとまらない。
こんなスゲー作品が、クソ週刊文春で連載されていたとは、「嫌われた監督」もそうだったよな勿体ない。掃き溜めにツルである。 -
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購入済み
なるほどと唸る
正直、M1は最初から最後まで通して見たことはない。見なかった年の方が多い。
笑わないといけない番組、という雰囲気に笑えないかもしれない自分が不釣り合いだと思っていたから。
この本を読んだのは単純にナイツ塙が好きだから。
江戸漫才の方を好むからかと気づいた。
そして新しいスタイルを自分は求めてはいないと言うことにも気づいた。
だから、新しいスタイルを作り出すM-1に怖さもあって良いんだと思った。
来年はそのつもりで、気楽に見ようとおも -
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試し読み
購入済みタイムリーとはこのこと
以前購入していたのものたまたま読み返して。
本当にたまたま。
今年のM-1の漫才とは何だ?みたいな話はずーっと前にこの本で語られてました。
おもしろい本でした。なんなら本番のM-1よりも集中して読み切りました -
Posted by ブクログ
好きは最強。クワバカ。採集、ブリーディング、クワガタバトル。クワガタに打ち込む男たちをリアルに追いかけた逸品。
「男はどこかでバカでい続けたい生き物である。」
噂に聞いたことはあったが、「月刊むし」(むし社刊)が商売として成り立つぐらい市場があることが意外だった。クワガタに打ち込むのが大の大人ということで納得できた。何十万円を出してまでクワガタを入手する大人買い。
奄美大島でハブに怯えながらクワガタを採集する人たち。1ミリでも大きな個体を追い続ける。中には沖縄や遠くインドネシアに移住する人もいるそうだ。ネットオークションの進展、地元からの反感など一部の心もとない人たちによる負の側面もしっかり描かれる。
他の趣味でも同様だろうが、コレクターが亡くなった後、処分に苦しむ家族も多いという。
エピローグ、高校時代に野球に打ち込んだ筆者。苦しかったばかりの記憶。そんな昔の自分に言ってやりたいという。
「今は分かる。努力など必要ない。より正確に言えば、努力、努力と言い聞かせなければがんばらないようなものは、向いていないからさっさと辞めた方がいい。」
筆者は高校野球を中心にスポーツノンフィクションの傑作が多い。本書のテーマ選定は意外だったが最後につながった。
何か真剣に打ち込める物を見つけた人は幸せである。生きることに精一杯なのはやむを得ないが、どこか遊び、趣味の部分も大切、深く考えさせられた一冊でした。 -
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