三日月かけるのレビュー一覧
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主人公の白野蒼衣(しらの・あおい)は、クラスメイトの杜塚眞衣子(もりづか・まいこ)の家を訪ねます。そこで彼は、目をえぐられた女性を目撃し、彼の日常生活は終わりを告げます。
その場に登場した時槻雪乃(ときつき・ゆきの)に救われた蒼衣は、骨董商「神狩屋」の鹿狩雅孝(かがり・まさたか)のもとに連れてこられて、これまで知らなかったこの世界の真実を教えられます。この世界は、「泡禍」と呼ばれる災厄に見舞われる人びとがおり、雪乃たちは泡禍を抑えるために活動している「騎士団」のメンバーでした。騎士団のメンバーたちもまた、泡禍を経て特殊な能力をそなえるようになり、蒼衣自身は記憶を封印していましたが、やはりそう -
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Posted by ブクログ
最後の最後になんて爆弾持ってきやがったんだ…。しかも超弩級の爆弾を……。
筆者も書いているように『なでしこ』という話は相当マイナーなようで、ネットでちょっと調べてみても全くヒットしなかった。だから『なでしこ』を知るのは本書が最初だったりする。『なでしこ』の内容は、最後にお妃が死んでしまいそれに釣られるように王様まで死んだというのに、王子はそれに動揺する事無く自ら創りだした美しい女の子と楽しく暮らしたという描写が酷く空恐ろしさを感じさせる。いったい今度の話がどのような結末を迎えることになるのか、今から恐さを感じつつ楽しみに待ちたい。
しかし、今回の話はまだ上巻と言うこともあるのかそれほ -
Posted by ブクログ
今回は覚悟していたほど、心理的に来るものは少なかったような気がする……猫の話を除いて。
今回は短編形式で構成されているせいで一つ一つの話の重さが少々物足りないと感じてしまうのは相当毒されているな。今回の現象は今までのような残酷な“泡禍”ではなく普通のありふれた悪夢と表現したほうが似合いそうな雰囲気が漂っている。
現在と比べて三年前の時槻姉妹の性格が大いに違っていたことは意外だった。三年前の雪乃は普通の少女として、風乃は傷付くことばかりに意識を向けている社会的に死んだ人間のよう。このような過去を知るとあの悲劇の前後で一体どこまで残酷な出来事があったのか是非とも知りたくなってしまう。 -
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Posted by ブクログ
変った設定で面白い。
この小説を読むと、自分の判っていることを、他者に説明することの難しさが良く判るような気がする。
実に特殊な設定なので、説明回だけの話では、全部を理解することが実に難しい。
主人公が読者立場の「何も判らない人」側に立って、説明を受けるタイプの話だが、最初と中盤の説明だけではとうてい全てを納得出来ない。
とにかく、まず読者に何を理解させるのか、から入る小説なのだろう。
設定が凝っている半面、文章がちょっと……失礼ながら、つたない感じがしないでもない。こう、途中で読み手の気持ちを切らしてしまうところがちらほら。
ま、集中力が足りないのだ、と言われるなら、実際にそうなので否定は -
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Posted by ブクログ
ネタバレ逃げていった先、連れ去られた彼女達。
その頃、過去を思い出していた彼。
そうして、封印されていた過去が、出てくる。
あらびっくりというか…年の差を考えると
ものすごく彼女ちっさくないですか!?
そして予想通りなスプーン一杯。
両親の所でぞっとしてしまいました。
想像禁止! です。
狂い具合がすごい自然でした。
とか言ったら、意味が分からない、と言われそうですが
どうしてこうなった!? という疑問がわきませんでしたし。
しかし、最強は彼女だったという切り札に驚きです。
うん、これは確かに分かったら「殺せ」と言われそう。
そういや出てくるのかと思っていた彼も、一応登場。
ざまぁみろ、とか言っ