三日月かけるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後の最後になんて爆弾持ってきやがったんだ…。しかも超弩級の爆弾を……。
筆者も書いているように『なでしこ』という話は相当マイナーなようで、ネットでちょっと調べてみても全くヒットしなかった。だから『なでしこ』を知るのは本書が最初だったりする。『なでしこ』の内容は、最後にお妃が死んでしまいそれに釣られるように王様まで死んだというのに、王子はそれに動揺する事無く自ら創りだした美しい女の子と楽しく暮らしたという描写が酷く空恐ろしさを感じさせる。いったい今度の話がどのような結末を迎えることになるのか、今から恐さを感じつつ楽しみに待ちたい。
しかし、今回の話はまだ上巻と言うこともあるのかそれほど恐ろしい描写も無かったのだが、最後のアレだけは駄目だった。最近の『断章のグリム』には恐怖の法則性が少し見えたような気がしたため慣れてきたつもりだったのに、最後のあの情景だけは本を読んでいるだけで寒気を感じてしまった。もし夢に出てしまったらどうしてくれよう。 -
Posted by ブクログ
今回は覚悟していたほど、心理的に来るものは少なかったような気がする……猫の話を除いて。
今回は短編形式で構成されているせいで一つ一つの話の重さが少々物足りないと感じてしまうのは相当毒されているな。今回の現象は今までのような残酷な“泡禍”ではなく普通のありふれた悪夢と表現したほうが似合いそうな雰囲気が漂っている。
現在と比べて三年前の時槻姉妹の性格が大いに違っていたことは意外だった。三年前の雪乃は普通の少女として、風乃は傷付くことばかりに意識を向けている社会的に死んだ人間のよう。このような過去を知るとあの悲劇の前後で一体どこまで残酷な出来事があったのか是非とも知りたくなってしまう。 -
Posted by ブクログ
変った設定で面白い。
この小説を読むと、自分の判っていることを、他者に説明することの難しさが良く判るような気がする。
実に特殊な設定なので、説明回だけの話では、全部を理解することが実に難しい。
主人公が読者立場の「何も判らない人」側に立って、説明を受けるタイプの話だが、最初と中盤の説明だけではとうてい全てを納得出来ない。
とにかく、まず読者に何を理解させるのか、から入る小説なのだろう。
設定が凝っている半面、文章がちょっと……失礼ながら、つたない感じがしないでもない。こう、途中で読み手の気持ちを切らしてしまうところがちらほら。
ま、集中力が足りないのだ、と言われるなら、実際にそうなので否定はしない。
ゲーム、ペルソナ2までが好きな人は、好きなタイプの小説だと思う。
テーマは、世に存在する怪異は、ごみ箱(集合無意識)に神様が捨てた、神様が見た悪夢である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ逃げていった先、連れ去られた彼女達。
その頃、過去を思い出していた彼。
そうして、封印されていた過去が、出てくる。
あらびっくりというか…年の差を考えると
ものすごく彼女ちっさくないですか!?
そして予想通りなスプーン一杯。
両親の所でぞっとしてしまいました。
想像禁止! です。
狂い具合がすごい自然でした。
とか言ったら、意味が分からない、と言われそうですが
どうしてこうなった!? という疑問がわきませんでしたし。
しかし、最強は彼女だったという切り札に驚きです。
うん、これは確かに分かったら「殺せ」と言われそう。
そういや出てくるのかと思っていた彼も、一応登場。
ざまぁみろ、とか言ってる己は、殺人の手助けですか? と
聞き返したかったです。
これほども、人に責任転嫁しているのもすごいです。
結局、人魚姫の<断章詩>は謎のまま。
それがちょっと心残りです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『復讐』という名の、目の前のニンジンを必死に追う少年と
己の<断章>の不安定を誤魔化そうとする少年。
一体誰が『王子』で『魔女』で『ラプンツェル』なのかと思ったら。
あれは騙すための囮か、と思わずにはいられない状態でした。
まさかそこだったとは…。
考えれば、出番の多い人間こそ疑うべき、です。
2時間ドラマもそれが定番です!w
しかし今回は、ものすごい人の量、でした。
でもあれです、引っ張られた人達の山はともかくとして
ぶら下がっているのは…梨の樹を思い出して
それほどグロテスクとは。
学習(?)の差、でしょうか?
それよりも、再び少年の断章から歩こうとする光景の方が
よっぽど、想像してはいけないもの、です。
再び少年は、一体どうやって連絡をもらったのか、知ったのか。
そこもちょっと気になる所ではありますが
これから先、この2人はどうなるのか、どうするのか。
そして最後に出てきた人と、その『背後』は何なのか。
気になります。
ところで、今回の事件が勝手に終了してしまったのは
原因である彼女が、一緒になって向こうに行ってしまったから、で
あってるのでしょうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ責任と取れ、と責め立てられる少年。
それを守ろうとする世話役。
そして、また捲られた童話。
仕事がやりにくくなった、と騒がれるのは分かりますし
それに対して責任を、と言われるのは分かりますが
向かった先のロッジは、どう考えても八つ当たり?
しかもそれが『仕事』に対してではなくて、副産物のため、なら
その人が選んだ事なので部外者は黙れ、ですね。
失ったものが戻ってきた。
けれど消えた…故にその責任を、というのはお門違いかと。
もう一度失う事を、殺す事を選択したのは自分達だというのに
何を勘違いしているのだか。
それが分かっていても言いたい、というのなら分かります。
しかしそれを自覚してなかったり、気が付いてなかったり、なら
だからどうした、という感じです。
単純に考えれば、落ちた母親が『王子』で、閉じ込めた『魔女』は父親。
そして同じく、落ちた友人も『王子』だとすると…?
しかしこちらは完全に死んでますし、違うかと。
キャストは『魔女』『王子』『ラプンツェル』の3人なのか
『父親』と『母親』を足した5人なのか。
『茨』と『塔』もいれていいものか。
そして最後。
またしても八つ当たり要員がきました。