三日月かけるのレビュー一覧

  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    主人公の白野蒼衣(しらの・あおい)は、クラスメイトの杜塚眞衣子(もりづか・まいこ)の家を訪ねます。そこで彼は、目をえぐられた女性を目撃し、彼の日常生活は終わりを告げます。

    その場に登場した時槻雪乃(ときつき・ゆきの)に救われた蒼衣は、骨董商「神狩屋」の鹿狩雅孝(かがり・まさたか)のもとに連れてこられて、これまで知らなかったこの世界の真実を教えられます。この世界は、「泡禍」と呼ばれる災厄に見舞われる人びとがおり、雪乃たちは泡禍を抑えるために活動している「騎士団」のメンバーでした。騎士団のメンバーたちもまた、泡禍を経て特殊な能力をそなえるようになり、蒼衣自身は記憶を封印していましたが、やはりそう

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    2021年06月28日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    ネタバレ

     大学以来の再読。この手洗いうがいが喚起されている中、そして季節柄海の生き物を見たりする機会が増えるこのタイミングで読んでしまった……。でも気になって……。
     神狩屋が普通そうで、尋常ではないことがよく分かる回。過去にしか希望がなく、人魚姫に縛られ、一生会うことも叶わない。名前が神を狩るっていうのも納得する。
     途中、もしかしてお母さんが……?と思ってしまったけど、果たして?
     蒼衣は相変わらず優しい。

     しかしまあ……この手洗いうがいのこのご時世に、手を洗っていたら……とか洗い物してたら……とか、少し恐怖が続きそう。

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    2020年06月05日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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     大学くらい以来の再読。手洗いうがいが喚起されているこのタイミングで読んでしまった……。知ってたのに読んでしまった……。
     神狩屋の過去が若い者同士とはいえ感情的だなって思ってしまう。自分自身のこととはいえ、いつもと違うんだよなあー。
     泡の恐怖の連鎖反応はどうなるのか……。

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    2020年06月04日
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル

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    ネタバレ

     実質再読。高校くらい以来。これも、いらないからともらった本。
     魔女の連鎖とは……。最初は本当に怨嗟的なストーカー的なものだったと思うし、あの女性で終わっていたかもしれない最悪な物語。委員長が潔癖すぎて、そういうところも嫌に思っていたのかもしれないし、その優しさに影響を受けての雪乃の行動だったと思う。
     蒼衣くんの雪乃への気持ちの向け方も大変だ……。ボーッと生きているように見えて、とんでもな爆弾抱えてる。お人好しゆえも少なからずあると思うが。

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    2020年06月02日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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     実質再読。いらなくなったからともらった本。
     童話を元に起こる悪夢のような出来事。みんなそれぞれに痛みがあって、その痛みを抱えながら生きている。これ以上の痛みを増やさないために。
     ユング、フロイト関係の心理学は専門ではなかったものの、多少はやっていたので、イメージや連想の解釈は前より楽しめた。話し出すと止まらないよね分かる。
     眞衣子の境遇は難しい事案だと今になっても思う。それでも蒼衣の存在は大きかったかなー……。
     少し先までは昔読んだことあるので、神狩屋の過去についての言及は少しどころじゃなくやべーだろと思ってる。

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    2020年05月26日
  • 断章のグリム 1

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    まさか今になって『断章のグリム』をコミックとして読めるようになるとは……
    原作はあまりに恐ろしく、トラウマレベルの高い描写が連発されていたため8巻くらいで読むのを止めてしまった。けれど、今回読んだことで当時の恐怖を色々と思い出してしまったよ

    能力使用時の印象的な演出、怪しくも美しい雪乃の姉。続きをもっと読みたいと思うと同時にやはり怖いから止めておきたいという気持ちがせめぎ合う

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    2018年03月18日
  • ノロワレ 人形呪詛

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    作家になった兄を敵視している、尻拭いをしてきた弟。

    有名人の妹、という肩書しかない、というのなら
    それにすがって生きていくしかないのでは? と
    思いますが。
    流されて生きていない、というなら、自分の軸が
    何かしらありますけど、自覚してるならいいのでは?
    な、妹がメイン、でしょうか?
    いや、婚約者となった人の家の呪い、も
    気にはなりますが。

    世の中一番怖いのは、人間です。
    その根性と感情こそ、すべてを突き動かしてますから。
    大体、穏やかそうな人こそ、爆発したら
    一番怖い存在です。

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    2018年02月13日
  • 断章のグリムVIII なでしこ・上

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     最後の最後になんて爆弾持ってきやがったんだ…。しかも超弩級の爆弾を……。

     筆者も書いているように『なでしこ』という話は相当マイナーなようで、ネットでちょっと調べてみても全くヒットしなかった。だから『なでしこ』を知るのは本書が最初だったりする。『なでしこ』の内容は、最後にお妃が死んでしまいそれに釣られるように王様まで死んだというのに、王子はそれに動揺する事無く自ら創りだした美しい女の子と楽しく暮らしたという描写が酷く空恐ろしさを感じさせる。いったい今度の話がどのような結末を迎えることになるのか、今から恐さを感じつつ楽しみに待ちたい。

     しかし、今回の話はまだ上巻と言うこともあるのかそれほ

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    2016年08月27日
  • 断章のグリムVII 金の卵をうむめんどり

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     今回は覚悟していたほど、心理的に来るものは少なかったような気がする……猫の話を除いて。

     今回は短編形式で構成されているせいで一つ一つの話の重さが少々物足りないと感じてしまうのは相当毒されているな。今回の現象は今までのような残酷な“泡禍”ではなく普通のありふれた悪夢と表現したほうが似合いそうな雰囲気が漂っている。

     現在と比べて三年前の時槻姉妹の性格が大いに違っていたことは意外だった。三年前の雪乃は普通の少女として、風乃は傷付くことばかりに意識を向けている社会的に死んだ人間のよう。このような過去を知るとあの悲劇の前後で一体どこまで残酷な出来事があったのか是非とも知りたくなってしまう。

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    2016年08月27日
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上

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     相変わらずグロテスクだなぁ、ってのが正直な感想。

     この巻ではようやく他の『騎士』も出てくるなどレギュラー陣の広がりを感じた。しかし、登場人物の半分以上に死亡フラグが立っているという状況には敬意を表せずにはいられない。

     今回のテーマは“赤ずきん”な訳だが改めて読み直し、深く考えてみるとこの話自体が結構なグロテスクさを誇っていたという恐怖。狼の腹を割いてその中から生きた人を取り出すなんて正常な発想じゃないよね?おそらく下巻では更に酷い展開が待っているのだろうな……

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    2016年08月27日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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     この作品は読むとトラウマになりそうなことばかり書いてあるな。台所でひたすら目玉を潰し続けるとか……。それに鹿狩の過去も壮絶すぎるし…。

     私が密かに待ち望んでいた泡禍からの救出者。この作品では泡禍から生き残る人がやたら少ないので、たまには誰か助からないかなぁと思っていた。今回も生き残りはしたものの、助かったとは言いづらい状況であるため、この物語の基本構造は泡禍に巻き込まれたらもう終わりという事を再認識させられた。

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    2016年08月27日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    変った設定で面白い。

    この小説を読むと、自分の判っていることを、他者に説明することの難しさが良く判るような気がする。
    実に特殊な設定なので、説明回だけの話では、全部を理解することが実に難しい。
    主人公が読者立場の「何も判らない人」側に立って、説明を受けるタイプの話だが、最初と中盤の説明だけではとうてい全てを納得出来ない。
    とにかく、まず読者に何を理解させるのか、から入る小説なのだろう。
    設定が凝っている半面、文章がちょっと……失礼ながら、つたない感じがしないでもない。こう、途中で読み手の気持ちを切らしてしまうところがちらほら。
    ま、集中力が足りないのだ、と言われるなら、実際にそうなので否定は

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    2016年08月12日
  • 断章のグリムXVII 白雪姫・下

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    可哀そうでしたが思った以上のバッドエンドでも無かったです。少し未来の希望を感じる終わり方をしてくれて良かった・・・

    また外伝とか書いてほしいな(´ω`)

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    2014年07月11日
  • 断章のグリムXVI 白雪姫・上

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    いよいよ断章のグリムの最終章です!

    最後のお話しは『しらゆきひめ』
    蒼衣の断章に関わるお話しで、上巻から
    突っ走り気味なグロさです・・・

    夢見子ちゃんの謎とかも分かりそうな予感で
    下巻を早く読みたいですが、悲しい予感もする。
    この人やしな><

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    2014年07月07日
  • 断章のグリムXV ラプンツェル・下

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    思わぬ人の思わぬ裏切り。

    でも何故か憎めない・・・
    とても悲しみを感じる裏切りでした。

    続編が気になるので急いで借りに行こうと思う。

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    2014年06月17日
  • 断章のグリムXIV ラプンツェル・上

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    ちょいちょい出てくる手が本当に怖い。

    いつも思うケド怪奇現象が起こる前の雰囲気が
    怖くて読むのが引ける・・・

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    2014年06月17日
  • 断章のグリムXIII しあわせな王子・下

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    後味がとても悪いです。

    泡の現象も凄惨すぎて・・・

    でも<これぞ断章のグリム!>ってのを
    思い出させてくれました。

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    2014年05月31日
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下

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    気付いたら知り合いが知り合いじゃなくなってるって怖い。

    あと笑美さんみたいなタイプも怖いし織作くんは今の段階では好きになれそうにないタイプ。

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    2013年07月12日
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上

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    今回はそんなに痛くないな、と安心してたらそれでもやっぱり痛かった...
    なんだか赤ずきんだけじゃなさそうで今までと若干違う感じになりそう。

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    2013年07月11日
  • 断章のグリムXVII 白雪姫・下

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    ネタバレ

    逃げていった先、連れ去られた彼女達。
    その頃、過去を思い出していた彼。
    そうして、封印されていた過去が、出てくる。

    あらびっくりというか…年の差を考えると
    ものすごく彼女ちっさくないですか!?
    そして予想通りなスプーン一杯。
    両親の所でぞっとしてしまいました。
    想像禁止! です。

    狂い具合がすごい自然でした。
    とか言ったら、意味が分からない、と言われそうですが
    どうしてこうなった!? という疑問がわきませんでしたし。
    しかし、最強は彼女だったという切り札に驚きです。
    うん、これは確かに分かったら「殺せ」と言われそう。

    そういや出てくるのかと思っていた彼も、一応登場。
    ざまぁみろ、とか言っ

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    2013年07月02日