角川書店のレビュー一覧

  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    吉田兼好は、晩年の爺さんが硯に向かって常に何かしら書き記してるような文藝人間のようなイメージがあったが、兼好8歳ぐらいのときのエピソードがあったり、不動産投資家みたいなとこがあったり、意外な部分もあった。

    友達はいても心から話せる友達でないと、気を使ったり我慢したりして、かえって孤独感を感じるし虚...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    おもしろかった

    学生の時以来の枕草子
    読んでて情景が浮かんできて 楽しく読めた

    たまには こういう本を読み返すのもいい
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    後白河院の夢中になった今様を集めた作品。
    乱世を生き抜いていく中で必ず荒んだ心が芽生えてしまうだろうがそんな時に支えとなるのがこの今様だったのだと思う。
    自分が特に気に入った歌としては、

    熊野へ参らむと思へど 徒歩より参れば道遠し 優れて山厳し 馬にて参れば苦行ならず 空より参らむ 羽たべ 若王子...続きを読む
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    日本が世界に誇る文学の名作を読んでみようと思い、まずは読みやすそうな徒然草から。

    今も昔も変わらない人間の本質の話や、処世術など内容は多岐にわたる。その中でも、人の無常観は印象に残った。四季の移ろいや自然の変化は人の関与できない部分であり、何人にも平等である。それに敏感になれるかは日常の豊かさに繋...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    源氏物語のダイジェスト版
    気になるけど長いんだよな…って方におすすめ。
    私もその1人でした。

    ・ビキナーズ版について
    各章の出来事が簡潔に網羅されています。
    名場面は訳文と原文までが載ってあって、理解が深まるコラムも多く、非常に良質な本。
    ただ、ダイジェスト版なので仕方ないですが、登場人物達の詳し...続きを読む
  • 西行 魂の旅路 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    本やさんで見かけて、そういえば西行についてほとんど知らないなと思って、手にとった本。一首ずつ解説しながら、歌ごとに独立でなく、西行の生涯の中での位置付けもわかりやすく書かれている。著者の、西行に惹かれつつ冷静に語ろうとする姿勢も面白い。参考文献と初句索引が付いていてべんり。
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    この世は無常という考えを常においている世捨て人のエッセイ。全部を載せているわけではなく抜粋版。載せかたとしてはまず口語訳、そして原文という順番が斬新。この順番だと先に意味を掴めるので原文も読みやすい。
    花見をする人への揶揄だとか、年を取ったら頑張ること自体見苦しいだとか視点が鋭く面白い。昔から人間っ...続きを読む
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    田辺聖子の「鬼の女房」の題材に今昔物語の話が多く使われていたので気になって読んでみた。
    安定の角川ソフィア文庫。現代語訳と原文と寸評のバランスが良いですね。話が長いものについてはあらすじが入ってるのでよりわかりやすい。
    初心者が読むにはもってこいです。

    インド、中国、日本の説話集。
    好きな話は、「...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    中学校高校以来、第一段「春は曙」に触れる機会がたまたまあったので、よし、全段読んでみよう!ということになり。全部で二八四段ほどあり、かなりのボリューム。特に「ものづくし」の段が好きです。1000年の時を経ても人間の感性は案外変わってないのかな…と「をかし」な気分に。
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    久しぶりに古典を読んだ。原文と現代語訳が書かれており、読みやすい。日記という名前ではあるが、菅原孝標女が老年になって、子どもの時からの日々を振り返った自伝である。子どもの時に物語をたくさん読み、描いた物語のような格好いい殿上人に出会って恋をして結婚する夢から、33歳で結婚と当時としてはかなりの晩婚で...続きを読む
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ビギナーズクラシックのシリーズなので収録されている今様の数は少なめ。初学者の背景理解の伴う鑑賞にはもってこい。
  • 新古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    結局、万葉集が一番エネルギーが感じられて、しかも素直な感じがしていいなあと思いました。

    様式美が重んじられるようになって、競技としての歌詠みが発達したことは、文化的な発展には大きな意味をもったのでしょうけれど、個人的に鑑賞するには少し重たい感じがしました。
    お題に沿って即興で創作して詠うよりも、あ...続きを読む
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    時代が近づいたためか「万葉集」と比べて歌そのものの意味が捉えやすいように感じました。

    ただ、洒落とか比喩とか、つまり技巧のようなものが何かと鼻につく気がします。
    万葉人の時代から、生活のあり方も制度化されたり形式化されたりといったことが進んだのか、自由な感じがしない、なんとなく窮屈な印象を受け、感...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    今年、色々な有名人が亡くなったが、1番衝撃を受けたのはさくらももこ。ちびまる子ちゃんが始まったのは小学生の時で、そこら中で丸尾のマネをみんながして、青ざめたときの顔に斜線が入る事を擬音で表現して、もちろんおどるポンポコリンも誰もが歌えた。ちびまる子ちゃんを見ると、今でもそういう教室の風景を思い出す。...続きを読む
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    このシリーズは、原文、現代語訳、解説で読め、原文の雰囲気を味わえる。原文の全文ではなく、部分が取り上げられているものが多いが、「方丈記」は全文が載っているよう。キンドルの原文で比べると、すこしカナ、文章周りが異なる点もあった。コラムとして関連情報が挿入され、またイラスト、地図的なものが登場するのもあ...続きを読む
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。」から始まる鴨長明(1155-1216)の方丈記。これをとても分かりやすい現代語訳と原文、解説に分けて書いた本だ。高校時代...続きを読む
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    まず思うのは、今も昔も政治は俺ら庶民とは無関係なんだということ。それでも支配されている俺らにはその時の権力者による政策による重荷がかかってくるからまぁ、全く無関係ではないものの、庶民が政治にコミットすることはできない。なるほど、そういうことだな。と納得。

    また、ずいぶん残酷。首切ったり日常茶飯事。...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    国語の教科書ではなかなか頭に残らないものだが、このビギナーズクラッシックスのシリーズはかなり読みやすい。

    今朝の東野圭吾先生も会社の方にお借りした本だが、これまた別の会社の方にお借りした。

    文学は苦手で、お借りしてから半月ほど手に取ることができなかったが、読んでみるとあっという間に読み終わる。
    ...続きを読む
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    因幡の白兎を絵本で読んだことがあり、八俣の大蛇とか草薙の剣は名前を知っている程度の知識だが会社の方からお借りしたので読んでみた。

    あれあれ?因幡の白兎を助けたのってヤマトタケルではなかったの!?子供の頃の絵本にはヤマトタケルって書いてあった気がするのに(^_^;)

    これを読むとヤマトタケルは想像...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    中年も終わる頃になり始めて読みました。全く個人的な「好き、嫌いなコト」が書かれた本だと知って少し驚きです。それぞれはあまり共感できるものは少なかったです。平成の中年男性と平安の若い女性とのギャップかもしれません。