深沢潮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的に、「このテーマだと手に取ってしまう」という作品の傾向があるのですが、「ママ友」って、怖いもの見たさが半端ないです。
特に幼稚園…いやだわ~
一日中子供べったりだったのがやっと解放される、昼間の4時間くらい自由になれる!その嬉しさといったら、特に初めての子供の場合は!
で、「ランチに行きましょう」ということになるのですが…
このセリフがくせ者で。
読んでみると分かるのですが、同じセリフでも含まれる意味が全然違う。
だいいち、子供が同じ幼稚園じゃなかったら、この人とランチなんて行きたくないよね、この人だけは除きたいよね、あの人行くなら私はパスしたいんだけど…
という自由な取捨選択ができないのが忌々しい。
自分が仲間外れになるだけなら別にいいけれど、子供が一緒に遊ばせてもらえなくなったり、貴重な情報を教えてもらえなくなったりする。
なんというか、戦時中の“隣組”と同じような相互監視システムでもある。
ああ、日本独特。
ディスカバージャパン!
エキゾチックジャパン!
(違う…)
この、5人のママたちは、戦隊もののようにキャラの色がさまざまで分かりやすい。
そして、作品の性質上毒を含むが、死に至るほどではないのが逆に薬でもある。
その狭い世界に閉じこもる必然はない、というアドバイスであり、その世界から出ることを望まないなら、人との距離の適当な測り方を見つけてみよう、という問いかけでもある。
自分のタイプは…恵子かなあ~
第一章 幼稚園ママ
一番平凡な、塚越恵子視点。いつも笑顔仮面を貼り付け、バランス良く、悪目立ちせずがモットー。
真逆な綾子にうんざり。
第二章 シングルママ
唯一フルタイムで働く、女医・坂崎秋穂視点。離婚していることを隠しているので、しつこく家族のことを詮索してくるママ友たちが鬱陶しい。
第三章 スピリチュアルママ
国立大を出て頭脳明晰なはずなのにスピリチュアルにのめり込んでいる、大木千鶴視点。
ほら、言わんこっちゃない、というオチがハマりすぎ。
この人の発言はすべてスルーしたいなあ…
第四章 ママブロガー
巨乳でエロイの大好き、野口綾子視点。
お触りはいけません。
この人にも苦労がある。
けど、苦手なタイプ。ツルみたくないなあ…
第五章 ビューティフルママ
元モデル、テレビ局勤めの夫を持つ田畑由美視点。
うらやましいほどの美貌のセレブだが、内面では夫のモラハラに悩む。
お金持ちはお友達に欲しいです(笑)
第六章 チームママ友
穏やかで安定していると皆に思われていた恵子の家庭が、ぐるっと一周して危機に見舞われる。
少しずつプラーベートを明かし始め、ママ友たちの仕切りは薄くなっては来るが…どうも、マジックミラーも存在しているようだ。
しかし、希望の持てる終わり方で良かった。
結局、自分の家庭は自分で守るしかない。 -
Posted by ブクログ
緑と赤、それは韓国と日本のパスポートの色。
パスポートの色の違いで、在日韓国人であることを意識せざるをえなくなった知英。
K-POPアイドルファンの日本人、梓。
友人に自分が在日だということを隠していた龍平。
新大久保のヘイトスピーチを見て反対運動に参加しはじめた韓流好きな良美。
日韓のデリケートな状態が、彼らの目を通して浮かび上がって来ます。
著者の本は、何冊か読んでいますが、
その時も感じた事は、在日という日本と韓国の間に存在する人々の、
日本人とも、韓国人ともいえない苦悩でした。
当時はそのことを、特に意識した記憶はないけれど、
中学時代、在日のクラスメイトがいました。
優しくて聡明で、同級生の誰より大人っぽくて…
私はそんな彼女のことが大好きでした。
両国の歴史に根強く残る負の感情。
そう簡単には解決できない難しい問題なのだと思います。
もちろん、過去を知ることは大切。
でもそれを知らない世代だから、できることはあるはず。
国と国の問題によって、友人関係が壊れてしまうのは哀しい。
本書を読んで、そう感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3.8
日本も朝鮮も最悪としか思えない
そして何か終始イライラするのは何故か。
とにかく戦争が全てをかえて、もろに影響をうけた人達がいる。
政略結婚させたものの、どちらの国からも認められず悲しい人生を歩んだ元皇族。
ただ、たまに「え?」ってなる。
庭先にささやかな平屋を建てて………
とか、ニューヨークで4カ月ホテルに泊まる………とか。どこからそんなお金が?と不思議に思う事もあったが面白かった。やっぱり実話が絡んでくると面白い。皇族からいきなり民間人になるのはかなり厳しい…通常の社会人がホームレスになるより厳しい。
肯定的と否定的な感想があり何ともいえない。ただ、そういう戦争の背景もあった事を知るにはいい本だった。マサと方子、マサが姉妹と知ったらどうなっただろう。