海を抱いて月に眠る

海を抱いて月に眠る

850円 (税込)

4pt

3.6

自らのルーツを問い直す渾身の一作
在日一世の父の遺品から出てきた一冊のノート。そこには家族も知らない半生が記されていた。そこから浮かび上がる父の真実の姿とは。

※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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海を抱いて月に眠る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    読書記録68.
    #海を抱いて月に眠る

    本好き友が紹介してくれた作品
    海を越え日本に来た父と
    日本で生まれた息子、娘
    更にはその子らにも繋がる
    家族の物語

    父親の不器用な姿の奥にある真実が一つ一つ見えていく毎に涙が溢れた

    彼らの背負ってきた時代の苦労を、何も知らないでいる自分が
    恥ずかしい

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    0

    Posted by ブクログ 2023年01月14日

    父の文山徳允は表立っては在日という事実を隠し、日本名で人生を送っていた。
    小さい頃から父は長男の鐘明には優しく、何故か娘の梨愛(りえ)には理不尽ともいえる厳しい躾を果たしてきた。
    長女の梨愛は、そんな父親に反感を抱き、お互いに理解し合える親子関係ではなかったと考えている。
    兄は、母国に対する愛国精神...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月14日

    以前、姜尚中さんのオモニの一生を綴った”母”という作品を読んだ時、実に壮絶な人生だ。という感想を抱いたのだが、この作品のアボジも実に壮絶な人生だ。
    時代と運命に翻弄され時にはあがらい、流され、それでも必死に生きたアボジ。仲間、家族、故郷。。。
    奇しくもコロナで久しく韓国には行けていないが、それでも自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    不勉強なため、韓国の近現代史をほとんど知らずに読んだので前半は聞きなれない韓国名や言葉に悪戦苦闘したり、父の横暴な態度にイライラしながら読み進めていくがだんだん夢中になって読んでいた。自分の本当の名前も歳も偽り異国の地で家族を思い、国を思い生涯をおくった在日の人の気持ちなど今まで考えたこともなかった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    韓国の近代史を知らなかった。祖国を離れて、身を偽って暮らす葛藤も想像を超えていた。とはいえ梨愛の父が家族に向ける言動には共感も理解もできないなぁ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月17日

    朝鮮半島の近現代史や、「在日」への知識が無いと少し理解しづらいかも知れないが、歴史に翻弄された一世の壮絶な生涯を垣間見れる。
    私も見たことがある、ふと遠くを見るような、一世の姿が思い浮かぶ。

    しかし思うに、「翻弄された」で終わらせてはいけない。その中でも誰よりも力強く生き抜き、我々後代に大切な財産...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月19日

    在日の父。見知らぬ女性。涙。
    自分の知らない父。
    知らない人生。
    親の人生って?知っていますか?
    考えてしまいました。

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