ひとかどの父へ

ひとかどの父へ

709円 (税込)

3pt

3.5

幼くして生き別れたおぼろげな記憶の中の父親が「在日」だったと知って、朋美は衝撃を受ける。なぜ自分に今まで黙っていたのか。そして母親が秘めていた、海峡をまたいだ物語とは。「愛せない自分」と向き合う女性を描く、著者渾身の感動作。

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ひとかどの父へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    周囲に在日の人は予想以上にいると思うし、知らず知らずにかかわることも多いが、それぞれの人生で背負っているものの重さが伝わってきて、胸が痛む。

    0
    2019年05月19日

    Posted by ブクログ

    母清子と暮らす朋子が、疾走した自分の父親が朝鮮人であると知ってショックを受け、在日の親友とも交流を絶つが、やがて大阪に住む父を訪ねて乗り越えていくまでを、年代別に朋子の視点、母清子の視点など変えながら描いていく。比較的すらっと読めたが、ストーリー的には今ひとつかな。

    0
    2021年09月08日

    Posted by ブクログ

    子供のころ生き別れた父親を理想化していた朋美に突き付けられた現実。母子二代、血をめぐる魂の彷徨を描く、自分を愛せない人たちの物語。
    在日コリアンの血が流れていると知った朋美の動揺。一方、日本人ならではの差別感に徹底的に抗戦した母・清子。真逆のようで、自身のレゾンデートルの置場所に苦悩したことは同じだ

    0
    2018年05月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「乳房のくにで」が面白かったので、この著者の作品を調べて、本作は在日コリアンが題材になっているようだったので興味がわいて読みました。物語は父親不在で母子家庭で育った朋美の子供時代から、壮年に至るまでまでを描いている。素直になれない性格や、友達、いとことの関係、母との確執などは、父親のルーツがどこであ

    0
    2023年03月04日

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