深沢潮のレビュー一覧

  • ランチに行きましょう

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    ネタバレ

    友人とのランチは本来楽しいもののはずだけれど、表面的友人に誘われて参加するランチは微妙。子どもを同じ幼稚園に通わせるママ友同士だといっても、生活のレベルはさまざま。性格的にもここで会わなければ友人になっていたとは思えない人とも付き合いを強いられる辛さ。吐露される5人のママたちの心の内は、人の幸福よりも不幸のほうが面白いということを見せつけられているよう。

    必然に迫られて始まった人間関係が真の友人関係に変化することもあるとは思いますが、ここに出てくるママでやっぱり友達になるのは無理だと思う人もいますねぇ。ドロドロ度は割と低く、結局は綺麗に収まります。読み終わったときに「良かった」と言える人は性

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    2018年09月18日
  • ひとかどの父へ

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    子供のころ生き別れた父親を理想化していた朋美に突き付けられた現実。母子二代、血をめぐる魂の彷徨を描く、自分を愛せない人たちの物語。
    在日コリアンの血が流れていると知った朋美の動揺。一方、日本人ならではの差別感に徹底的に抗戦した母・清子。真逆のようで、自身のレゾンデートルの置場所に苦悩したことは同じだと思った。「ミアネ、クレド、サランヘ」(ごめん、だけど愛してる)。なんて悲しくも深い言葉なんだろう。

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    2018年05月25日
  • あいまい生活

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    ネタバレ

    ひとかどの父へ
    緑と赤
    の二冊を読んだが、あまり好きな作品ではなかったため、迷ったが、なんとなく手にとった。
    はやりののシェアハウス、イメージと全然違う話。いじめ、貧困、DV、など、どうにもならなくて、仕方なく住んでる、そんな人が登場した。
    辛くなる。
    現実には、こういうこと多いのかもしれない。

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    2018年05月13日
  • ママたちの下剋上

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    楽しく読めました。
    けれども、ステレオタイプな人ばかり出てきて、お話に深みがないかなとも感じました。

    主人公の小川香織は、働く女性。けれども、夫の理解がなく仕事を辞めて、母校の聖アンジェラ学園で臨時職員として広報の仕事をすることに。

    香織は自身が慶応を出ていて高学歴だが、それを鼻にかけない女性。その反面、姉は学歴至上主義で、子どもたちの受験に熱心に取り組んでいる。

    香織の夫は、わかりやすい古い日本の夫で、仕事に理解がない。姑は、わかりやすく名家の奥様だ。また、姉の子の塾に通うお母さんたちには、わかりやすいボスママがいる。

    というように、わかりやすく、あるあるって感じで読めるのだが、物足

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    2017年03月11日
  • 緑と赤

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    日韓をまたぐいろいろな立場の人たちの人間模様。

    こじれている。

    作者はそれぞれの心情をうまく描写するが、日本での舞台が新大久保にほぼ限定されるなど偏っていて、展開もそれにつられるように偏っていく。

    作者の意図なのだろうが。

    日韓の国際結婚で幸せに暮らしている人たちもたくさんいるだろうに。

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    2016年03月24日
  • 緑と赤

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    例えば、誰かや何かを嫌いだからと
    ネットの掲示板に書き込まれる読むに堪えない様々な罵詈雑言。
    面と向かったら言えないような言葉でも、PCの画面が相手ならいくらでも垂れ流しできてしまうのでしょう。
    誰かを傷つけるために発せられるナイフの様な言葉は
    たまたまそれを目にしたり耳にしたりした不特定多数の人たちの心まで簡単に傷つけてしまうのです。
    『赤と緑』それはパスポートの色。赤は日本そして緑は韓国のもの。
    日本人を『嫌いだ』という韓国人。
    韓国人というだけで、酷い言葉を浴びせる日本人。
    こじれてしまった両国の問題は根深いし、
    差別やいじめはきっとなくならない。
    でも『『嫌い』という言葉に巻き込まれな

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    2016年03月16日
  • 緑と赤

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    巻末の参考文献を見て、あぁと思った。思うところもあったけど、それで誰かに非難されたりやり合うつもりは全くないので、この欄は「読んだ」という記録のつもり。

    知人の在日さんはいい人だったんだけど、日韓で私と認識が違うところもあって、あちらはそれで引かないし、私は自分の国を大事に思ってる。そういうところでいざこざになるのもイヤなので、今はなんとなく距離を置いている。

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    2016年01月19日