深沢潮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よくあるママ友のドロドロ話かと思ったら少し違った。(そういうシーンも満載ではある)(あるんかい)
救いはあるようでないようである(どっち)感じで
読後感も悪くなかった。
100%人の幸せを純粋に願える人っているんだろうか。
私はNOだと思う。
自分と同じように不幸になってほしい、みたいな感情ってママ友じゃなくても、同僚、普通の友だち、同性異性関わらずあるんじゃないんだろうか。
あとママ友は友だちなんだろうかというよくある問いだが、私はNO派、なんだけど、でも、ママ友から始まって普通の友だちになれる人もいる。
ただどっちがいいのかはわからない。
悪くない読後感でありながら、ここに出てくる「ママ友」たちは幸か不幸か、私は前者だと思った。
そこが「救いがあるようでないようである」という言葉の意図である。 -
Posted by ブクログ
タイトルの「緑と赤」は韓国と日本のパスポートの色にちなんでいるんだろうけど、WEBマガジンなどで連載されていたときは「ここではない」というタイトルだったらしい。「ここではない」も何がここではないのか、内容とのシンクロ感がいまいちという感じがしてしまうけど少なくとも葛藤や焦燥のにおいがある。それに比べると「緑と赤」はだいぶわけわかんない程度にマイルド化されたなあという印象。
いつのまにか表立ってはずいぶん下火になった感じがするけど、連載されていた時期は新大久保などでのヘイトスピーチが盛んだった頃だろう。それに触発されて書かれた作品なのではないかと思う。自分が在日韓国人であることに戸惑い、葛藤する知英(ちえ、ジヨン)を中心に、その友人や母親、カウンターとして活動する中年女性、知英といい仲になる韓国留学中の在日青年、日本に留学していたイケメン韓国人らを各編の主人公に据えてそれぞれのおかれた状況やそのなかでの葛藤が物語になっている。
小説としてはちょっと典型に過ぎる感じがし、読み応えもサラッとしすぎな感じがするが、これは一方でヘイトスピーチへの問題提起や在日韓国・朝鮮人の人たちのおかれた立場・状況・思いを紹介するために小説という体裁をとっているだけのものと思えば、回りくどくなくその本題に触れられるともいえる。
北関東の地方都市で離婚して出戻り肩身の狭い暮らしをしていた良美が、韓流スターにハマって訪れた新大久保でヘイトスピーチのデモに出会い、カウンターとして活動しはじめ東京に出てきて、左翼くずれの叔父に諭されながらもいつのまにか活動家としてそれなりの立場になっている(らしき)エピソードが一番心に留まった。 -
Posted by ブクログ
主人公は東京郊外の実家に暮らす30代半ばのOL。大学時代からの友人のひとりは結婚して3人の子どもがおり夫の実家の田園調布の家で暮らしている。もうひとりは2度目の結婚をしたが別居中で表参道に住んでいるという。そんな彼女らと自分を比べ、買っているところを見つけては優越感を感じている。結婚を決意してくれない恋人の存在や失踪中の弟、不安神経症気味の母親、そんな彼らにも常に苛立ちを感じているが、大震災をきっかけに身の回りが変わり、そして自分自身も今まで凝り固まっていた考え方から抜け出せるような出来事を経験する。
人にとって伴侶とは何か、一緒に生涯を共にする相手とはどういうものかということを問いかけている。
最初の方は主人公の性格の悪さにげんなりしたが、素直になれないことの難しさや平静を装って無理をすることなど、自分にも身に覚えがとてもあるので、最後の方には共感できるようになってしまった。
生涯を共にする相手とはどういう人なのか。そこの価値観がぴたりと合う人を見つけるのは相当難しいはず。と言うか、ほとんどの人はそんなこと気にせず、恋愛の延長で結婚とかしてしまうんだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人とのランチは本来楽しいもののはずだけれど、表面的友人に誘われて参加するランチは微妙。子どもを同じ幼稚園に通わせるママ友同士だといっても、生活のレベルはさまざま。性格的にもここで会わなければ友人になっていたとは思えない人とも付き合いを強いられる辛さ。吐露される5人のママたちの心の内は、人の幸福よりも不幸のほうが面白いということを見せつけられているよう。
必然に迫られて始まった人間関係が真の友人関係に変化することもあるとは思いますが、ここに出てくるママでやっぱり友達になるのは無理だと思う人もいますねぇ。ドロドロ度は割と低く、結局は綺麗に収まります。読み終わったときに「良かった」と言える人は性格良し、「あ、そう」とちょっぴりしらけた私は性格悪い。すみません。(^^; -
Posted by ブクログ
楽しく読めました。
けれども、ステレオタイプな人ばかり出てきて、お話に深みがないかなとも感じました。
主人公の小川香織は、働く女性。けれども、夫の理解がなく仕事を辞めて、母校の聖アンジェラ学園で臨時職員として広報の仕事をすることに。
香織は自身が慶応を出ていて高学歴だが、それを鼻にかけない女性。その反面、姉は学歴至上主義で、子どもたちの受験に熱心に取り組んでいる。
香織の夫は、わかりやすい古い日本の夫で、仕事に理解がない。姑は、わかりやすく名家の奥様だ。また、姉の子の塾に通うお母さんたちには、わかりやすいボスママがいる。
というように、わかりやすく、あるあるって感じで読めるのだが、物足りない。それは、それぞれの人が抱えている(であろう)悩みが深く描かれていないせいではないかと思う。
最後に、学校の広報というのは、大事な仕事なので、臨時職員がこんな風に関わっているようでは、学校自体ダメなのではないかと思った。