【感想・ネタバレ】あいまい生活のレビュー

あらすじ

明大前駅から徒歩18分の「ティラミスハウス」。その名にまったく似合わない古い木造長屋のシェアハウスの住人たちは、それぞれ事情を抱えていた。貧困、DV、生活保護、外国人実習制度――。運命に翻弄されながらも、ひっそりと息を詰め生きていく女性たち。持たざる者たちの本音と生きづらい現状が見えてくる問題作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

女性専用シェアハウス「ティラミスハウス」の住人ひとりひとりが主人公の連作ストーリー。住人みんなに、社会福祉士のテキストに登場しそうな事情があって、読んでて明るい気持ちになれる話ではないのに、一気に読み終えてしまった。雑然として掃除が行き届いていないハウスが描写されていて、生活に苦しい人たちのシェアハウスならモノが少ないのではと思いがちだけど、そういった取捨選択が難しくなるほど精神的に追い込まれているのだなとも感じた。

0
2018年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ティラミスハウスに住む6人の女性達。
貧困、生活保護、シングルマザー、ネグレクト、外国人技能実習制度など、様々な事情を抱えながら生きる女性達。

自分と重ねて読んでいると、
どんだけ恵まれているんだろうと思う。
この本を読んで、「生きるだけで辛い」世の中は嫌だなと思った。

0
2025年09月27日

Posted by ブクログ

 日本はいつからこんなに貧困大国になってしまったのでしょう。虐待、DV、生活保護、技能研修生など、様々な困難を抱える女性たちが暮らすドミトリーが舞台です。
 ただ、もう少し一人ひとりを掘り下げてほしかったかな。一応知っていることをなぞっただけという感は否めない。
 今も助けを求めている人たちはたくさんいるのだということだけは忘れないでいたいです。

0
2023年09月22日

Posted by ブクログ

女性専用のシェアハウスに住む住人の苦悩。

地元に戻れない男にもあっけなく振られ行き場のない樹。
売れない劇団員だけどシェアハウスでは仕切り役になろうとする風香。
生活保護を受けることにした無愛想なさくら。

中国から外国人技能実習生としてやってきたが逃げてきたウェイ。
夫と姑から息子を取り戻すために必死で働く好美。
シェアハウスの不動産で働く生い立ちが複雑な雛。

貧困がすべてを不幸にしていく。
違法シェアハウスでバラバラに散っていった住人たち。

これが現実か。。。
貧困層の家庭に生まれた人は貧困から抜け出せないの。。。

0
2019年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとかどの父へ
緑と赤
の二冊を読んだが、あまり好きな作品ではなかったため、迷ったが、なんとなく手にとった。
はやりののシェアハウス、イメージと全然違う話。いじめ、貧困、DV、など、どうにもならなくて、仕方なく住んでる、そんな人が登場した。
辛くなる。
現実には、こういうこと多いのかもしれない。

0
2018年05月13日

「小説」ランキング