東雅夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『遠野物語』及びその成立の事情を民俗学からではなく、怪談という視線で評価・解釈したらどうなるのか。
一章では怪異柳田の気質・筆致についてを、二章から四章では当時の文壇におけるいわば怪談ブームについて、二章では百物語会とその裡を飛び回ったジャーナリストを、三章では「怪談の親玉」こと泉鏡花を、四章では水野葉舟・佐々木喜善について触れ、終章ではその他怪談会などに影響を受けた作家などについて描く。ライトな読み口で、(怪談に限定されているが)文壇の様子が怪談愛たっぷりの筆致で綴られている。
民俗学サイドからの『遠野物語』成立の事情について『遠野物語の誕生』(石井正己著)が引き合いに出されており、併せて読むのも面白いかも知れない。