吉田尚記のレビュー一覧
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流行のウェルビーイングを知りたくて、読んでみた。
社会学者がきっと、ウェルビーイングをわかりやすく説明してくれているに違いない。
…違った。
医師とアナウンサーが、日本の昔話から読み解く、日本らしいウェルビーイング。
・上より奥
・ハプニングを受け入れる
・多面体であることが当然
・自己肯定感の低さにとらわれすぎない
・あるがままを許して、愛でる
沢山ドゥーイングし、能力を身に付け、対価を受け取ることがウェルビーイングの西洋。
上にある天国を目指して。
竜宮城というサプライズな旅をし、ただ帰ってくるというゼロに戻る浦島太郎。
ゼロに戻る、が日本人らしいウェルビーイング。
そりゃあ、今の競争社会で息切れするわ。
西洋にも似た競争社会のウェルビーイングは、日本人にはそもそもしんどい。 -
Posted by ブクログ
所有の概念がなくなると、不安がだいぶ減りますね。
普段使っている船が壊れた時は、壊れたんだなとおもうだけで、悲しみはしないでしょう。
独占欲は生まれつき持っているが、それを削ぐことを幼い時期からしつけとして行う。限られた人にお金や物を独占させない為に、プナン社会は工夫しているのかな。
ありがとうが無い民族は、プナン以外に、シベリアの狩猟民にも無い。その理由は、みんなであらゆるものをシェアするのが当たり前なので、何かをわけあたえて、その返礼をする仕組みがない。
ありがとうは、農耕を始めてからの言葉。
熱帯のジャングルでは目の前が緑で覆われるので、目の前のことに集中しやすい。逆に、サバンナのような開けている場所では、動物などが遠くから近づいて来ることが視覚的にわかるので、時間感覚が築かれやすくなる。空間と時間感覚には繋がりがある。
大きなイノシシをとっても、小さいものしかとれなかったと言う。狩猟民社会で大きな獲物を取ってきた人が褒め称えられて階層ができてしまうことを防ぐためか? -
Posted by ブクログ
奥野先生を前から知っていて、面白そうな内容でもあったので読んでみた
サクッと軽めで読みやすい、後半は特に下ネタ多めでゆるく読める
まさかのポインティも登場
「幸せ」という抽象的な概念がないからこそ「幸せである」って、めちゃくちゃ納得できる
パスカルの「人間は幸福を知った時点で不幸」的な話にも似てて、興味深く読めた
あと勝手に仏教的な考え方にも通ずるなと思ったりして、自分の価値観に近しい部分も多くて、点と点がつながっていく感覚もあり
なんで「ありがとう」がないのか、幸せという概念がないのか、みたいなところまで踏み込んだ内容だったらより楽しめたかも、教授というのが先行してしまってたけどアカデミックな感じでは全然なく読み応えに物足りなさはあった
現代の人間には完全にその価値観になることは無理かもしれないけど、「あれしなきゃ幸せになれない」みたいなしがらみから解放させて、案外こんなもんでも十分かも、って思える訓練を早くからしとくことが、生きやすさに繋がるとは思う -
Posted by ブクログ
幸せってなんだろう?お金をたくさん持っていること?結婚して家族をつくること?権力を持って人の上に立つこと?
多分今挙げたものは全部正解だし、全部間違っている。つまり、これが幸せ!と決まったものはなにもないのだ。
だけど、多くの人は自分、ないしは世間一般がイメージする幸せのかたちを追い求め、他人と比較して一喜一憂する。端から見ると自分で自分の幸せがなんなのかわかっていない滑稽な人に思えてまったく幸せそうじゃない。
でもこの本を読めば、幸せってなんなんだろうと悩んでいることがバカバカしくなることは間違いない。
私自身は特に目的もなく、会社の同僚に「おもしろかったから読んでみて!」と薦められて読んだだけなのだが、お金やモノに満たされた生活イコール幸せ、というわけではないということがよく理解できた。
ただ、本の中の言葉でこれだけは間違いないと思えることが一つある。それは「不幸な人は下ネタを言わない」。バカみたいな論理だけど結構真理を突いているような気がするので、これからは会社でもバンバン下ネタを使っていこうと思う。 -
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個人的には参考になった。
自分がいかに自己顕示し、負けないようにコミュニケーションをしていたのかまた、最近コミュニケーションが楽しく無くなっていた理由はコミュニケーションの目的が自分の利益になる情報を得るためだということを思い知った。
コミュニケーションは気まずさを無くしながら、お互いがポジティブになることがゴールのゲームで、協力プレーだという見方を知れただけで今後楽になれる気がする。
否定しない、嘘をつかない、自慢しない、答えやすい質問というパスを出す。愚者戦略などをどこかに頭に入れながらまずは場を楽しむための協力プレーであるゲームということを頭に入れてこれからのコミュニケーションを行っていきたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ解釈論や精神論ではなく科学的観点から、「そこそこじゃない人生」にたどり着くための方法論を示してくれている本。予防医学研究者の石川善樹さんとニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんの対談形式。
”究極のゴールは「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」”
初っ端に出てきたこれがもはや1番印象に残っている気がします。そんな1日を送れたらなぁ。まず朝ワクワクして目が覚めることなんてないし、できることならずっと寝てたいもん笑。夜はやり残したこととかチェックできてないコンテンツとかが気になって、満ち足りた気持ちとは程遠い。
そしてこれからの時代で「幸せ」になるためには、感情をモニタリングして欲望を発見し、それを忠実に追いかける「自分の感情と向き合う力」が必要なんじゃないかと石川さんは言います。これはまさに最近の自分のテーマでもあって、ふとしたときに「自分は今何を感じているだろう」と考えるようにしてるんですが、本当の感情を見つけるのって難しい。
ハーバード大学の意思決定センターでは、以下のように感情の分類がなされているそうです。
ネガティブ:怒り、イライラ、悲しみ、恥、罪、不安/ 恐怖
ポジティブ:幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き
これをチェックリストとして、自分が最近どの感情を感じ、感じていないのかをモニタリングしていくと、感情の偏りがわかって面白いのだそう。
そして「感情と思考は結びついており、様々な感情を持った方が世の中を色々な角度から見ることに繋がる」「すべての感情には、いい悪いじゃなくて役割がある」という石川さんの言葉は、「ポジティブな方がいい」という雰囲気のなかでネガティブ感情をニュートラルに捉え直すことに繋がるなと思いました。
感情の話で言えば、習慣化が上手い人は感情のコントロールができる人だという話も興味深かったです。
習慣化の過程では、
何かを始める時:希望か恐怖
↓
継続:ハッピー、エンジョイ
↓
習慣:何も感じない
というような感情の変化があるそう。継続に何か楽しい気持ちが必要というのはなんとなくわかるとして、何かを始めるときの気持ちは希望か恐怖というのが印象的でした。私自身、不安とか後ろ向きな理由から何かを始めることが多く、それを楽しむという形で継続させるのが難しいなと思っていて、楽しいポイントを見つけるとか、その辺りのコントロールが上手くなりたい。
また、思い悩むことが趣味なんじゃないかってくらい色々考えている現状の意義を感じさせられるような部分もありました。
人が成長するってときは、「積み上げていくことによる成長」と「ゆらぎからの学び」の両方がある。
大学入ってから、ゆらぎからの学びを得ていた気がします。今となってはもっと早くにゆらぎを経験したかった気持ちも若干ありますが、高校までの積み上げ型の勉強タイプも好きだったし、積み上がれば積み上がるだけ嬉しくて頑張れた。大学に入り、上には上がいるとか、そもそももうその軸では判断されませんよみたいな環境の変化があって、高校までの勉強みたいなのだけじゃダメなんだなとか、自分は何が得意なんだろうとかゆらぎまくって、だからこそ得られたものも大きいのかも。
その他印象に残った文章をいくつか引用。
”深刻になっているときって、視野が狭いんです。”
”将来のために夢を持つんじゃなくて、「今、ここ」の意味を増すために、夢を持つ必要がある。”
”人生を因果ではなく、因縁としてとらえること。”
もちろん科学的に幸せになる方法も書いてあったんですが、それと同時に、科学的側面からみた説明を読んで物事を捉え直すことによって、幸せに向かうマインドをつくっていくための本でもあるような気がしました。 -
Posted by ブクログ
当書はニコニコ生放送で話した内容を構成したもので、合間に視聴者からのコメントも引用されています。
これまでHOWTO本をいろいろと読んできましたが、この本は読後のやれる感が強かったです。
リアルタイムでの視聴者からの、不明、疑問、意見が組み込まれているからでしょう。
一方通行ではなく意見の往来があることで実践的な表現ができるようになるのだなと感じました。
著者の言うとおりコミュニケーションは三大欲求と同レベルの基本欲求だと思います。
そんなコミュニケーションをとりたくても何をどうしたらいいかわからないという方には是非読んでいただきたいです。
少なくとも一歩目の出し方を教えてもらえると思います。 -
Posted by ブクログ
流行りのウェルビーイングは西洋の言葉。
日本の歴史や文化を踏まえて、日本人にとってのウェルビーイングとは何なのか?を考察した1冊。
なるほどー!が満載で、とっても面白かった。
日本昔話に日本人の精神性が全て詰め込まれているんだな。
めちゃくちゃ面白かったけど、1つとっっても残念だったのは「今の日本で最悪に生きづらいのは地方在住の20~30代の女性」であると冒頭で問題提起しているのに、結論に何一つ結び付いていなかったこと。
最悪に生きづらい人たちがなぜ生きづらいかというと、「結婚しろ」「産め」「育てろ」「働け」「活躍しろ」の圧が強くて本人の意志が無視されてるし選択肢をなくされているから。
高齢者や病気の人のウェルビーイングは研究されているから答えがあるんだけど、最悪に生きづらい人たちを助けるための研究なんて誰もしてないからな…。この層の生きづらさは人に押し付けられるものだから、日本人的なウェルビーイングを大事にしよう!ではすまない話な気も。
まあ、最悪に生きづらいと分かっていても、誰も助けようとしない(助けられない)ところが最悪たる所以なんだろうな。
それでも、40代男性である著者がそれに気づいてくれたことには感謝。