吉田尚記のレビュー一覧
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ネタバレタイトルの通りの内容だったと思う。
「この人と話をすると、楽になる」と思ってもらえるようなコミュニケーションをとるには、どうすればいいのか。
コミュニケーションとはなんなのか、ゲームに見立てた際の攻略法(技術)について細かく書かれている。
もともとはニコ生の番組だったものを、本に書き起こしたもの。(本にするためにニコ生をした)
なので途中で視聴者のコメントに反応しながら展開するシーンもある。
コミュニケーションはコミュニケーションをとることが目的であって、情報伝達のみが第一義ではない。
そして最終的に、このコミュニケーションの中に加わった人たちが「楽しかった」「心地よかった」と思ってもらえたら、それはとてもいいこと。
著者(ラジオのアナウンサーさん)ももともとはコミュ障だったということで、きっとそれを克服した時間とその思い入れも、一緒に読み取ることができるのではないかな。
人と話をしていると、どうしても自己主張が入ってしまう。
それで自分はいい気分になれるのだけど、相手はどうだろう?次、また「話をしたい」と思ってくれる人になれただろうか?
「他人と話をするって、どういうことだっけ?」と思ったときに、また読みたい本。 -
Posted by ブクログ
「予防医学」の学者石川さんと、ニッポン放送の吉田アナウンサーによる「人生を幸せにする方法」についての対談です。科学的に、とタイトルに入っており、予防医学に基づくコメントは挟まれるものの基本的には肩肘張らずに気楽に読める本です。
表紙が化学室にいるっぽい女子高生なのですが、内容的にはあまり関係ない印象でなぜこんなデザインにしているのかは良くわかりません。中高生向けの本だ、ってコトでしょうか。
対談集ではありつつ、吉田アナウンサーが石川さんに質問しながら知識を引き出していくのが基本線。吉田アナウンサーがテンション高めに相槌を打って深いやり取りが生まれていく一連の流れは、雰囲気が良さそうでこちらもリラックスして読み進められます。
少しとりとめがない印象なので、厳密にタイトル通りの内容を求めると肩透かしをくらうのではないかと。逆に、それこそ吉田さんの専門分野のラジオを聴くような感覚で読めば、面白い豆知識をポジティブに受け取れそうです。
ちなみに豆知識自体は石川さんが「知っていること」という印象で、予防医学に限らないもの。点と点を繋いで線に…ってのはジョブズだし、人の繋がりと情報伝播の関係も別の本で読んだなぁと思いながら、楽しく読めるためになる雑談というのは、それはそれでありがたい存在です。 -
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<目次>
第1章 人生の問題は、科学でどうにかなりますか?
第2章 「感情」について科学的に考えてみた
第3章 これから生き抜くために、何を勉強したらいい?
第4章 科学的に見ると、恋愛と結婚って何ですか?
第5章 幸せに生きるには多様性が必要だ
第6章 人生の幸せは科学で分解できる
第7章 「幸せに生きる方法」が見えてきた!
<内容>
ニッポン放送のアナウンサー(かなりヘンな人)と予防医学研究者(こっちもかなりヘン)の対談集。対談集なのでさっくり読めるが、内容は意外と濃い。現在の世界の科学は、人間の「感情」を分析していて、心理学はもとより行動経済学とかこういう分野にも進出している。この本は宗教的要素はほとんどなく、そうした「感情」を分析し、「幸福」について考えているもの。むろんこの本だけでなく、どっかで裏付ける必要はあるが、読んだ感じ、やってみる価値ありと思う。例えば、「恋愛」はどうしても過去を考えがち(「好き」だったから告白するとか…)だが、そうではなく未来を意識する(僕と付き合えばこうなりますからとか言う)。なので、セールストークは、「僕とデートするならどこに行きたい?」とか、「食事は何がいい?」とか聞く。この聞き方も、心理学的に言うと「クローズドクエスチョン」ではないので、とても有効だ。まあ、科学者の方は、科学者なので(?)恋愛についてもしっかりと研究している(過去30年分の女性誌を読んでみたり)。あとは、幸福な人生を送るためには、3つから5つの専門分野を持つといい、というのは至言でした。 -
Posted by ブクログ
ニッポン放送アナウンサーの著者が、日本一からみづらいとまで言われた失敗体験を経て学んだ、コミュ障(コミュニケーションに苦手意識があり、空気を読み過ぎてしり込みしてしまう状態)であっても、楽しい会話が続けられる技術・コツを紹介するコミックエッセイ。
考えすぎず、素直に、自分の先入観(偏見・イメージ)を聞く。驚く。間を2秒以上空けない。イジられても乗っかり、欠点をキャラにする。
放送やインタビューなどの仕事でなければ、間が空いてもいいじゃんだし、ステレオタイプの先入観を質問しても底を見透かされるようにも思うが、沈黙に耐えられずに余計な発言をするくらいなら、軽い話題で険悪にならない時間を過ごすテクニックとして知っておいても損はないかも。
17-55 -
Posted by ブクログ
マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に住む プナン という民族の話
プナンは
物を所有するという感覚がない
あるものは みんなで分け合う
「ありがとう」も「ごめんなさい」もいわない
資本主義に取り込まれていない
お金や権力が特定の人に集中しない仕組みが生活に根付いている
たくさんのものを持っている私たちが幸せそうではなく、何も持っていないプナンが幸せに見えるのはなぜか、について書かれた本
彼らは下ネタが好き、ということで、下ネタについて多く語られていて、そこは苦手だった
でも、たまには自分の価値観と全く違う生き方をしている人の話を聞くと、自分自身についても新発見があるんじゃないかと思う
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Posted by ブクログ
手に入れることが幸せだと思ってません?
それ、日本人的に間違ってます....
成長しろ、スキルをつけろ、価値を高めろ。
そんな資本主義社会で地位を上げるためのメッセージを桜吹雪みたいに浴びる現代日本の環境。
言ってる人も言われてる人も、
そんなことじゃ幸せになれないと
分かっちゃいるけど止まらない。
なぜか?
それは、西洋的な幸福に囚われて、
日本的・東洋的幸福を知らないから、
という新しい視点をくれたのが本書。
じゃあ、日本人の幸せはどこに書かれてる?
それは「むかしむかしあるところに〜」の
日本昔ばなし。
5つに抽出されてるちょうどいい箇所があった↓
|引用 本書,p.131
上より奥を見る、ハプニングを受け入れる、多面的な顔を持ち、自己肯定感にとらわれない、自分と他者に寛容になる。昔話や古典芸能から読み取れる5つの教訓は現代人のウェルビーイングの素地になる。
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西洋が「上」に向かって
上昇と獲得を目指すのに対し、
日本人は「奥」を目指したのが面白い。
奥は、表裏とは違い、口から入って入り組んだ先にある、大切なもの隠された空間。奥義や奥の間、奥の手なんかにニュアンスが残っている。あと歌舞伎町がT字路だらけなのも、日本人は奥が大好きだかららしい。焼け野原になってせっかく区画整理する機会があったのにT字路。
筆者は、奥っていうのは、元の地点、ゼロに戻ることで、日本人はそこに価値を見出しているんじゃないかって言ってる。
俺もそう思うし、多分子宮に帰りたい、母親と一体化したいっていうような、他者や世界との融合の回復への欲求が伴ってるんじゃないかと思う。バタイユ的に解釈するとだけど。
とにかく日本人の幸せは「奥」にあり、なのだ。
このゼロに戻る幸せ、
日本人のウェルビーイングは
何からはじめるといいのだろう。
最後に筆者の提言を引用して終わる。
|引用 本書,p92
ウェルビーイングを手に入れようと思ったら、まずは持っているものを手放そう。これは私がウェルビーイング研究と、自分の人生を通じて学んだことのひとつです。 なぜ成長がつらいのかというと、成長は結局、期待へと変わってしまうからです。 「こんなに頑張っているのだから報われるはずだ」という自分への期待。 「自分は頑張っているのにどうして部下は頑張れないのか」という他人への期待。 全力でウェルドゥーイングを目指し、そうした期待を持て余すほどに、どんどん視野は狭まり、他者を許せなくなってしまいます。それならば、期待はやめて、もうあるがままでお互いやっていこう。誰もがそう思えるようなゆるやかで寛容のある状態が、ひとつのウェルビーイングの理想形ではないでしょうか。