富永和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
J・D・バーカー『嗤う猿』(ハーパーBOOKS)。「捜査パートはディーヴァー、殺人鬼パートはケッチャム」みたいな評があった前作『悪の猿』の続編。同じ主人公が違う事件を捜査する的なシリーズ作ではなく直接的な続編なので前作読んでないと駄目。
前作の詳細を忘れてたのでざっと再読してから本作に取りかかったんだが、再読しといてよかった。けっこう細かいところがいくつも伏線となってて驚いた。
前作の感想で「90年代中盤頃のサイコサスペンス映画を見たい気分のときにはちょうどいい一冊」と書いたが、続編での事件規模と“因縁”の拡大はどちらかというと映画よりもドラマ的。『あなただけ見えない』とか『沙粧妙子 最後の -
Posted by ブクログ
ネタバレグロい、気持ち悪い、この倫理観は絶対に理解できない、親!おかしいだろ!と読んだことを記憶から消してしまいたいくらいの嫌悪感を持つ一方、600頁短時間で一気読みしてしまう面白さ。意外な犯人、伏線回収、主人公がいい人で、いきなり明かされる不幸にビックリ!と、盛りだくさんで止まらない、どう評価していいのか混乱してしまいます。
真ん中くらいで、何故私はこの本を読むことになったのか、推奨した人を問い詰めたいと真剣に思ったくらいで、
星二つにしたい気持ちもあり。
見ざる、言わざる、聞かざる、しざる…
うーん、せざる でないと日本語としてどうでしょうか。
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Posted by ブクログ
いやあ、面白かった。抜群に面白いサイコミステリ。でも、599ページのボリュームなので、なかなか読み終えることができず、時間がかかってしまった。それでも、全てがストンと頭に入ってくるので、前のページを読み返したりせずに済んだ。翻訳ものは名前を忘れたり、内容が複雑だったりして必ずと言っていいほど読み返すハメになる私なのだが。
ポーター刑事の元に一本の電話がある。交通事故が起こり、被害者が亡くなったとの知らせだ。そこで疑問。殺人課のポーターになぜ?それは、被害者がポーターが長年追っていた連続殺人犯の四猿だったからだ。
四猿とは、「見ざる」「聞かざる」「言わざる」に「悪事をしざる」を足したもの -
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく濃厚で込み入った家族の歴史。それを丸ごと咀嚼したような読後感だった。
母、継父、義妹、元兄嫁、元妻、叔母、叔父、兄。海外ミステリによくある、本筋とあまり関係がなさそうな脇役たちの個人的なエピソード。この物語では、それがほとんど伏線になっていて、何度も戻って読み返した。割れた卵の殻の一部分のように、少しずつみんなが重要なエピソードを持っているのだ。
連続ドラマとして映像化したら、すごく面白いんじゃないかと思った。
小説全体が主人公アーネストの書いた小説だという形式になっているので、語り手が頻繁にメタ視点に引き戻してくるのだが、この話に限っていえばそれがかえって良かった。現実として見 -
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