真犯人はこの列車のなかにいる

真犯人はこの列車のなかにいる

小説・文芸
1,430円 (税込)

7pt

『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の
著者最新刊! 伏線だらけの謎解きミステリー

豪華列車で起きた連続殺人。
容疑者は乗客全員。

ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密を抱えていそうななか、やがて次なる殺人が起こり……。



型破りで、驚くほどの独創性。ひねりに満ちた伏線の数々がこれでもかと張り巡らされている。あらゆる期待を裏切らず、風刺とスリル、読む喜びをもたらしてくれる傑作。――Crime Time

『オリエント急行殺人事件』に見事なユーモアをくわえた快作。前作“Everyone in My Family Has Killed Someone(『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』)”を超える完成度の高さ。――The Times / Crime Book of the Month

+++++++++++++++++++


推理小説を書くルールは簡単だ。超自然現象はなし、思いがけない双子の登場はなし、犯人は物語の前半に登場させなくてはならない。

また、犯人は物語の筋に影響を与える人物でなければならない。これは重要な点だ。「犯人は執事でした」でまかりとおる日々は過去のもの。フェアな小説の犯人にはちゃんと名前がある。しかも、その名前は頻繁に登場しなくてはならない。その点を証明するため、本書には、あらゆる形を含めて、犯人の名前はここから135回出てくることを前もって知らせておこう。

読者諸君はすでに気づいているかもしれないが、ぼくはこの種の小説で活躍する探偵もしくは刑事よりも少々言葉数が多い。だが、それはぼくがきみたち読者に何ひとつ隠さずに告げるためである。なんと言っても、本書はフェアな推理小説なのだから。(本文より抜粋)

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真犯人はこの列車のなかにいる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     推理作家協会主催の50周年のイベントが行われる豪華列車の旅で起きる連続殺人と乗客全員が容疑者という状況が読書欲を掻き立てるメタ要素込みの本格ミステリーで、意外な犯人ものとしてもミッシングリンクとしても素晴らしく、そしてどこまでも読者に対してフェアでありながら予想を裏切る展開の連続と散りばめられた伏線が全て収束する解決編の鮮やかさと相まって最高の作品に仕上がっていて前作より面白かった。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    ★メタメタ小説のひねり★探偵である語り手は事件の進行と同時に物語を記しているように見えるが、当然ながらそんなことはありえない。後から振り返って小説を記録している。そのメタ状態を明示しながら、推理小説のルールに沿っていることを小説内でアピールする。さらに語り手は筆者とは別存在なので、二重のメタ状態というしかけを施した推理小説。構成の妙が面白い。

    密室の豪華列車を舞台に謎解きを促す伏線の張り方は上手だし、読者との勝負を最初から楽しませる。ただ、個人の嗜好として、謎解きよりも文章を読む楽しさを優先することが改めて分かった。とはいえ、もう一作読んでみたい感じ。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。
    豪華列車で行く3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれており、僕は肩身の狭い思いだったが、そのうち1人が旅の最中殺害されてしまう。


    『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の続編。伏線・説明・ネタバレだらけのミステリ第2弾。

    前作と変わらず"フェア"に語り手が様々なことを教えてくれますが、事件の流れなどは前作よりゆっくり。そのせいで序盤は少々テンポが悪く感じますが、その分終盤解決編に入って怒涛の伏線回収が気持ちいいです。
    アレだけ犯人の名前が出てくる回数やら、生きて列車を降りる人数やらに言及しているのに、それでも騙されるのがおもしろい。

    1作目のときはあまり思いませんでしたが、アーネストのこの「実際に巻き込まれた事件を小説にする」というスタイル、フィクションといえ考えようによってはかなり悪趣味でグロテスク。
    生きている理由を正当化したいとか、本人的に色々理由はあるし自分のことだけで必死な部分もあるのは理解できますが、本筋の事件はともかく少なくともアーネストの周囲に関わることに関しては起こるべくして起こった気はします。

    次はどんな話が読めるのか、また楽しみ。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    前作も面白かったけど、今回の方が楽しみ方を分かっていた分より面白く感じました。
    というか、まさかのシリーズ2作目でびっくり。そんなに何度も殺人事件に巻き込まれるなんて、とは思うものの舞台背景には全然ムリがなく、この主人公ならこういう展開もありなのかもと妙に納得してしまった。ものすごい数の伏線だけどきちんと全部回収されていく謎解きにはスッキリしました。

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    面白かった。謎解きパートに入るまではただ読み進めていくだけだったが謎解きに入ってからあの時の場面はこういうことだったかと腑に落ちた。2回読む必要あり、
    エンタメ★★★★
    学び★
    癒し★

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    なんとなく新しい方のこっちを選んだけど、シリーズものの2作目だった!タイトルからザ・本格の雰囲気を想像してたけど、読んでみたら作品の中で起きる事件を実際に体験した作家が一部始終を本にするっていう構図で描かれていて、この作家がちょこちょこ読む側に語りかけてくるメタ視点があるのでかなり軽めな雰囲気。翻訳の読みにくさはまったくないんだけど、とにかく登場人物がみんな好きになれない。特に語り手のアーネストがダメな男すぎて、人として悪い奴ではないのだけど、読んでてイライラする。。ちょっと私には合わなかったな〜。でも最後の謎解きとエピローグは面白かったので救われた。ずっとダメ男的だったアーネストがあんな流暢に推理を語るのが唐突な気もしたけど。。1作目は読まなくていいかな。

    0
    2026年06月26日

    Posted by ブクログ

    1作目より好きだった!最後まで仕掛けを用意してるのが楽しいし、今回は分かりやすかった。私自身はミステリーは好きだけど、あまり謎解きを自分でしたいという欲はないので、読者にフェアだとか、犯人の名前は何回出てくるとかは余計な仕掛けだったけれど、それも含めて「書き手」を意識させてくるのは面白かった。オーストラリアのミステリーだというのも、楽しい。いろんな国の本を読みたいなあ。

    0
    2026年06月18日

    Posted by ブクログ

    あー...愚かなアーニー...
    と思いながら途中まで読んでましたが、とても面白く半日ですっきり読むことができました。
    2、3度振り回され、犯人の目星を途中で付けてたにも関わらず忘れて謎解きタイムを迎える。
    今度は前作を読んでまた再読したいと思います。

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    2作目!
    相変わらず主人公アーネストが運悪すぎる。
    「信頼できる語り手」として、犯人の名前が何度書かれたかであったり、フェアになるように細心の注意のうえで語られている。このフェアプレー。今までなかった読み口で、とても癖になる。

    作家としてブックフェスティバルに招待され、オーストラリア縦断の列車に乗るが…というストーリー。
    列車内の事件はなんだかロマンある。

    オーストラリアのミステリーというのが、前作から続いて新鮮だった。
    細かいところも作り込んであって読んでいて楽しい。

    これは…続編求む!

    0
    2026年02月13日

    Posted by ブクログ

    前作「ぼくの家族はみんな誰かを殺している」の著者、アーネスト・カニンガム。次回作の契約はしたものの、アイデアも浮かばず、いろんな下心(推薦文の依頼、ネタ探し、プロポーズ・・)を持って、豪華列車でのブックフェスティバルに恋人と参加する。
    アーネストが書いているわけなので、すでに事件は起こり、解決済み。今回も彼は大怪我を負っているようだが、果たして?という内容でした。
    序盤のアーネストの落ち込み、捻くれ具合が気の毒なんだけれど面白い。前作のトラウマもあり、事件をそのまま書いているだけの作家は、たいして評価もされず馬鹿にされ、焦りだけが募っていく。幸か不幸か殺人事件は起こり、彼は犯人探しをしようと躍起になっていくという話。
    後半は伏線がどんどん回収され、読んでいる側としては、そう言えばそうだったな、あれヒントだったのかと思うヒマもなく、怒涛の展開で話は進む。ようやくアーネストも調子を取り戻し、一気に解決へ。と思ったら最後に、もう一山事件が起こる。今回も読んでいて楽しかったです。
    アーネスト・カニンガムシリーズは3作目もあるとか。次回も待ち遠しいです。

    0
    2025年12月07日

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