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結婚した男は、悪魔(モンスター)でした。
誰もが羨む理想の家が、牢獄だったら――
世界450万部の戦慄サイコ・サスペンス!
郊外の豪華な邸宅で暮らすグレース。ハンサムで優しい夫にも愛され、人は彼女を〝すべてを手にした幸運な女〟と羨む。だが、真実を知る者は誰一人いない――グレースが身も凍るような恐怖のなか、閉ざされた家で〝囚人〟同然の毎日を送っていることなど……。理想の夫婦の裏の顔とは!?
全世界450万部突破のベストセラー! 最後の1行まで目が離せない、傑作サイコ・サスペンスが新装版で登場。
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この部屋はそれこそ隅から隅まで知っているが、
人生をもっと耐えやすくしてくれるなにかを見逃してはいないか、と
たえず見まわさずにはいられない。
ベッドの端に苦悩を刻むための、
さもなければ、突然わたしが姿を消したあと、
せめてここにいたという痕跡を残すための釘一本でも、
どこかに落ちていないか? だが、いくら見てもなにもない。
いずれにせよ、ジャックがわたしに用意しているのは
死ではなく、もっと巧妙なものだ。(本文より)
*本書は2017年3月にハーパーBOOKSより刊行された『完璧な家』の新装版です。本編に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
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Posted by ブクログ
新装版らしい。
まあまあ面白かった。どうしても『ハウスメイド』と比べてしまう。
『ハウスメイド』は、そういうことだったのか!という驚きもあったが、『完璧な家』は妻視点から、夫からされる仕打ちを受け続けるだけなので、あまりミステリーっぽくなかった。
あらすじにサイコサスペンスとあるので、そこ期待しちゃいかんのだろうけど。
女性が男性に搾取されなんとか立ち向かうジャンルというのは確立しても良さそうだが、簡略してフェミ小説になるのか、これ?
『サリー・ダイヤモンドの数奇な人生』も似たような話だったなと思い出した。
女性が男性を支配するというと『ミザリー』?
『ハウスメイド』も『サリー・ダイヤモンドの数奇な人生』も女性が人を支配した結果だったり、加担したところも描かれているが。
『完璧な家』のラスト
「ミリーはジョージ・クルーニーが嫌いと言っただけ」エスターは微笑んだ。
わたしは呆然と彼女を見た。「だったらなぜ?」
エスターはゆるぎない目でわたしを見返した。「ミリーの部屋は何色だったの、グレース?」
熱い塊に喉をふさがれ、声がかすれた。「赤よ。ミリーの部屋は、赤だったの」
「そうだと思ったわ」エスターはやさしい声で言った。
つまり、エスターはミリーの発言と部屋の色からほぼほぼグレースの状況を把握して、口裏をあわせてくれたとなる。
本の「万事順調なの?」もエスターが影を付けていたのだろう。ジャックはグレースがその話をしてもスルーしたので。
妻に夫がベッタリなのも、携帯電話を持ってないのも、まあ変だなとはなるよなあ。
完璧なはずなのに、おかしい、ということなんだろう。
最後、エスターがグレースを支配するようになるのでは?という危惧もあるが、そうはならなさそう。
家庭というのは一種の密室で、プライバシーへの配慮と安全の確保のバランスが難しいなと思った。
助けを求めている人、助けられなければいけない人に気付きたいなと思った。
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