作品一覧

  • 真犯人はこの列車のなかにいる
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の 著者最新刊! 伏線だらけの謎解きミステリー 豪華列車で起きた連続殺人。 容疑者は乗客全員。 ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密を抱えていそうななか、やがて次なる殺人が起こり……。 型破りで、驚くほどの独創性。ひねりに満ちた伏線の数々がこれでもかと張り巡らされている。あらゆる期待を裏切らず、風刺とスリル、読む喜びをもたらしてくれる傑作。――Crime Time 『オリエント急行殺人事件』に見事なユーモアをくわえた快作。前作“Everyone in My Family Has Killed Someone(『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』)”を超える完成度の高さ。――The Times / Crime Book of the Month +++++++++++++++++++  推理小説を書くルールは簡単だ。超自然現象はなし、思いがけない双子の登場はなし、犯人は物語の前半に登場させなくてはならない。  また、犯人は物語の筋に影響を与える人物でなければならない。これは重要な点だ。「犯人は執事でした」でまかりとおる日々は過去のもの。フェアな小説の犯人にはちゃんと名前がある。しかも、その名前は頻繁に登場しなくてはならない。その点を証明するため、本書には、あらゆる形を含めて、犯人の名前はここから135回出てくることを前もって知らせておこう。  読者諸君はすでに気づいているかもしれないが、ぼくはこの種の小説で活躍する探偵もしくは刑事よりも少々言葉数が多い。だが、それはぼくがきみたち読者に何ひとつ隠さずに告げるためである。なんと言っても、本書はフェアな推理小説なのだから。(本文より抜粋)
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる
    3.7
    1巻1,469円 (税込)
    わが家は全員嘘つきで、人殺しだ。 世界27カ国で刊行!伏線だらけの謎解きミステリー。 すべての真相を、見抜けますか? 雪山で起きた連続殺人。容疑者は一家全員。 ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。 古典的なフーダニットに、ウィットに富んだひねりを加えた作品。スティーヴンソンは「公平な探偵」を演じるだけでなく見事なミステリー・ゲームを創りだした―― Washington Post まさに巧妙。一度目は楽しく読み、二度目は真相を確かめるために読む、二度読み必至作――CriminalElement.com 非常に巧みで面白い。著者はこの力作を、見えそうで見えないトリックを巧妙に操るマジシャンのごとく生みだした――Publishers Weekly +++++++++++++++++++ フーダニットの特徴を網羅した本書は、数々の謎を読者に提示するとともに、ロナルド・ノックスの十戒を忠実に守り、その謎を解く手掛かりをすべて織りこんでいる。果たして犯人は誰なのか? 謎を解くカギは、作中で探偵の役割を果たすアーネスト・カニンガム同様、読者にもすべて与えられている。それらを正しく繋げることができれば、この問いの答えは明らかになる。読者の誰もが名探偵になれるのだ。さあ、あなたも謎解きに挑戦し、思う存分推理の楽しみを味わおう。(訳者あとがきより)

ユーザーレビュー

  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外の本は例えボケツッコミが多すぎて、それが面白くないものから笑えるものまで多数のネタが続け様に出てくるからちょっと胸焼けというか疲れる印象がある。この本も例に及ばずかなりのボケが入ってたけど割と笑えるものが多くて良かったし日本人でもわかりやすい例えとかだった。
    一番最初に家族構成が出てきて全員殺してるってタイトルで暴露してるくらいだからじゃあ誰が今殺してる人が不明なのか、とか推理しながら読んでたから色々と見事に裏切られた感はある。
    読書の手が止まらなくなるほどに面白かった!

    0
    2025年10月21日
  • 真犯人はこの列車のなかにいる

    Posted by ブクログ

     読んだひとをほほ笑ましくさせる独創性と広げた大風呂敷が綺麗に畳まれていく快感がありました。本作は前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』から続くシリーズの第二作目に当たります。
     実は前作を未読のまま読みはじめたのですが、読んでいないからと言って、楽しめない、というわけではまったくなく(それでもやはり先に読んでおいたほうが良い側面はあると思いますが)、ラストまで遊び心に満ちていて嬉しくなるような読書体験でした。『こんなミステリが読みたかった!』という気持ちになるひとも多いのではないでしょうか。
    『信頼できる語り手』が語る、作家たちが乗り合わせる豪華列車での殺人事件の結末は。現代的なツールが謎

    0
    2025年10月15日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

    Posted by ブクログ

    過去の出来事から白い目でみられているカニンガム家が久しぶりに集合することになるが、やがて死体が発見され、、、というお話(?)。

    メタ技法(?)が使われ、家族の紹介と共に家族の殺人や事件の真相が明かされていくのがよかった。

    本格ミステリさながら、各所に真相のヒントが散りばめられていて、最後はしっかり犯人が明らかにされ、多少強引だった気もするけど、タイトル通りたしかにカニンガム家はみんな誰かしらを殺していたというところも素晴らしかった。

    洋モノあるあるかもだが、後半ちょい複雑化していた。

    0
    2025年10月14日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公のメタい語口が面白い!
    犯人が分かって片付いて一件落着…みたいな感じだけど、本当は1番の被害者だよなと思ってしまう。
    犯人の中には大人によって傷付けられた小さな子供がいる。
    それによって犯した罪を擁護することはできないけれど、幼少期に周りの大人と信頼関係が築けないことが人格に直結する。
    個人的には叔母さんが犯人に言った「どうして私達家族に馴染めると思ったのよ?」みたいな台詞がキツかったなぁ。
    だって、元はと言えばあんな仕事、あんな生き方をしていた実父のせい。元はと言えば(悪意があったわけじゃないけど)お母さんのせい。
    そもそもそれで犯人は人生の全てを奪われたのに、自分達の過去の行動を棚に

    0
    2025年09月12日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルのキャッチーさが強すぎてあまり期待はしていなかった一冊。
    いやいや、むしろ好きな方だった。

    タイトルからは、ともするとサイコパス一家のしのぎの削り合いのような構図の想像もしてしまうがちょっと違う。
    雪山のリゾート地、警察組織との因縁を持つとある一族の再集結の物語。
    兄のマイケルが3年前の殺人の罪での刑期を終え出所する。
    「ぼく」はその兄の刑に引導を渡した一族の裏切り者でこの3年間つまはじきにされてきた。
    「ぼく」の一人称語りで綴られる再会の場で起きた事件と過去の事件の真相をめぐるオーストラリア発のモダンミステリ。

    「ぼく」の語りのおどけ具合とメタっぷりが良い。
    冒頭、ノックスの十戒

    0
    2025年08月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!