ベンジャミン・スティーヴンソンの作品一覧
「ベンジャミン・スティーヴンソン」の「真犯人はこの列車のなかにいる」「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ベンジャミン・スティーヴンソン」の「真犯人はこの列車のなかにいる」「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読んだひとをほほ笑ましくさせる独創性と広げた大風呂敷が綺麗に畳まれていく快感がありました。本作は前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』から続くシリーズの第二作目に当たります。
実は前作を未読のまま読みはじめたのですが、読んでいないからと言って、楽しめない、というわけではまったくなく(それでもやはり先に読んでおいたほうが良い側面はあると思いますが)、ラストまで遊び心に満ちていて嬉しくなるような読書体験でした。『こんなミステリが読みたかった!』という気持ちになるひとも多いのではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
主人公のメタい語口が面白い!
犯人が分かって片付いて一件落着…みたいな感じだけど、本当は1番の被害者だよなと思ってしまう。
犯人の中には大人によって傷付けられた小さな子供がいる。
それによって犯した罪を擁護することはできないけれど、幼少期に周りの大人と信頼関係が築けないことが人格に直結する。
個人的には叔母さんが犯人に言った「どうして私達家族に馴染めると思ったのよ?」みたいな台詞がキツかったなぁ。
だって、元はと言えばあんな仕事、あんな生き方をしていた実父のせい。元はと言えば(悪意があったわけじゃないけど)お母さんのせい。
そもそもそれで犯人は人生の全てを奪われたのに、自分達の過去の行動を棚に
Posted by ブクログ
タイトルのキャッチーさが強すぎてあまり期待はしていなかった一冊。
いやいや、むしろ好きな方だった。
タイトルからは、ともするとサイコパス一家のしのぎの削り合いのような構図の想像もしてしまうがちょっと違う。
雪山のリゾート地、警察組織との因縁を持つとある一族の再集結の物語。
兄のマイケルが3年前の殺人の罪での刑期を終え出所する。
「ぼく」はその兄の刑に引導を渡した一族の裏切り者でこの3年間つまはじきにされてきた。
「ぼく」の一人称語りで綴られる再会の場で起きた事件と過去の事件の真相をめぐるオーストラリア発のモダンミステリ。
「ぼく」の語りのおどけ具合とメタっぷりが良い。
冒頭、ノックスの十戒