富永和子のレビュー一覧

  • 嗤う猿

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    うーーーん 微妙。
    前作ほどの引き込まれ方はしなくなってきた。
    少し難解になったからか、それぞれが交わらない部分が増えてきて枝が幾つにも分かれたからか…。
    詳細まで作り込まれているのだからできたらもうすこしシンプルに読みたかったなぁという感想。

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    2022年03月31日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    ビショップをさっさと殺せばいいのに…せめて言いなりにならなきゃいいのに、いちいち全部言うこと聞いてて、そのせいで被害者は増え続け…とモヤモヤ。
    ビショップが嘘つきすぎて最後の最後まで何が本当かわからなかった。途中はプールが主人公みたいになって、肝心のサム・ポーターがややぽんこつになってしまったのもすっきりできない。
    せめて日記だけは嘘なく書くか、嘘の部分は父親の死んだとこだけと明言してほしかったな…。
    エモリーコナーズに頼ったあたりも都合良すぎた。アップチャーチの自分勝手さもひどすぎるし、、結局何が目的なのかさらっとしか読み取れなかった。
    「悪をしざる」って訳もスッキリしない。
    3部作、面白さ

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    2022年03月13日
  • 悪の猿

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    サイコキラー系ミステリー
    全体のストーリーや恐怖シチュエーションは、以前読んだ「その少女アレックス」と似ていて新鮮味がなかったが、突然の犯人明かしで不意を突かれ、全く予想していない人物だったのが良かった。
    程よい爽快感を感じられるラストも好き。
    結構長くて読むのに根気がいった。

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    2021年10月10日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    翻弄された。
    でもその翻弄されている自分を楽しみながら、堪能して読めた。本当に読み応えありました。
    記憶の欠如したサムをあやしむ展開になったけど、ナッシュやクレアの一途に信じる姿を見ながら私も信じていた。助けてくれたエモリーの存在も考えるとサムには正義であって欲しかったのでそこだけは報われた気持ちがする。
    「善であろうと悪であろうと、人が人生の障害に打ち勝てるのはその精神があるからだ。」

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    2021年09月06日
  • ポー殺人事件

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    ネタバレ

    期待したほどポーとの関連性はなかったけど、面白かった。
    原題はそのまま訳すと『ポー殺人事件』ではないだろうから、キャッチーだとおもってこのタイトルに変えたのかなとはおもう。

    実在の人物や歴史も織り混ぜながら、皮膚を剥がされる連続殺人が起きるという内容で先が気になってどんどん読めた。

    序盤は時代や場所がポンポン飛ぶことになれず、読みづらさを感じたけど、後半になってくるとそれにも慣れてくるし謎も解けてくるのでだいぶ読みやすくなった。
    展開も終盤はスピード感があってよかった。
    犯人を隠すのがとても上手で、よく読んでよく考えればこいつ怪しいかなと思えるポイントもある。
    サイコな殺人鬼を『神格化する

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    2021年09月06日
  • ポー殺人事件

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    こういう歴史的事実がベースになると盛り上がりますね!現代と1500年代のストーリーが交錯して、重厚!動機に疑問が湧きまくっても、それを凌駕するものがあります。これいる?と思うようなエピソードも、しっかりお話に絡んできていて唸らされました。ラストは駆け足的な印象ありましたが、ページをめくる手が止まりませんでした。場面が目に浮かぶ、ザ・エンタメと言える作品。実に映像向きです。次作が楽しみです。昔なにかの映画で解剖劇場見たなあ、、とその時のひんやりした記憶が蘇りました。

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    2021年08月27日
  • 嗤う猿

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    予想を超えた展開にえ?え?と翻弄されているうちに終わってしまった。なんてことでしょうか。どうなってるの?どうなるの?早く続きを読みたいです。

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    2021年08月10日
  • 猿の罰

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    Speechless. 言葉もないよ…といいつつ語るが、3部作堂々の完結、緻密に張り巡らされた虚々実々の物語を、あらゆるミスリードと伏線に足をとられつつ、ラストにたどり着いてみれば驚愕の地平…いや水平線かな…呆然と眺めたよ。こんな広がった話をどうたたむのと思っていたが、力技ではなく、本当に丁寧にカチリカチリとパズルがはまり、あたかもピタゴラスイッチ…いや、何の話だ。
    これ、1作目で読みやめるならそれでよし。その先行くなら3部作一気読みに限るね。
    極上のミステリーであり、また善と悪はどこでどう分かれるのかを考えさせられる読書体験。どちらにも、誰にも大切な人があり、奪われれば復讐せずにいられないし

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    2021年01月29日
  • 嗤う猿

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    マージーかー。これは意表を突かれた。そして、このままシリーズ第3弾にして完結作につながるので、発売時に読んだ方にはさぞストレスだったことでしょうw
    大ボリュームだし、同時進行のエピソードが多いので混乱しそうになるけど、すごい牽引力に引っ張られる。
    この前の3冊目にいくぞー

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    2021年01月24日
  • 悪の猿

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    なぜ今まで読まずにいたのか?が謎なほど好みの要素が詰まった一冊。舞台はシカゴ、主人公であるポーター刑事の愛車はダッジチャージャー、同僚も魅力的でこれからの群像劇としての発展も見込める。
    「刑事さんにはドーナツが良かったわね」みたいなクリシェも好みだよ。
    本筋のスピード感ある謎解き、終盤の驚きの展開、途中に挟まれる犯人の日記の不気味さ、すべてバランス良くまとまっている。三部作であることがうれしいな。4.0

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    2021年01月23日
  • 悪の猿

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    これは傑作。勧めてくれた友に感謝。なぜ見逃していた。
    いま誘拐・監禁されている少女を探す本筋と、犯人・四猿が幼少期を綴る日記が並行して描かれるが、どちらもスリリングで先が知りたくてページを繰る手が止まらない。シカゴのタフ刑事主人公も魅力があるが、連続殺人鬼のキャラが素晴らしい。自分(だけ)の倫理で人を罰する洗練の手口、高い知能…ハニバル博士にも比しうるなあ。
    シリーズ3作このまま読みまーす。

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    2021年01月16日
  • 猿の罰

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    シリーズ最終巻。楽しみにしてた。が、もはや、誰が主人公か、何を信じれば良いか、自身の胸の内で七転八倒。真実の犯人探しもだが、ストーリーを追うのも疑いながらで、えーっ?と何度声を上げたのが数え切れないほど。長いけど場面の切り替わりが早いから読み易い。

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    2020年12月13日
  • 嗤う猿

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    ネタバレ

    「悪の猿」に続く3部作の2作目。やっと読めた。
    真冬のシカゴは寒いんですねぇ。

    前作の評価がとても難しく、面白いけどグロすぎるし、読むのが結構辛いところがあり、なかなか自信を持ってオススメできなかったのですが、
    今回は何故かとても読みやすく、あれよあれよと言っているうちに700ページ一気読みしてしまいました。(監禁慣れしたのかも)
    もっと話題になってよいのでは?

    しかもここで終わってしまうとは!
    秋の完結編が待ち遠しい。

    1作目必読。

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    2020年08月16日
  • 嗤う猿

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    ひどーい!この終わり方ってあり?上下巻ならともかく、この続きを11月まで待つの?そう言う意味でもびっくりな終わり方。内容はリンカーンライムシリーズを彷彿とさせる。何せ犯人が強くて賢い。今回は犯人の幼少時代にも言及。次作が楽しみ。

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    2020年06月02日
  • 悪の猿

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    色んな有名作品を思い出すような小説。
    〈日記〉がある時から急転直下の展開をみせて、そこから時間を忘れて読めた。

    ジェフリー・ディーヴァーの『石の猿』からタイトルを思いついたのか?
    日本人には非常に馴染み深い日光の三猿をこんな風に使うとは。

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    2020年05月28日
  • 嗤う猿

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    J・D・バーカー『嗤う猿』(ハーパーBOOKS)。「捜査パートはディーヴァー、殺人鬼パートはケッチャム」みたいな評があった前作『悪の猿』の続編。同じ主人公が違う事件を捜査する的なシリーズ作ではなく直接的な続編なので前作読んでないと駄目。
    前作の詳細を忘れてたのでざっと再読してから本作に取りかかったんだが、再読しといてよかった。けっこう細かいところがいくつも伏線となってて驚いた。

    前作の感想で「90年代中盤頃のサイコサスペンス映画を見たい気分のときにはちょうどいい一冊」と書いたが、続編での事件規模と“因縁”の拡大はどちらかというと映画よりもドラマ的。『あなただけ見えない』とか『沙粧妙子 最後の

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    2020年05月27日
  • 嗤う猿

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    シリーズ第二弾。前作の強い印象そのままに今作もぐいぐいと引っ張られていく。四猿殺人鬼のビショップを追うポーター。不気味さがずっとあって恐怖が緩むことなく展開されていく。今作はビショップの過去と現在の両方が見えてきて、でもまだまだ見えない怖さがある。次作で完結ということで楽しみ。

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    2020年04月24日
  • 悪の猿

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    翻訳が読みやすく、面白い。
    現代の話と日記の話が交互に出てくるタイミングも、早く次を読みたい感を煽る。
    本著は殺人者をダークヒーロー的に描いてるように読めることもあり、読後感はわりと爽やかで悪くない。

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    2019年08月12日
  • 悪の猿

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    ネタバレ

    グロい、気持ち悪い、この倫理観は絶対に理解できない、親!おかしいだろ!と読んだことを記憶から消してしまいたいくらいの嫌悪感を持つ一方、600頁短時間で一気読みしてしまう面白さ。意外な犯人、伏線回収、主人公がいい人で、いきなり明かされる不幸にビックリ!と、盛りだくさんで止まらない、どう評価していいのか混乱してしまいます。

    真ん中くらいで、何故私はこの本を読むことになったのか、推奨した人を問い詰めたいと真剣に思ったくらいで、
    星二つにしたい気持ちもあり。


    見ざる、言わざる、聞かざる、しざる…
    うーん、せざる でないと日本語としてどうでしょうか。

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    2018年10月19日
  • 悪の猿

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     いやあ、面白かった。抜群に面白いサイコミステリ。でも、599ページのボリュームなので、なかなか読み終えることができず、時間がかかってしまった。それでも、全てがストンと頭に入ってくるので、前のページを読み返したりせずに済んだ。翻訳ものは名前を忘れたり、内容が複雑だったりして必ずと言っていいほど読み返すハメになる私なのだが。

     ポーター刑事の元に一本の電話がある。交通事故が起こり、被害者が亡くなったとの知らせだ。そこで疑問。殺人課のポーターになぜ?それは、被害者がポーターが長年追っていた連続殺人犯の四猿だったからだ。
     四猿とは、「見ざる」「聞かざる」「言わざる」に「悪事をしざる」を足したもの

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    2018年10月13日