富永和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
僕は語り手だから犯人じゃないよ、なんて一人称の地の文でなくて登場人物との会話で言ってしまうアーネストが主人公の第二弾。
「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」に比べるとインパクトが少なめのタイトルでしたが、中身はアーネストの独特の語り口が相変わらずで読みやすい。
あれやこれやの描写があっちやこっちに繋がってたのか。と沢山張られた伏線。
海外小説である以上仕方ないですが、アナグラムは解くのが難しいですね。
文中でも触れられていますが、昨今のミステリーは、前回の事件がトラウマになったり、悩みを引き摺ったりしているのが海外でも日本のものでも見られて興味深いです。 確かに、ホームズや名探偵コナンは沢山の殺人事件に出くわしてメンタルやられてないので、強靭ですね。
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Posted by ブクログ
私はミステリを読んでも、この流れだとこの人が犯人だろうみたいな当て方しかできないんだけど、今回は珍しくちゃんと推理した結果序盤の方で犯人を当てることができた。
ヒントがかなりわかりやすく散りばめられてたと思う。
犯人がわかってしまったとしても、予想してなかった展開や謎が他にもいくつかあったりして最後まで楽しく読めた。
前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』はかなり独特な語り口だったので、今回も覚悟して読んだけど、前作よりはだいぶ癖が抑えられていて読みやすくなったような気がした。笑える場面もちょこちょこあった。
終わり方も好きだったし、次回作が出たら読みたいな。 -
Posted by ブクログ
4MK3部作の2作目。3部作と言うより、上・中・下巻の中だよな。まったくもって中途半端。3部作って言うなら、1冊づつ切れ良く終わってよ。
まぁ、ともかく面白い事は間違いなし、次の展開も読めなきゃ下手すりゃ現在の状況も分からくなりそう。
着いて行くのに必死。
ともかく、登場人物が増えて同時進行で物語が進み、登場人物毎の視点で語られるため、何が何だか分からなくなる。
でも、面白いから何とか読み直しながらついて行く。
一つ疑問なのは、ポーターは初めて会ったのだから騙されても仕方が無いけど、あそこで務めてる人達が気が付かないのかな?
この件だけは、何故か釈然としない。
些細な事では、色々と気になる事は有るけど、まぁエンターテイメントとして、その辺はノリで気にしないのが、お約束かな?
物凄い長編だけど読む価値は有ると思うぞ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三部作の完結編。
今回は特に二転三転が多く、主人公だと思っていたサムが実は4MK?と思わせる展開で、なにを信じたら…状態で読みすすめた
。
中盤辺り(病院のシーンなど)ちょっとこれにページさきすぎじゃない?と思う場面もあったけど、ラストは怒涛の展開でバタバタっとまとまった感じ。
被害者の数がやたらと多いので、誰だったのか、なんだったのかは全部は説明されないけど、この量の伏線を一気にまとめてきたのはすごいなぁと。
ビショップらは被害者であると同時に、もう庇いきれないほどの加害者でもあるわけで、こんな幸せな感じで終わっちゃっていいのか…?とラスト手前でモヤモヤしたけど、最後はさらにまさかの展開だった。
犯罪者は裁かれるべきだけど、復讐は連鎖するし、ビショップたちのやり方が正しかったのかはわからない。
実際、罪のない娘たちを殺してるのだからもう被害者ヅラもしきれないとは思う。
でも、あぁでもしないと大物たちが絡んでる人身売買組織を潰せなかったのかもしれないと思うととてもつらい。
なによりサムがかわいそうすぎた。
ただただ実直でまじめな警官だったのに、撃たれるわ、妻は殺されるわ、犯罪者扱いされるわ…一番救いがなかったなと。
なのでラストは賛否両論ありそうかも。
あと実際にこの人身売買サイトが存在していたということが一番ショックだったし、物語を楽しんでいいのか…という気持ちにさせられた。
すでに、映画化、ドラマ化の権利は売れているようだけどいつかやるのかなぁ。
まぁ映像化に向いてそうな話ではあったと思う。
合計2000ページほどの物語が終わってしまったので、ちょっと喪失感ようなものがある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
良くも悪くも、ザ・サイコサスペンスみたいなところはあったし、犯人も結構すぐ気づけてしまうけど、とにかく先が気になる展開で600ページをあっという間に読み終えた。
現代の事件と、四猿の過去の日記が交互になっているので、飽きがきにくくテンポ良く読めるのかなと。
ずっとハラハラ感がある。
とくに日記は面白かった。
結構グロめで拷問なので苦手な人もいるとは思う。
それといくらなんでもこんなぶっ飛んだ家庭環境ある??みたいなことは思ったし、最後の方は勢いありすぎて怖いというよりかは若干笑えてしまったけど。
ラストの贈り物は良かった。
紳士ぶったサイコパス殺人鬼がお気に入りの人間相手にやりそうなこの感じ。
これは三部作らしいので、今後四猿とサムの関係性がどうなっていくのかも気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレビショップをさっさと殺せばいいのに…せめて言いなりにならなきゃいいのに、いちいち全部言うこと聞いてて、そのせいで被害者は増え続け…とモヤモヤ。
ビショップが嘘つきすぎて最後の最後まで何が本当かわからなかった。途中はプールが主人公みたいになって、肝心のサム・ポーターがややぽんこつになってしまったのもすっきりできない。
せめて日記だけは嘘なく書くか、嘘の部分は父親の死んだとこだけと明言してほしかったな…。
エモリーコナーズに頼ったあたりも都合良すぎた。アップチャーチの自分勝手さもひどすぎるし、、結局何が目的なのかさらっとしか読み取れなかった。
「悪をしざる」って訳もスッキリしない。
3部作、面白さは1>2>3の順だった。
けれど面白かったのでJ・D・バーカーの他の作品も読みたい。 -
Posted by ブクログ
Speechless. 言葉もないよ…といいつつ語るが、3部作堂々の完結、緻密に張り巡らされた虚々実々の物語を、あらゆるミスリードと伏線に足をとられつつ、ラストにたどり着いてみれば驚愕の地平…いや水平線かな…呆然と眺めたよ。こんな広がった話をどうたたむのと思っていたが、力技ではなく、本当に丁寧にカチリカチリとパズルがはまり、あたかもピタゴラスイッチ…いや、何の話だ。
これ、1作目で読みやめるならそれでよし。その先行くなら3部作一気読みに限るね。
極上のミステリーであり、また善と悪はどこでどう分かれるのかを考えさせられる読書体験。どちらにも、誰にも大切な人があり、奪われれば復讐せずにいられないし、些細なできごとや誤解で属する側は変わるのだ。
翻弄されながら自分を信じ続ける主人公に乾杯。せつなきアンソンにも。
ところで1作目の感想で、ビショップをハニバル・ザ・カニバルに例えたけれど、今作の終盤では意外な人がレクター博士ジョークの対象にされててニヤリ。