【感想・ネタバレ】ポー殺人事件のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

期待したほどポーとの関連性はなかったけど、面白かった。
原題はそのまま訳すと『ポー殺人事件』ではないだろうから、キャッチーだとおもってこのタイトルに変えたのかなとはおもう。

実在の人物や歴史も織り混ぜながら、皮膚を剥がされる連続殺人が起きるという内容で先が気になってどんどん読めた。

序盤は時代や場所がポンポン飛ぶことになれず、読みづらさを感じたけど、後半になってくるとそれにも慣れてくるし謎も解けてくるのでだいぶ読みやすくなった。
展開も終盤はスピード感があってよかった。
犯人を隠すのがとても上手で、よく読んでよく考えればこいつ怪しいかなと思えるポイントもある。
サイコな殺人鬼を『神格化するな。ただの心が病んだ普通の人間だ』とするのはすごく頷けた。
あまりにも救われない登場人物もいる一方で、最後の最後は希望もある終わりかたでよかった。

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2021年09月06日

Posted by ブクログ

こういう歴史的事実がベースになると盛り上がりますね!現代と1500年代のストーリーが交錯して、重厚!動機に疑問が湧きまくっても、それを凌駕するものがあります。これいる?と思うようなエピソードも、しっかりお話に絡んできていて唸らされました。ラストは駆け足的な印象ありましたが、ページをめくる手が止まりませんでした。場面が目に浮かぶ、ザ・エンタメと言える作品。実に映像向きです。次作が楽しみです。昔なにかの映画で解剖劇場見たなあ、、とその時のひんやりした記憶が蘇りました。

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん消化不良。陰惨な事件はあっという間に片付いたが、それまでに沢山の人が死んでしまう。死んでしまい過ぎ。そしてエドガー•アラン•ポー自身との関わりがイマイチ分からなかった。彼の蒐集物であった?「ヨハンネスの書」がらみの事件ということか。シリという女性の立ち位置もよく分からないし、シルヴィアも途中から出てきて、あの最後はないだろう。ただ捕まるだけでも良かったのに。そしてヒロインと思われるフェリシアは、なぜくたびれた中年オッドに惹かれたのか分からない。そんな要素どこにもなかったでしょ笑。
ただノルウェーでは9月の気温が22度だと暑くてたまらないらしい、というのは分かった。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

エドガー・アラン・ポー博物館の稀覯本をきっかけとして、残忍な殺人事件が発生する…という、導入としては興味をそそられる展開。

ただ、作家としてのポーとの関わりは、単にポー博物館に関わる人物が殺されたという点のみで、ポーの作品とか人生とかとは一向に関係がないので、原題がどんなだったか分からないけど邦題としてはもう少し何とかならなかったのかなと思う。

あと、事件の残虐性と猟奇性の割にはその真相がインパクトに見合う内容の濃さを備えていないというか、「なんだ、そんなことで?」的な、若干肩透かしを食らう結末なのも否めない。

出てくる主要登場人物はチャーミングな人が多いし、アメリカとノルウェーにまたがる事件というのもワクワクさせてくれるので、全体の印象としてはまぁまぁといった感じ。人物については、せっかく魅力的なのでもう少し関係や動きを発展させてほしかったかな。新しい司書のシリ・ホルムは能力的にももっと活躍できそうだったし、おじさん刑事のオッドももっと初期段階で良い動きができたように思える。

しかし、アメリカの女刑事フェリシアに代表されるような、過去にトラウマ的経験を持つ美しい女刑事、というのは最近のステレオタイプになってきている感があるので、そろそろ他のヒロイン像が出てきてほしい。

やや分かりにくいのが、1500年代の過去の時代と現代とが交互に描かれていて、なかなか点が線にならないところ。(この要素に関しては、結局、最後もあまりきれいな線にはなっていないような印象もあるけど…まぁ、エンタメ作品と考えれば許容範囲。)

土地も時間も行ったり来たりな上に登場人物が多いので、時間があるときに集中して一気に読まないと、話が分からなくなりがち。今回、小さなメモ用紙に自分なりに人物相関図を書きながら読んだけど、それのおかげで助かった。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

とても猟奇的で読者を選ぶ作品と思った。ミステリそのものより、あたり一面に血が溢れていて、当分肉料理は敬遠したくなった。ポー殺人事件と言う興味溢れる題名で手に取ったがあまりポーとは関係なかった。

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2021年11月02日

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