あらすじ
ノルウェーNo.1ベストセラー!
エドガー・アラン・ポーの像に磔にされた首なし死体――
事件の鍵は、1冊の“災いの書”。
マウリッツ・ハンセン新人賞受賞
エドガー・アラン・ポー・ミュージアムの館長が殺された――死体はポ
ーの像に磔にされ、頭部はなく皮膚を剥がされた状態。怪奇小説さなが
らのその惨劇は“ポー殺人事件”と世間で騒がれることに。捜査に乗り
だしたリッチモンド警察署刑事フェリシアは、殺される前に館長が分析
に出していた書物が鍵ではないかと目をつける。そんななか時同じくし
て、遠く離れたノルウェーの図書館でも同じ手口の惨殺死体が発見され……。
世界17ヶ国で刊行、ノルウェー国内ベストセラーリスト第1位獲得ミステリー。
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Posted by ブクログ
期待したほどポーとの関連性はなかったけど、面白かった。
原題はそのまま訳すと『ポー殺人事件』ではないだろうから、キャッチーだとおもってこのタイトルに変えたのかなとはおもう。
実在の人物や歴史も織り混ぜながら、皮膚を剥がされる連続殺人が起きるという内容で先が気になってどんどん読めた。
序盤は時代や場所がポンポン飛ぶことになれず、読みづらさを感じたけど、後半になってくるとそれにも慣れてくるし謎も解けてくるのでだいぶ読みやすくなった。
展開も終盤はスピード感があってよかった。
犯人を隠すのがとても上手で、よく読んでよく考えればこいつ怪しいかなと思えるポイントもある。
サイコな殺人鬼を『神格化するな。ただの心が病んだ普通の人間だ』とするのはすごく頷けた。
あまりにも救われない登場人物もいる一方で、最後の最後は希望もある終わりかたでよかった。
Posted by ブクログ
うーん消化不良。陰惨な事件はあっという間に片付いたが、それまでに沢山の人が死んでしまう。死んでしまい過ぎ。そしてエドガー•アラン•ポー自身との関わりがイマイチ分からなかった。彼の蒐集物であった?「ヨハンネスの書」がらみの事件ということか。シリという女性の立ち位置もよく分からないし、シルヴィアも途中から出てきて、あの最後はないだろう。ただ捕まるだけでも良かったのに。そしてヒロインと思われるフェリシアは、なぜくたびれた中年オッドに惹かれたのか分からない。そんな要素どこにもなかったでしょ笑。
ただノルウェーでは9月の気温が22度だと暑くてたまらないらしい、というのは分かった。