富永和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ俺みたいな不出来な読者でもそうなんだから、ある程度ミステリーを読んでる人なら分かる、タイトルが伏線になっている系…とは言え、核心の謎解きからは離れているので大きなネタバレにはつながらない。
冬のレジャー施設に閉じ込められた一家(無人島物になる)には、過去に大きな事件があり、その結果人間関係が一筋縄ではいかなくなっている、そして連続して人が死に始める。
怪しいヤツが怪しい行動をするのだが、その行動に理由が分かり始めると、理由が分かってないヤツが犯人なんだろうな?って予想はする。特にミステリー慣れしてないヤツはそうするが、そういうクセを逆手にとって、しかも反則技は使わず(何しろノックス10か条 -
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Posted by ブクログ
冒頭で「ノックスの十戒」がしっかり提示されるのも印象的で、「これは本格ミステリですよ!」という堂々たる宣言のように感じられ、自然とわくわくが高まる。
語り手である「僕」が自ら綴った物語を読者が読んでいる、という構造が取られており、どこかメタ的で、それゆえに独特の面白さと魅力がある。
「兄が警官を殺した理由」「大金の行方」「身元不明の死体」「連続殺人鬼の存在」「家族それぞれが誰を殺したのか」――数々の謎が巧妙に絡み合いながら物語が進行し、それらすべてが既出の情報だけで鮮やかに解き明かされる終盤は圧巻。
本格ミステリとして極めてフェアであり、読者への挑戦としても誠実な一作だと感じた
●主 -
Posted by ブクログ
おもろでした。
書き手が中心人物で、ミステリの十戒を最初に提示して、フェアプレイをすることを約束してくる。適宜、情報を整理してくるし、後何ページ後に殺人が起こるとか、予告してくる。
犯人当てとして、めちゃくちゃ楽しめました。オススメ!
以下十戒を載せます。(納得できないところは削って。)
犯人は、物語の当初に登場していなければならない。ただしその心の動きが読者に読みとれている人物であってはならない。
探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。
犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が1つより多くあってはならない。
未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。
探偵は、 -
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Posted by ブクログ
4MK3部作の2作目。3部作と言うより、上・中・下巻の中だよな。まったくもって中途半端。3部作って言うなら、1冊づつ切れ良く終わってよ。
まぁ、ともかく面白い事は間違いなし、次の展開も読めなきゃ下手すりゃ現在の状況も分からくなりそう。
着いて行くのに必死。
ともかく、登場人物が増えて同時進行で物語が進み、登場人物毎の視点で語られるため、何が何だか分からなくなる。
でも、面白いから何とか読み直しながらついて行く。
一つ疑問なのは、ポーターは初めて会ったのだから騙されても仕方が無いけど、あそこで務めてる人達が気が付かないのかな?
この件だけは、何故か釈然としない。
些細な事では、色々と気になる -
Posted by ブクログ
ネタバレ三部作の完結編。
今回は特に二転三転が多く、主人公だと思っていたサムが実は4MK?と思わせる展開で、なにを信じたら…状態で読みすすめた
。
中盤辺り(病院のシーンなど)ちょっとこれにページさきすぎじゃない?と思う場面もあったけど、ラストは怒涛の展開でバタバタっとまとまった感じ。
被害者の数がやたらと多いので、誰だったのか、なんだったのかは全部は説明されないけど、この量の伏線を一気にまとめてきたのはすごいなぁと。
ビショップらは被害者であると同時に、もう庇いきれないほどの加害者でもあるわけで、こんな幸せな感じで終わっちゃっていいのか…?とラスト手前でモヤモヤしたけど、最後はさらにまさかの展開 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
良くも悪くも、ザ・サイコサスペンスみたいなところはあったし、犯人も結構すぐ気づけてしまうけど、とにかく先が気になる展開で600ページをあっという間に読み終えた。
現代の事件と、四猿の過去の日記が交互になっているので、飽きがきにくくテンポ良く読めるのかなと。
ずっとハラハラ感がある。
とくに日記は面白かった。
結構グロめで拷問なので苦手な人もいるとは思う。
それといくらなんでもこんなぶっ飛んだ家庭環境ある??みたいなことは思ったし、最後の方は勢いありすぎて怖いというよりかは若干笑えてしまったけど。
ラストの贈り物は良かった。
紳士ぶったサイコパス殺人鬼がお気に入りの人間相手にや