富永和子のレビュー一覧

  • 猿の罰

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    J・D・バーカー『猿の罰』ハーパーBOOKS。

    待ちに待った続殺人鬼『四猿(4MK)』三部作の完結編。『見ざる、聞かざる、言わざる』に加え、『悪をなさざる』で『四猿』ということか。恐ろしい過去と『四猿』の仕掛ける壮大な復讐……前の二作はほんの触りに過ぎなかったかのような衝撃のラスト。

    前作の衝撃のラストからの続きが描かれる。連続殺人鬼『四猿』の狡猾な罠に嵌まり、窮地に陥るサム・ポーター刑事。『四猿』の正体が実はサム・ポーターだという情報に翻弄される警察。

    加速度を増す『四猿』の犯行とおぼしき殺人事件。そして、何故か『四猿』ことアンソン・ビショップが警察に出頭するという急展開。全ての疑惑が

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    2020年10月18日
  • 嗤う猿

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    罪な本、、。700ページもあるのに、止まらず2日で読むことに、、。たった4日の出来事、視点が変わるたびに目まぐるしい展開となり、お話を追わずにいられなくなります。最後の方は驚きの展開で、もう誰が誰やら、、。彼の日記で明かされる驚きの事実、登場人物がここに集結し、これから何が起きるのか否応なく期待が高まるのにここで終了。続編は秋!覚えていられるか不安ですが、覚えていなくては。いやはや、全く壮大な事件となりました。彼の生い立ちにとんでもない事実がありそう、そしてビショップとポーターには繋がりがあるんでしょうね。あと半年ほど先、日常の好転とともに終章を読める日を心待ちにします。しかし、完結編の一部を

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    2020年06月08日
  • 悪の猿

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    ちょっと間があきましたが、再開してからは一気読みでした。いやはや、大変にスリリングな展開です。すごい家庭に育ったものですねえ。最終的に極悪人成敗が目的だったようですが、それまでの犠牲者にもきっと意味があるのでしょう。ラストも非常に象徴的。そういうことを解き明かしてくれそうな続編、否応無く期待が高まります。そりゃもちろん母親を探したくなるでしょう。見届けたいですねえ。

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    2020年04月29日
  • 嗤う猿

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     猿のシリーズは三部作だったとは知らなかった。これは三部作の二作目なので、はっきり言って前作を読まずにこれだけ読んでも意味がわからないと思う。否、前作を読んでも本書の意味はわからないかもしれない。今秋に最終作が発表されるとのことで、巻末に最終話の最初の数ページがサービスで紹介されていたりもする。今の心境。このまま最終作を読むまで、本書で新たなに開示された謎を解くことができないことが辛い、の一言。

     本作では、第一作『悪の猿』に続く少女連続誘拐監禁事件を違うバージョンで見させられているイメージである。しかしどうも本作では、一作目の事件から四か月後、前作とは異なる種類の人間による内容の異なる連続

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    2020年04月18日
  • 悪の猿

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     そもそもが幽霊のルポなどもやっていた文字通りの「ゴースト・ライター」だった。魔女の小説を書いてブラム・ストーカー賞候補になったことでデビューした新進作家の作品である。デビュー二作目にして、怪談話ではなく、サイコ&バイオレンスな警察小説を描いた本書は、圧倒的な物語構築力がアメリカン・スリラー界の注目を集めたということである。

     帯にはジェフリー・ディーヴァー、ジェイムズ・パタースン、ジャック・ケッチャムなどのスリラー系作家による賛辞が並ぶ。いわゆる鳴り物入りの作品ということである。

     当時からの興奮覚めやらぬ読者の期待を一身に背負った続編『嗤う猿』が、この3月に登場したことで、ぼくのように

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    2020年04月13日
  • 悪の猿

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    若い女性ばかり殺す四猿。悪いことをしている者の娘などの耳を本人に送りつけて後に殺す。何年も未解決になっていたら、バスに自ら突っ込んで死んだ者の持ち物から切り取った耳が出てきた。送り先は大富豪。四猿が死んでしまったのか。富豪の非嫡子の娘が行方不明になっている。彼女はどこに?

    物凄く面白かった。大好物。

    事件と並行して描かれるのは死んだ容疑者四猿が遺した日記。子供の頃に異常な体験をしたことがじっくりと描写されてたて、怖くて面白い。

    二転三転するストーリーもいいし、続編「嗤う猿」へと繋がるラストもいい。サイコスリラー好きなら必読。文章のリズムなのか翻訳の巧さなのか、分厚いのにスラスラ読める。

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    2020年03月29日
  • 嗤う猿

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    J・D・バーカー『嗤う猿』ハーパーBOOKS 。

    最高に面白い。心して読むべし。

    サイコ・ミステリー三部作の第二作。前作の『悪の猿』で大暴れした連続殺人犯『四猿』ことアンソン・ビショップが再び我々に狂気と恐怖を見せる。前作よりもストーリーが格段に面白く、ミステリー色も強くなっている。勿体無さのあまり、久し振りに約1週間を掛けて少しずつ読み進めた。この秋に刊行予定の第三作の完結編が非常に楽しみだ。

    日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿(4MK)』が忽然と姿を消してから4ヶ月後……

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    2020年03月25日
  • 悪の猿

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     ジェフリー・ディーヴァーらからの賛辞とあったけど、間違いなくそれにふさわしい面白さだった。一気読みに近い感じで読んだ。
     日光東照宮の三猿をモチーフにはしているけど、意味は違ってる。そこは日本人ならわかってくれるはず?これが正しいと思われたら嫌だな。
     主人公の奥さんのことは最初から違和感はあった。
     それにしてもひどい家庭環境だと思った。母親が恐ろしすぎる。バリー・ライガの作品を思い出したけど、それに輪をかけてすごい。
     犯人が捕まってないのにあまりイヤーな感じてはないのが不思議。最後なんかむしろやるじゃんなどと思ってしまった。
     続きあるんですかね?

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    2019年10月14日
  • 悪の猿

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     まず最初に書いておきたいのですが、この作品すっごく面白いです。 少しでも興味があるなら読むのをおすすめしたい!
     約600ページとボリュームがありますが視点の移動が激しいからか途中でダレたりすることもなく最後まで読めてしまいます。視点がコロコロ変わると、「えっ、主人公はどうなっちゃうの?」とか焦らされてしまうように思うかもしれませんが、むしろどの視点も続きが気になって仕方なくなってしまうので心配はいりません。どんどん読めちゃいます。
    キャラクターもそれぞれ役割を持たされており、みなが物語に彩りを添えてくれるところが海外ドラマのようで楽しめました。
    なかでも特に作者の気合の入りようを感じたの

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    2019年01月11日
  • 悪の猿

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    ネタバレ

    何といっても犯人の邪悪さ、狂気と不気味さ、恐怖に圧倒されてしまう。そして作中に出てくる日記の内容の異常さ。読むことすら嫌になるような描写がたくさんあるのに読むことをやめられない。抜群に面白い。犯人の造形と同様に警察側の造形もよくて魅力的。時間との戦い、先の見えない捜査、焦りと絶望感。次々展開されていく猟奇的な事件。こんな物語は読みたくないけど読んでしまうし一気読みの面白さ。

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    2018年08月29日
  • 悪の猿

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    J・D・バーカー『悪の猿』ハーパーBOOKS。

    大昔の扶桑社の海外ミステリーを思わせるようなサイコ・ミステリー大作。連続殺人犯『四猿』の狂気を最後まで見事に描き切っている。

    日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿』……長年、この事件を捜査している刑事のポーターは『四猿』とおぼしき人物の死を知るが……

    ポーターの捜査状況と『四猿』により拉致監禁された少女エモリーの過酷な運命、『四猿』の恐ろしい日記が交互に描かれ、少しずつ事件の核心が見えてくる。

    久し振りに物凄いサイコ・ミステリ

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    2018年08月28日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    正統派のミステリー。主人公が読者に語りかける形式で進むため、あくまで彼が見聞きしたベースで物語が進むため、ひねりが効いている

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    2026年07月12日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    いいね、伏線だらけのミステリ小説
    作者たるぼくがちょいちょいこっちに話しかけて補足してくるのも新鮮でユーモアあって良かった

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    2026年07月10日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    オーマイガ!

    っなる。途中。

    とりあえず、分厚くて。
    これつまんなかったら、きっついなぁ。
    っていう重さ。
    そして、なんだか始まりガ胡散臭くて、いやいないやいや家族みんな人殺しはさぁ。ちょっと設定がやりすぎじゃない?
      
    なんて思いつつ読んでたら、
    なかなかの言葉選びが秀逸で、
    いちいち上手いこと言うなぁーと思いつつも
    もっといい訳あったんじゃない!?とも。

    ミステリに登場する警官はフタ通りのタイプに分かれる。

    頼みの綱と残りのカスだ。

    これな。これこれこれ、この部分。語呂合わせがいい。
    こういう軽妙なやり取りがなかなか面白いんだけど、それもそのはず。著者はコメディアンだとか!

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    2026年06月30日
  • 真犯人はこの列車のなかにいる

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    なんとなく新しい方のこっちを選んだけど、シリーズものの2作目だった!タイトルからザ・本格の雰囲気を想像してたけど、読んでみたら作品の中で起きる事件を実際に体験した作家が一部始終を本にするっていう構図で描かれていて、この作家がちょこちょこ読む側に語りかけてくるメタ視点があるのでかなり軽めな雰囲気。翻訳の読みにくさはまったくないんだけど、とにかく登場人物がみんな好きになれない。特に語り手のアーネストがダメな男すぎて、人として悪い奴ではないのだけど、読んでてイライラする。。ちょっと私には合わなかったな〜。でも最後の謎解きとエピローグは面白かったので救われた。ずっとダメ男的だったアーネストがあんな流暢

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    2026年06月26日
  • 真犯人はこの列車のなかにいる

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    1作目より好きだった!最後まで仕掛けを用意してるのが楽しいし、今回は分かりやすかった。私自身はミステリーは好きだけど、あまり謎解きを自分でしたいという欲はないので、読者にフェアだとか、犯人の名前は何回出てくるとかは余計な仕掛けだったけれど、それも含めて「書き手」を意識させてくるのは面白かった。オーストラリアのミステリーだというのも、楽しい。いろんな国の本を読みたいなあ。

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    2026年06月18日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    著書が読者に語りかけてくるタイプのミステリーは初めて読んだので、自分にとっては斬新だった。ただそういった語りかけ(メタ発言とでもいうのだろうか)がちょこちょこ挟まるので、そのたびに物語の世界から引き戻される感じがしたのは気になった。
    それに海外もので登場人物が多いと途中で誰が誰だか分からなくなる(自分だけかもしれないが…)のに、話が入り組んでるので少し混乱する。
    とは言えストーリーは面白かったし、犯人も意外な人物で楽しめた(ただ、父親は何故強盗に入ったのかがよく分からなかった)。

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    2026年05月24日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    ネタバレ

    主人公であり作者でもあるアーネストは、犯罪小説の書き方について執筆しているだけあって、ノックスの十戒を守る、信頼できる語り手である、と断言する、
    謎解き要素高めで楽しめる作品だと思う。

    ブラック・タングという殺人鬼、殺害方法が独創的で良い

    ビンゴカードの出番思ったより少なかったなぁ

    大型バスが来て、警察車両が来ない時点でかなり警官怪しいとは思ってた、しかしその正体までは予想できずだったなぁ
    じゃあ母親は人殺しではないじゃん、その時はそう思っていたという言い訳は苦し紛れな気もする

    家族というのは血の繋がった呪いのようなものだが、そこに愛があれば何より強固なものになるだろうと感じた

    思っ

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    2026年05月22日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    主人公でもあるストーリーテラーは「私は嘘をつかない」と言い切り、「推理小説の十戎」を守るときた!
    高まる期待。読者の思考を先回りするようなストーリーテラーの物言いに「そんなものには惑わされないぞっ!」と思いつつ、翻弄されてしまうこの至福の時。2作目も楽しみです。
    訳者の日本語が難しすぎて、読みやすくはないです。

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    2026年05月17日
  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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    ネタバレ

    ミステリだった。雪山!
    盛りだくさんなのと、著者はスタンダップ・コメディアンでもあるそうで軽妙な語りが面白かった。
    続きもあるらしい。読みたい!

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    2026年04月20日