富永和子のレビュー一覧
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猿のシリーズは三部作だったとは知らなかった。これは三部作の二作目なので、はっきり言って前作を読まずにこれだけ読んでも意味がわからないと思う。否、前作を読んでも本書の意味はわからないかもしれない。今秋に最終作が発表されるとのことで、巻末に最終話の最初の数ページがサービスで紹介されていたりもする。今の心境。このまま最終作を読むまで、本書で新たなに開示された謎を解くことができないことが辛い、の一言。
本作では、第一作『悪の猿』に続く少女連続誘拐監禁事件を違うバージョンで見させられているイメージである。しかしどうも本作では、一作目の事件から四か月後、前作とは異なる種類の人間による内容の異なる連続 -
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そもそもが幽霊のルポなどもやっていた文字通りの「ゴースト・ライター」だった。魔女の小説を書いてブラム・ストーカー賞候補になったことでデビューした新進作家の作品である。デビュー二作目にして、怪談話ではなく、サイコ&バイオレンスな警察小説を描いた本書は、圧倒的な物語構築力がアメリカン・スリラー界の注目を集めたということである。
帯にはジェフリー・ディーヴァー、ジェイムズ・パタースン、ジャック・ケッチャムなどのスリラー系作家による賛辞が並ぶ。いわゆる鳴り物入りの作品ということである。
当時からの興奮覚めやらぬ読者の期待を一身に背負った続編『嗤う猿』が、この3月に登場したことで、ぼくのように -
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若い女性ばかり殺す四猿。悪いことをしている者の娘などの耳を本人に送りつけて後に殺す。何年も未解決になっていたら、バスに自ら突っ込んで死んだ者の持ち物から切り取った耳が出てきた。送り先は大富豪。四猿が死んでしまったのか。富豪の非嫡子の娘が行方不明になっている。彼女はどこに?
物凄く面白かった。大好物。
事件と並行して描かれるのは死んだ容疑者四猿が遺した日記。子供の頃に異常な体験をしたことがじっくりと描写されてたて、怖くて面白い。
二転三転するストーリーもいいし、続編「嗤う猿」へと繋がるラストもいい。サイコスリラー好きなら必読。文章のリズムなのか翻訳の巧さなのか、分厚いのにスラスラ読める。
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J・D・バーカー『嗤う猿』ハーパーBOOKS 。
最高に面白い。心して読むべし。
サイコ・ミステリー三部作の第二作。前作の『悪の猿』で大暴れした連続殺人犯『四猿』ことアンソン・ビショップが再び我々に狂気と恐怖を見せる。前作よりもストーリーが格段に面白く、ミステリー色も強くなっている。勿体無さのあまり、久し振りに約1週間を掛けて少しずつ読み進めた。この秋に刊行予定の第三作の完結編が非常に楽しみだ。
日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿(4MK)』が忽然と姿を消してから4ヶ月後…… -
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ジェフリー・ディーヴァーらからの賛辞とあったけど、間違いなくそれにふさわしい面白さだった。一気読みに近い感じで読んだ。
日光東照宮の三猿をモチーフにはしているけど、意味は違ってる。そこは日本人ならわかってくれるはず?これが正しいと思われたら嫌だな。
主人公の奥さんのことは最初から違和感はあった。
それにしてもひどい家庭環境だと思った。母親が恐ろしすぎる。バリー・ライガの作品を思い出したけど、それに輪をかけてすごい。
犯人が捕まってないのにあまりイヤーな感じてはないのが不思議。最後なんかむしろやるじゃんなどと思ってしまった。
続きあるんですかね? -
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まず最初に書いておきたいのですが、この作品すっごく面白いです。 少しでも興味があるなら読むのをおすすめしたい!
約600ページとボリュームがありますが視点の移動が激しいからか途中でダレたりすることもなく最後まで読めてしまいます。視点がコロコロ変わると、「えっ、主人公はどうなっちゃうの?」とか焦らされてしまうように思うかもしれませんが、むしろどの視点も続きが気になって仕方なくなってしまうので心配はいりません。どんどん読めちゃいます。
キャラクターもそれぞれ役割を持たされており、みなが物語に彩りを添えてくれるところが海外ドラマのようで楽しめました。
なかでも特に作者の気合の入りようを感じたの -
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J・D・バーカー『悪の猿』ハーパーBOOKS。
大昔の扶桑社の海外ミステリーを思わせるようなサイコ・ミステリー大作。連続殺人犯『四猿』の狂気を最後まで見事に描き切っている。
日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿』……長年、この事件を捜査している刑事のポーターは『四猿』とおぼしき人物の死を知るが……
ポーターの捜査状況と『四猿』により拉致監禁された少女エモリーの過酷な運命、『四猿』の恐ろしい日記が交互に描かれ、少しずつ事件の核心が見えてくる。
久し振りに物凄いサイコ・ミステリ -
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ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。
豪華列車で行く3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれており、僕は肩身の狭い思いだったが、そのうち1人が旅の最中殺害されてしまう。
『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の続編。伏線・説明・ネタバレだらけのミステリ第2弾。
前作と変わらず"フェア"に語り手が様々なことを教えてくれますが、事件の流れなどは前作よりゆっくり。そのせいで序盤は少々テンポが悪く感じますが、その分終盤解決編に入って怒涛の伏線回収が気持ちいいです。
アレだけ犯人の名前が出てく -
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ふとしたきっかけでこのシリーズの3作目が最近出たことを知り、面白そうなので最初から読むことに。最近すっかり追えていなかったのだが、2025年度版本格ミステリ・ベスト10海外作品で4位であった。
冒頭にノックスの十戒を置いてくる時点でミステリ好きには嬉しい。そして意味深なタイトル、身元のわからない死体、家族の業のような物語…そしてメタフィクション。
謎が解けた、のあとあんなに手がかりを羅列されてもさっぱりだが、謎解きは本当に素晴らしい(そして悲しい)。殺人犯の手法にあのような意味を持たせるとは…そして最後にきちんと残りのピースをはめるのも忘れない。
ミステリというのはそのトリックありきで人間が描 -
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オーマイガ!
っなる。途中。
とりあえず、分厚くて。
これつまんなかったら、きっついなぁ。
っていう重さ。
そして、なんだか始まりガ胡散臭くて、いやいないやいや家族みんな人殺しはさぁ。ちょっと設定がやりすぎじゃない?
なんて思いつつ読んでたら、
なかなかの言葉選びが秀逸で、
いちいち上手いこと言うなぁーと思いつつも
もっといい訳あったんじゃない!?とも。
ミステリに登場する警官はフタ通りのタイプに分かれる。
頼みの綱と残りのカスだ。
これな。これこれこれ、この部分。語呂合わせがいい。
こういう軽妙なやり取りがなかなか面白いんだけど、それもそのはず。著者はコメディアンだとか!