大野八生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
児童書の体裁で、子どもが読んでももちろん楽しいけど、大人にこそ読んでほしい。
まず感心するのは高楼さんの言葉のセンスの良さ。登場人物の名前も、フラココの実という名前も、(5ミリでも9ミリでも1センチでもなく)4ミリというのも絶妙。ヘリオトロープ色というのも。ヘリオトロープって聞いたことはあってもよほど花が好きな人や色に詳しい人でないと、どういう色か思い浮かばない。(実はちゃんと表紙に描いてあるんだけど)一体どんな素敵な色なのかとすごく気になる。あー気になる気になると思いながら読むので余計に想像してしまう。上手い。
こういう不思議な物語は、読者をその世界にスッと連れて行けるかが重要なのだけど、 -
Posted by ブクログ
豆カレー、おいしそうです。
小3の「ぼく」がじったん(=おじいちゃん)に料理を教わるんだけど、中々本格的です。じったんも厳しく指導してます。
でも、まぁ土鍋でご飯が炊けなくてもいいけど、小学生でも普通に電気ジャーでご飯くらい炊けた方がいいよね。
気になるのは、お父さんの影が薄いこと。
最後の挿絵でお父さんも食卓囲んでる風だけど…あれ?作ったオムライスは、4つ…1つ足りなくない??
でも、気持ち的には、家族が揃っている方が、ステキ。お母さんの誕生日だからお父さんも早く帰ってきてくれたんだよね!
ところで私、この方の挿絵、好きです。表情がステキだし、見てると何だか自分の顔もほっこりしてくるんです -
Posted by ブクログ
三年生のかんこは、親友、のともちゃんがハワイに引っ越してしまうことになったり、お兄ちゃんが拾って来た犬を全然触らせてくれなかったり、面白くないことが続いていた。そんな日に、近所の空き地で足をくじいて座り込んでいた風助さんを見つけた。そこで、かんこは風助さんを拾って帰ることにした。かんこの突飛さに両親も最初はとまどっていたけらど、いつしか風助さんはかんこの家族になっていった…
なかなかじ〜んとくるお話です。見知らぬおじいさんを受け入れるかんこの家族。かんこに昔の色んな話を教える風助さん。タイトルは、風助さんが座ってた少し大きな石の名前。石の横に生えているカタバミにヤマトシジミが集まることから