大野八生のレビュー一覧

  • 牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢
    創造された物語・童話の絵本を読む年齢からすると、伝記の絵本は読みにくいところもあるけれど、文を読む勉強の一歩目になりそうな絵本。
    “牧野富太郎”の人物像・思考・人生が描かれ、“牧野富太郎”の初志貫徹する学びへの姿勢や、困難があっても諦めない心などは、子どもたちにとって「だからこそ立派な人になれるんだ...続きを読む
  • 牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢

    大きいサイズの夢を語れるひとが好きです。

    好きで好きでたまらないものに、没頭するひとも好き。

    小学校中退や貧乏に負けない信念も、かっこいいし、憧れる。


    「ドミトリーともきんす/高野文子」で知った、牧野富太郎さんをもっと知りたくなって、読みました。「情熱」とかそういうレベルの世界で生きてる方...続きを読む
  • 4ミリ同盟
    『緑の葉がしげる枝えだに、たくさんのブランコのようにぶら下がっているという、ヘリオトロープ色の、小さなリンゴのように愛らしい、やさしく切ない、遠い夢のような味のする』フラココノ実。
    なんて美味しそう。素敵な描写にうっとり。
    このフラココノ実は、大人になると食べたくなるという。けれど食べると自分の中の...続きを読む
  • 4ミリ同盟
    かわいい!
    内容も表紙もかわいすぎる。
    うふふな空気。
    いわゆる子供心を持ち続けていられるかってことかしら。
  • 牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢
    日本を代表する植物学者、牧野富太郎の伝記絵本。植物が大好きで、次から次へと興味がわいてくる、そんな少年富太郎のワクワクが伝わってきます。人物は愛らしく、植物は丁寧に描かれていて、楽しく読める絵本です。
  • 4ミリ同盟
    何かを得れば何かを失う。
    皆が失うはずの何かを持ち続けていると、時に疎外感を感じるかもしれないけれど、それを、楽しいと感じる方が楽しく生きられる。
    違ってオッケー!逆に楽しもう!のメッセージに愛を感じます。
    不思議な設定だけど、しっくりくる、すてきなお話でした。
  • じったんのオムライス
    元料理人のおじいちゃん(じったん)と一緒に小3の「ぼく」が料理に挑戦します。「ぼく」は途中で投げ出してしまうのですが、そのときじったんが・・・。
  • ヤマトシジミの食卓
    じっちゃんが死んでしまったあと、ものすごく大切な石をかんこにあげた。その石には名前がある。ヤマトシジミの食卓という名前、なぜそんな名前がついたのか。おもしろいので読んでみてください。
  • カエルの目だま
    とても素敵。
    目玉自慢のカエルくんが、自分の目玉が一番と今日も元気におおはしゃぎ。ところが複眼を持つギンヤンマやミズスマシに出会ってすっかりしょげこんでしまいます。
    ーおいらの目なんかは、ただのデメだな。ああ、かなしい!ー
    やさしく愉快に生き物の面白さを伝えてくれる一冊。文章もリズムよく楽しい。絵も...続きを読む
  • ヤマトシジミの食卓
    かんこちゃんと風助さんの出会った時の会話が楽しくって。
    かんこちゃんの優れた観察力、「ひろっていこ!」の決断の速さ。素晴らしい。
    出会いのシーンで笑いながら胸がギュウってなった本は始めてです。
    大野八生さんの絵が、これまたばっちりはまっていて、一段とほんわか、ぐっときます。
  • ヤマトシジミの食卓
    「あしたはかんこの味方だ」空き地のひらたい大きな石のところで
    出会ったふじぎなじっちゃん“風助さん”が、かんこに言った
    この言葉が、なんとも良くて力づけられる。
    人と人とのつながりのあたたかさがあちこちにちりばめられて
    読んでいると、どんどん心の奥の方が温かくなっていく。
    風助さんと出会って、風助さ...続きを読む
  • ひとり暮らしののぞみさん
    蜂飼さんのいさぎよい言葉が胸に染みる。
    一人暮らしののぞみさんのところへ、ある日突然一匹の大きい鳥と一匹の小さい鳥がやってくる。一人と二匹の楽しい生活は長くは続かない。鳥は渡って行かなければならないのだ。一匹がいなくなり、また一匹がいなくなる。また一人になっても前向きに過ごすのぞみさんの姿を愛おしく...続きを読む
  • ヤマトシジミの食卓
    小学校3〜4年生にお勧めの児童書になります。
    表紙の大野八生(おおのやよい)さんのイラストからもじんわりと温もりが伝わってきます。
    ひょっこり、かんこちゃんに拾われた風助さん。
    空き地にある平たい石の周りにはカタバミが生い茂り、そこはヤマトシジミの食卓のよう。

    「あしたはかんこの味方だ」というじゅ...続きを読む
  • 4ミリ同盟
    高楼方子さんの作品にはまりつつあり、せっかくなので童話も読んでみました。
    児童文学だけど、大人になってから読むとまた違う楽しみがあると思います。
    フラココノ実を食べずに大人になった登場人物たちがとても愉快で魅力的。
  • 4ミリ同盟
    大好きな高楼方子さんの作品。ポイット氏の住む地方では、年齢や時期、その人に会ったタイミングで初めて食べることができるようにる、みんなそれを心待ちにしている果実がある。
    やさしく切ない、遠い夢のような味のするフラココの実。けれど一度食べると、自分の中の何かが消えてしまうらしい。しかも何が消えてしまうの...続きを読む
  • 4ミリ同盟
    児童書の体裁で、子どもが読んでももちろん楽しいけど、大人にこそ読んでほしい。
     まず感心するのは高楼さんの言葉のセンスの良さ。登場人物の名前も、フラココの実という名前も、(5ミリでも9ミリでも1センチでもなく)4ミリというのも絶妙。ヘリオトロープ色というのも。ヘリオトロープって聞いたことはあってもよ...続きを読む
  • カエルの目だま
    本書は、動物行動学の第一人者である日高氏の半世紀前に寄稿した文章をもとに作られている。
    カエル、オニヤンマ、ミズスマシが自分の目だまが一番だと自慢するおはなしであり、文章はリズミカルで読みやすい。
    科学絵本として読んでも面白いのだが、一人ひとりの良いところを見つけて大切に育てるという本書のテーマに共...続きを読む
  • ひとり暮らしののぞみさん
    挿し絵が、大きめの小鳥も小さめの小鳥ものぞみさんも足だけ見えたり、全体を見せないのが良い。
    独特の空気感のある文章が、美しくて好きだった。
  • じったんのオムライス
    じったんのような存在が身近にいるのは羨ましいことです。
    料理じゃなくても洗濯や掃除など生きていくために必要なことを教えてくれる大人は貴重です。
    兄弟が良いライバル関係であることも。
    こういう風な環境で子どもが育っていけるのが理想だと思いました。
  • ヤマトシジミの食卓
    「食卓」とつくぐらいだから食べ物関係の話かと思ったら全然違った(笑)

    おじいさんと主人公の小学生の不思議な出会いから別れまで。おじいさんの魔法の一言がすごく心に残る、寂しくも温かい気持ちになれる1冊だと思う。