崎谷はるひのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
刑事の小山臣は、新進気鋭の画家である秀島慈英と恋人関係四年目、同棲して一年と少し。すれ違いまくった関係は徐々に落ち着いてくるけれど、才能溢れ、年々画家としての地位を確立していく年下の恋人に自分はふさわしいのか。あげく一年間の異動が確定する昇進試験を受けるよう上司には勧められ、ようやく手に入れた彼といま離れたらどうなるのかと自信がない臣。
そこに現れたのは慈英の大学時代の友人と名乗る三島。異様に慈英へつきまとい、徐々に容姿までも慈英に似せはじめ、自分に近づく彼に、臣は疑問を抱く。三島の目的は、そして慈英と三島の過去の経緯は――。
しなやかな熱情、臣視点で書き下ろし続編。商業誌未発表作も同時収録。 -
Posted by ブクログ
「ブルーサウンド」の非常勤コック、山下はある日、店で男性同士の痴話げんかに巻きこまれ、水をかけられてしまう。片割れだった男はさっさと逃げてしまい、残されたのは真っ青になったまま泣いている一葡。幼いころから実家のレストランで鍛えられた接客のプロとしての意識から、そつなく振る舞う山下だったが、再会した山下に一葡は「やさしいあなたのことが好きになりました」と告げる。やさしく見えるのは仕事に慣れているからだけなのにと山下はただ困惑するばかり。苛立ち、なぜか一葡にだけはうまく接することができないでいるうちに、ブルーサウンドの支店店長を任命された山下は、不注意から大事な手を骨折してしまい――。