武田邦彦のレビュー一覧

  • 偽善エネルギー

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    リサイクル利権による演出に惑わされないように、警鐘を鳴らす一冊。データの恣意的や論理のすり替えがあり、素直に聞き入れ難い部分もあるが、世の中の常識やメディアのメッセージを疑う視点の必要性に気付くには良い本か。

    言うなれば、武田先生の皮肉である。

    皮肉だから、常識という思い込みに斬り込むために、無理やりな論を展開している印象を受けてしまう。逆張りやイタズラ好きなおじさんなので、尚のこと。というよりも言葉が足りないのだろう、例えばダイオキシンが人体に影響が無いなど、人の論文を紹介しているだけで、説明がない。

    しかし、たまには、おじさんの話も良いものだ。

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    2016年08月10日
  • 「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義

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    一部では「トンデモ」扱いされてしまう武田先生による、「正しい」の多面性を実感させる講義、といった形になっています。

    「正義」ではなく「正しい」とは何か、という点、そして、哲学の本ではなく科学者の書いた本、であるところが面白い点です。

    全部に納得する必要も、武田先生を好きにする必要もありませんが、自分が正しいと思っていることが、どういう意味を持っているのかもっとよく理解するためによい一冊です。

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    2016年05月12日
  • 偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

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    レジ袋を使わないこと、紙を分別することは環境保護に役立つと思い込んでいたが、目を覚まされた感じ。どこにも利権が絡み、一部の善意のない人だけに利益をもたらす可能性があることを肝に銘じておかなければ、と思う。

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    2016年02月27日
  • 「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義

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    人間社会の中の正義は、その人の立場から見た星で、決して、絶対的な正義ではない。

    戦争の正義、善悪と言うものはときによって変化する、道元禅師

    戦争礼賛する自由の女神

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    2015年08月13日
  • 日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた

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    環境エネルギー問題、放射線関連について、この本の著者である武田氏の本を何冊か読んだことがあります。彼が著者の中で指摘している様に、環境(CO2温暖化、石油枯渇、放射能)関連の解説本を読む場合には注意が必要だと感じています。

    その著者がどのような団体に属しているかによって、書かなければならない内容・避けるべき内容が決まっているからです。お蔭さまで、本を読むときに、その内容を鵜呑みにするのではなく、一歩引いて観る癖をつけることができたと思っています。武田氏は自分はどの団体にも属さず、特定の補助金を貰ってないので真実が書けると、以前読んだ本には書いてありました。

    さて、この本は、武田氏が3年間(

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    2015年05月31日
  • 偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

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    前半は割と説得力があるような気がしたのだが、中盤以降はなんとなくモヤモヤ。
    最終章で、「心の豊かさで無駄は減らせる」というような結論を書いてあるが、うーん、それは科学者が言うことじゃないね、と思った。
    微妙にあやしい感じのデータだったりもするが、リサイクルはまともに行われていないということは十分にあり得るので、行政やリサイクル業者の言い分を疑うことなく受け入れないようにしようという警告を科学者が発したということは評価されて良いと思う。
    エコはいろいろ疑った方が良い。

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    2014年07月29日
  • 日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた

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    国際問題・日本経済・健康問題・人間社会・男女問題・環境問題あと多岐に渡っての、例の武田節が炸裂し、結構楽しめるのであるが、冒頭の国際問題の論理展開は相当疑問が残る。
    環境問題・原発問題等で鋭い切り込みをし、ある程度評価支持をしてきた筆者だけに、この論調だと他の論調も果たして大丈夫なのかと、ちょっと心配になったというところが本音だ。
    今後の執筆言論活動を引き続き注視したい。

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    2014年07月09日
  • 偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

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    環境に良いとされていることに、独自の視点で解析している。官僚や行政批判をしているが、筆者がそういう所にもっと食い込んで、政策を動かしてもいいのではと思う。最終的には、心を豊かにすれば物は少なくて済む、と括る。そうだとしても、出るゴミや環境に与える影響は考慮する必要があるだろう。

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    2014年04月08日
  • 放射能列島 日本でこれから起きること

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    原発に反対する著者が、放射能汚染などについて記述した一冊。

    原発推進反対派なので、当然ながらその点は眉に唾付けて読む必要があるものの、実際に彼が言うとおり政府や東電に葬られていることはたくさんあるだろうし、そういうことに対して関心を失うことなく対峙する必要があると感じた。

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    2014年02月18日
  • 放射能と生きる

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    原発問題は1,2か月では終わるものではありませんでした。「嘘も方便」ってやっぱりこういう本当に危険な時にも使われるんですね。安心させるための嘘が、ごまかしが、どれほどの何も知らない人の命を奪うのだろう。

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    2013年09月03日
  • 大麻ヒステリー~思考停止になる日本人~

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    南の国は温暖で働かなくても食べ物が手に入るため、人はあまり活動しないことを選び、北の国は気候が厳しく食べ物を得るため人はよく働き活動し、ときどき疫病や戦争で人口を減らす。麻薬の背景にある、人間の在り方についての記述が、とてもしっくりきました。

    大麻は古くから、繊維素材として大切に扱われていたことを民族博物館知り、偶然知り合ったおじさんにこの本をいただきました。来春から紡績会社で働くので、繊維の勉強として麻の歴史的背景を知れて良かったです。特に、地元奈良は奈良晒しと言って麻が有名だったそうで、縁も感じます。

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    2013年06月05日
  • 偽善エネルギー

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    文章が上手く、説得力があって感心させられてしまう。でも、まさに「ほんまでっか!?」と疑いたくなる個所もある。最後は、エネルギー問題というより、著者の人生訓の観がある。まあでも読んで損はない本だとは思う。

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    2013年04月29日
  • もうだまされない! 「身近な科学」50のウソ 原発、エネルギー、環境、健康知識のホント

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    原発問題をめぐるウソ

    エネルギー問題のウソ
    自然エネルギーは、環境破壊を引き起こす
    水力や風力は環境の乱れに
    太陽電池をつくるコストが膨大
    バイオマスは食糧危機を招く
    石油の埋蔵量は増えていてあと8000年はだいじょうぶ

    地球温暖化問題のウソ
    温暖化は生物にとってよいことだ
    節電は温暖化防止にはほとんど降下がない
    森林はCO2を吸収せず、トータルではプラスマイナスゼロになる

    環境とリサイクルも第のウソ
    ダイオキシンの毒性はわずか
    エコバッグはむしろ資源の無駄使い、ゴミ袋は副生成物
    ペットボトルのリサイクルは資源を余計につかう
    紙のリサイクルは森林を荒廃させ破壊する
    食品はリサイクルできな

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    2013年04月03日
  • 偽善エネルギー

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    正しいと思われる部分、8割。
    誤魔化しているように感じるところ2割。

    原発の安全性と人災の部分も正しいが、この人災(原子力ムラの論理)が破綻しているのに、変われないし、変わろうとしないので、もはや日本には原子力発電を利用する資格なし。

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    2012年11月01日
  • 大麻ヒステリー~思考停止になる日本人~

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    武田先生が、大麻草に関してこんな研究をしていたのかと改めて感心した。
    多面的な情報で、参考になった。

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    2012年10月28日
  • 生物多様性のウソ(小学館101新書)

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    10年程前から多くの生物が絶滅していていると以前に本で読んだことがあります。また日本の国鳥である「トキ」は絶滅寸前で、人工的に生かされている状態です。この本の著者である武田氏は、そのような状態は「トキ」にとって果たして良い状態なのかと問題を投げかけています。

    二酸化炭素の温暖化の問題等、武田氏の書かれる内容には注目してきた私なので、この本も手に取ってみました。人類(ヒト科)もいずれは滅びるのかもしれませんが、誰かに保護されている状態なのでしょうか、等と空想に浸ってしまいました。

    また、3章に書かれていた内容で、「命は無生物からできた」ということ、「石油に似た炭素資源」は500万年分ある(p

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    2012年08月19日
  • 武田邦彦はウソをついているのか? 日本人の環境問題の常識を覆す熱闘論

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    武田氏と13人のパネリスト、そして多くの市民による白熱の激論。環境問題に一石を投じた武田氏もパネリストの反論にたじたじの場面もあった。物事は多様な視点で見直せば様々な側面をみせるし、データ一つをとっても出所の違いで数値は大きく変わるということだ。武田氏の説も全てを無批判に鵜呑みにするわけにもいかないということ。ただシンポジウムに受けて立った武田氏は敬服に値する。パネリストには環境省のお役人もおり、今後の環境政策に大いに貢献したと確信する。

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    2012年08月01日
  • 偽善エネルギー

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     本書は東日本大震災以前に書かれている。著者はエネルギーの、特に原子力発電について、震災前に喝破していた。

     それは二つに要約される。一つは、日本の軽水炉型原発は技術的には安全だということ。もう一つは日本の原発は地震に耐えられないかもしれないという点だ。実際に地震(津波)で原発は壊れた。逆に言うと、地震に耐えうる原発は安全ということである。

    震災を機に集団ヒステリーのような反原発の嵐だが、日本の将来のエネルギーを考えるなら、原発をゼロにするというのはいかがなものか。資源のない我が国は、地震で壊れない耐震設計を施した原発を作り、エネルギーを確保すべきではないか。

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    2012年07月20日
  • 偽善エネルギー

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    ネタバレ

    原油高騰の只中、今回は、石油の現状を述べるとともに、代替エネルギーとして期待の高いソーラーエネルギーの欺瞞をきっちり暴いている。またしてもイメージに唆され全くの紛い物に幻想を抱かされている己の浅はかさを思い知らされる。冒頭、本書の特徴として武田氏は利権と関係ないこと、科学として事実を書いていると言い放っている。相変わらず意気軒昂だ。風が吹けば桶屋が儲かるを連発。意想外の連想にそこまで言うかとも思ったが、まあまあこれもご愛嬌。

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    2012年07月05日
  • 放射能列島 日本でこれから起きること

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     著者は、原子力関係が専門の学者なのだろうが、本書を読んで「まあ、なんと身も蓋もない」言い方かと苦笑する思いをもった。
     「原発は安全」「安全なのになぜ僻地に建てるのか」「危険手当としての交付金」などを読むと、危険なのに安全と言いながら巨額の金をばら撒く姿が浮かび上がる。みんな、うすうすはわかっているが、表向きの論理では専門家は誰もが言わないことをズケズケ語る本書は、一旦巨大事故が起こってしまった現在では「まさにその通り」と言わざるを得ないと思えた。
     本書の「人類は地震に耐える原発をつくったことはない」との主張や「放射性被爆」についての考え方、「エネルギー問題」についての考察等は、一考の価値

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    2012年07月03日