武田邦彦のレビュー一覧
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武田先生のブログで震災直後からの事実に基づいた科学的見解を示して、読者に判断する基準を示す。
日々わかっていく状況、武田先生の思いやりがある言葉、ひとつひとつに臨場感があり、のめり込んで読んでしまいました。日々のブログの間にあるコラム、おわりにを読んだとき、武田先生は今でも変わらないスタンスで一貫して大切な事を発信されているのだと感じました。
好き嫌いが分かれる人なのですが、科学者という立場とは別に、基本的に暖かく優しい思いやりがある人で、悪意を感じることがあまりない方です。
あまり、というのは、たまにおふざけが過ぎて極端な珍しい意見を言われる事もありますが、あたたかい目でみると「またお -
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常々、エコロジーとか「地球に優しい」は胡散臭いと
感じていたので、スッキリ読める作品だった。
内容の細かな点は突っ込むところあるのだろうが、
エコロジーと聞くと思考停止にならないように
気をつけたい。
某ファーストフード店でもゴミは分別する店舗と
まったくしない店舗がある。
分別している店でも結局一緒に廃棄してしまうと
聞いたことがある。
でも、日本人は少しでもよいことをしたいとのエゴがあるので
分別収集はなくならないと感じる。
物を捨てるという行為の免罪符みたいなものだろう。
ものを大切にして、心を豊かにすべきとの著者の主張にはシンパシーを感じた。 -
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ある意味痛快である
相変わらず世間に媚びないアケスケのステキな人だ
全体観を前提にしたモノの見方を披露している
潔癖なまでな選択力を持てる所以は覚えのいいことと相まって
視野の広さと好奇心の強さと部分と全体の捉え方によるのだろうか
この本は今現在にヒットする実例を上げながら
「正しい」というモノが持つ建前と本音からなる矛盾をとらえた上で
自分にとっての答えと世間体からなる答えに迷わず
瞬時に判断できる秘訣を順を追って伝授している
最初の一章だけ読んで納得してしまうと
次の章で逆転するようなことに出くわすだろう
「正しい」を五段階に分けて紐解いていく
正しさの理解を得ることと同時に
現状の -
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疑問を持たずにいいだろうと推進しているエコロジー。
さまざまなエコロジー活動に対して、科学的な目を無得てみると、そのほとんどがいかがわしいものだと・・・。
こういったエコロジー活動が何を目指しているのか、しっかりと批判の目を向けた上で参加していかなければならないなと思った。
もちろん、本書で挙げてあることに対しても批判的目を向けていかなければならないのだけども、視野を広げるためにも
武田先生の言説は賛否両論あると思うのだけども、純粋に科学的な調査によってその価値が問われるのだと思う。
武田先生主張の結果だけ示すと以下の通り
第一章 エコな暮らしは本当にエコか?
検証1:レジ袋を使わない -
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武田邦彦と言えば,科学的に捉えた「環境問題の問題点」について指摘してきている学者です。原子力開発のまっただ中にいたこともあって,なかなか貴重な体験をしていらっしゃる方です。講演会も聞いたことがあります。
本書は,大学の講義を聴くように,「正しい」とは何かを,哲学的に解説してくれます。武田教授が,なんで,あのような発想をして,問題点を指摘できるのか。その一端が垣間見れました。
「正しいこと」や「正義」,あるいは「善意」は,人の数ほどあるんです。それを知っていて人とつきあうことが大切です。
「自分も正義」「人も正義」,そのぶつかり合いが戦争だったりします。人類が戦争を避けるために大切なこと -
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エネルギーと原発のウソ、ニコ動でも話題になった武田先生の著書。著者は材料工学を専門にされており、大麻について詳しく書かれている。
現在では、大麻は麻薬(こんな字を書くくらいだし)という何か恐ろしい薬として認識されている様だが、古来から日本に恩恵を与えて来た、ごく普通の植物である。
恥ずかしながら、自分も大麻というのは何かヘロインやLSDの様な覚せい剤かと思っていたのだが、「麻」という素材でもわかるように、昔から日本人にはなじみのある植物だという事が改めてわかった。
日本人が大麻草に対して、今のような認識を持ったのは戦後の事であり、アメリカの占領政策の一環として現れた結果であるという。残念なのは -
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非常に興味深い内容でした。
あまり意見だけ書くとこいつ危ないんじゃないの?と思われてしまいそうなので・・・
前提として「麻薬は絶対に反対です」
その点は強調しておきます。
ただし、日本人の9割ぐらいは大麻とはなんたるかを
理解しないまま批判しているんだろうなと思います。
その第一の原因はマスコミの煽りすぎ。
第二の原因は自分で知ろうとしない、まさに無知の恥。
ではなかろうか。
さて、レビューですが、
本書は、大麻とはなんたるかをわかりやすく説明しているのに加え、
大麻取締法の成り立ちなどが非常に詳しく述べられています。
そして、今後こうしたほうがいいのでは -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
大麻取締法遺反で逮捕された芸能人や文化人、スポーツ選手、大学生などを、テレビや新聞を中心としたマスメディアが袋だたきにする―同じような構図が、日々繰り返される。
しかし多くの日本人には、大麻がどういうものか、大麻取締法がどういう経緯で成立したか、そもそも痲薬とは何かという知識が決定的に欠けている。
にもかかわらず、なぜ大麻というだけで思考停止状態に陥り、批判の大合唱になるのだろうか?
日本人が日本人であるために、そして自らの頭で、科学的に考える習慣をつけるために、さまざまな側面から大麻問題を考える。
[ 目次 ]
第1章 大麻は痲薬か?
第2章 大麻とは何か?
第3章 大麻と日