武田邦彦のレビュー一覧
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武田邦彦さんは過激なお話が多くテレビなどでは批判意見も多い方です。科学者のお立場で社会の不条理を感じて組織に流されないスタンスに好感が持てます。
この本が書かれたのは東日本大震災前のため著者ご本人の見解も変化していると思われることから、読者は取捨選択しながら読んだ方が良い箇所もあります。
武田邦彦さんの着目点、考え方に触れることが出来るので嫌いじゃなければ楽しめる読み物です。
東日本大震災直後の原発事故のすぐ後に、再稼働反対デモが永田町、霞ヶ関でありました。再稼働するには、トラブルは起きる事を認め、リカバリする手段を確立し、被害がどれだけ出て、どれだけ抑えられるのかくらいは再稼働の最低条件であ -
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歴史が好きですが、最近の面白い傾向としては、歴史学者・歴史を専門とする人以外の方が、歴史上の事件や人物について解説している本がでています。
この本もその一つですが、筆者は最低でも20年間は理系に関する本でお世話になってきた、武田邦彦氏ですが、恐らく歴史に関する本を書いたのは初めてではないでしょうか。
この本では、世間一般には、ヒーローとされている「ナポレオン」と、あまり良い評価を受けていない「東条英機」を中心題材として、彼らが過ごした近・現代史について解説されています。理系の方からの、歴史学者とは異なった視点で見られた歴史も面白いものです。今後も続編が出てくることを期待しています。
以下 -
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まさに目からウロコ。
今までエコのためと思って取り組んでいたことが
覆される。
これだけメディアでも温暖化やエコや資源について騒がれているのに、うわべだけの情報で誰も真実を教えてくれなかった。そのことに関しても憤りを感じる。
政府も企業もとても身勝手。
生活の中で、
環境に優しい×お財布にも優しい
というwin-winの関係がわかったとき、
人々はエコにより積極的になれると思う。
そういう情報をもっと発信していってほしい。
この本の中では、数ある事例が比較されている。
A=私たちがエコだと思って取り組んでいること
B=従来の方法
とあった場合、
「AとBを比べて総合的にBの方が実はコス -
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ペットボトルのリサイクル、エコバックの普及など、エコロジーな生活が身近なものになってきています。
しかし著者は普段私たちが行っているエコロジーな生活、あるいは環境問題に対する態度・知識が誤ったものであり「偽善エコロジー」として断じています。たとえば割り箸に代わる「マイ箸」は一見環境に配慮していますが、割り箸で使用する木材は間伐材を用いており、むしろ割り箸を使うことが「エコロジー」だとしています。
本書は、普段私たちが信じていることが実際には誤っていることかもしれないことを教えてくれます。しかし本書を含めて、武田氏の著作物で提示されているデータなどは引用元が不明確であったり、曖昧なところも多く、 -
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3.11後に田畑に降り積もったセシウム137は、毒盛りなどによく使われる青酸カリの2000倍の毒性がある。
NHKですらこれを報道してなかったように思えます。
政府、官僚、原子力委員会、メディアに出ていた多くの原子力専門家、全員がグルで隠していたと考えるのは難しいですが、武田さんの話にはあまりにも説得力がありすぎています。
チェルノブイリ原発事故後、小児甲状腺がんの発生率が4年後から跳ね上がったことから考えると、日本でこのような惨事が起きるのは2015年。
恐ろしくて仕方ありません。
ウェブて奇形児の映像や苦しむ赤ちゃんの写真も大量に出回るんでしょうね…
地球温暖化の問題に関しても言及が -
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この本は読もう読もうと思って先延ばしにしていたものです。なぜ国は本当の事を公表しないのか。事故が起きた理由、何が問題なのか、放射線の影響は大丈夫なのか。これらの疑問に対してわかり易く書かれております。
この記事を書いているときに福島大一原子力発電所ではメルトダウンした燃料が地中にもぐりこむ「チャイナ・シンドローム」直前の状態だったということを東電がようやく発表したのを聞いて『あぁ、やっぱりなあ』ということと、遅いよ…。という二つの思いが交錯しておりました。この本については今までずっと読もう読もうと思っていたのですが、ついあと伸ばしにしているうちに今に至ってしまいました。ですので少しここに記