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Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★★★
目から鱗的で、読後誰かに話したくなる。そんな本が好きで評価も高くしている。この本はまさにそれ。
大麻を切り口に、テーマは科学、歴史、正義の分類、(巷で言われている利益的ではない真の)持続的な社会、生き方、かつての日本を訪れた外国人が賛美した「足るを知る」美しい日本人感へと壮大に繋がる。失われた物の大きさに涙してしまった。
常識を疑い、自分で情報を獲り、体と心に正直に向き合い、よく考えることの大事さを武田先生はいつも教えてくれる。
Posted by ブクログ
大麻取締法の経緯
大麻は日本古来から栽培されてきた植物
神社などで使われてきた聖なる植物で、麻薬ではない
依存性はアルコールやニコチンにくらべてはるかに低い
麻生といった地名は、麻が栽培されていた名残
鋭い考察の名本です
Posted by ブクログ
エネルギーと原発のウソ、ニコ動でも話題になった武田先生の著書。著者は材料工学を専門にされており、大麻について詳しく書かれている。
現在では、大麻は麻薬(こんな字を書くくらいだし)という何か恐ろしい薬として認識されている様だが、古来から日本に恩恵を与えて来た、ごく普通の植物である。
恥ずかしながら、自分も大麻というのは何かヘロインやLSDの様な覚せい剤かと思っていたのだが、「麻」という素材でもわかるように、昔から日本人にはなじみのある植物だという事が改めてわかった。
日本人が大麻草に対して、今のような認識を持ったのは戦後の事であり、アメリカの占領政策の一環として現れた結果であるという。残念なのは、きっかけはアメリカの政策にしても戦後は日本人自ら取り締まりの基準を厳しくし、自分から伝統文化を捨て去るような行いをして来た事である。年配の方の中には「最近の人は自分で物を考えなくなった」と言われる方がいくらかおられる。マニュアルを読んでその通りに行動し、みんながそうするからと何の疑問も持たずに烏合する。少し考えれば、異常なことではないか。
本書は、大麻草とそれに含まれるカンナビノールという成分を混同するのではなく、大麻に対して正しい知識と扱い方を我々が自ら考えていかねばならないと示唆している。それによって、日本の伝統文化を守り、日本人が日本人らしく生きる指針になりうるという印象を受けた。
我が国の伝統を知る上で貴重な一冊だと思う。
Posted by ブクログ
非常に興味深い内容でした。
あまり意見だけ書くとこいつ危ないんじゃないの?と思われてしまいそうなので・・・
前提として「麻薬は絶対に反対です」
その点は強調しておきます。
ただし、日本人の9割ぐらいは大麻とはなんたるかを
理解しないまま批判しているんだろうなと思います。
その第一の原因はマスコミの煽りすぎ。
第二の原因は自分で知ろうとしない、まさに無知の恥。
ではなかろうか。
さて、レビューですが、
本書は、大麻とはなんたるかをわかりやすく説明しているのに加え、
大麻取締法の成り立ちなどが非常に詳しく述べられています。
そして、今後こうしたほうがいいのでは?という提案で終わっています。
「偽善エコロジー」が面白かったので、手にとった本でしたが
こちらも非常に面白かった。
大麻は麻薬なんだから絶対に悪いと思っているほとんどの日本人は
知識を得てから悪いって言いましょう。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
大麻取締法遺反で逮捕された芸能人や文化人、スポーツ選手、大学生などを、テレビや新聞を中心としたマスメディアが袋だたきにする―同じような構図が、日々繰り返される。
しかし多くの日本人には、大麻がどういうものか、大麻取締法がどういう経緯で成立したか、そもそも痲薬とは何かという知識が決定的に欠けている。
にもかかわらず、なぜ大麻というだけで思考停止状態に陥り、批判の大合唱になるのだろうか?
日本人が日本人であるために、そして自らの頭で、科学的に考える習慣をつけるために、さまざまな側面から大麻問題を考える。
[ 目次 ]
第1章 大麻は痲薬か?
第2章 大麻とは何か?
第3章 大麻と日本
第4章 大麻とカンナビノールが精神に及ぼす影響
第5章 大麻と法律、大麻と社会
第6章 大麻をどうしたらよいか?
資料編
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
疑問に思っていることがほとんど解消された。
・大麻とひとことでくくるなかれ
・麻のスーツは大麻のスーツなんだぜ。
・酒、タバコより身体、精神に悪影響を及ぼさない(抜粋:アメリカ国立薬物乱用研究所調べ)
種類:依存性(禁断性)耐性(切望性)陶酔性
ニコチン:6(4)5(3)2
ヘロイン:5(5)6(5)5
コカイン:4(3)3(6)4
アルコール:3(6)4(4)6
カフェイン:2(2)2(1)1
大麻:1(1)1(2)3
・アメリカより駄目といわれた時点で思考停止
とはいえ悪法も法、私は酒だけで今のところ十分です。
Posted by ブクログ
何も考えず「当然」だと思っていたことが事実だとは限らない。そういうことを考えさせられる武田先生の本。「大麻は麻薬」と思っていたが、それは間違いで「カンナビノールが麻薬」(「麻」の字は正しくはこの字じゃないんだけど…)だそうで。「大麻はいけないもの」ではなく、昔から日本人の生活に密接にかかわるものだったとは。「学問というのは社会の噂や迷信ではなく、一つひとつの事実を確認し、研究者自らがそれを判断することだ」ということばに納得
Posted by ブクログ
大麻の無害性など科学的な検証を用いて多く人の誤解を解く類の本だろうなと思ったら意外と多角的に大麻を紹介した内容。
日本古来からある大麻文化、アメリカの悪名高い禁酒法から紐解く大麻課税法の真実が紹介され、最後は大麻取締法を引き合いに思考停止状態になった日本の現状から読者を啓発するような章で締められる。
著者はそもそも古くから生活に馴染みの深い植物であるのにその名が危険な印象で使われるようになってしまった「大麻」と、大麻に含まれ薬理効果をもたらす化合物「カンナビノール」を分けて捉え、日本においては第一段階として「カンナビノール取締法」と改めてから、さらに議論を経て現在不当に重い罰則を緩めていく方向でいくのが望ましいとしている。
日本は日本で考えるべきという主張は同感。それすらタブーになっているのは核保有の議論と似ていて日本はなぜこうも窮屈なのかと憂いでしまった。
ですます調で書かれている上に内容もあえて易しく書いているようで、青少年に向けた大麻教科書といった感じ。
09.7.13
Posted by ブクログ
環境問題の教授が今度は大麻!?面白そう!!ということでで読んでみました。専門は「材料」なんですね、この人。大麻に中毒性はないという話は聞いたことあるけど、ギャル・ギャル男エトセトラが作り出した妄想だと思っていました・・・。タバコやお酒よりも害が少ない大麻をこんなに厳しく規制する必要性って本当になんなんでしょう?もう今更後には引けないというだけかな。ロイヤル島のシカとオオカミの話が地味に面白かったです。
Posted by ブクログ
南の国は温暖で働かなくても食べ物が手に入るため、人はあまり活動しないことを選び、北の国は気候が厳しく食べ物を得るため人はよく働き活動し、ときどき疫病や戦争で人口を減らす。麻薬の背景にある、人間の在り方についての記述が、とてもしっくりきました。
大麻は古くから、繊維素材として大切に扱われていたことを民族博物館知り、偶然知り合ったおじさんにこの本をいただきました。来春から紡績会社で働くので、繊維の勉強として麻の歴史的背景を知れて良かったです。特に、地元奈良は奈良晒しと言って麻が有名だったそうで、縁も感じます。