谷沢永一のレビュー一覧

  • 人間通と世間通 “古典の英知”は今も輝く

    Posted by ブクログ

    時間、食欲、性欲の3つが人間に平等に与えらえたものだと説く。
    そして、かなりのページを使って性欲についてと男女とも絶えず満足いく性交を望んでいるということについてが書かれている。
    人間の本質は、常に他人と比較し、ちょっとだけ自分が優れている状態を望んでいるとのこと。そのため嫉妬心がメラメラ燃え、世間体を気にしすぎてしまう。
    不遇な人と優遇される人の差は、適材適所を操る人物に引きたてられたか否かにかかっている。
    なんだか人間はとんでもなく嫌な生き物だと思う反面、可愛げがあるな、とも思う。

    0
    2025年04月05日
  • 孫子 勝つために何をすべきか

    Posted by ブクログ

    経営戦略という面で参考になりました。
    ビジネスにつながりにくい部分もありましたが
    (勝つ)という本質を捉えているなと思います。
    ただ少し例など上がっていますが個人的に今いる自分の立場によりこの考えの捉え方変わってくるものなのでいらないかなととも思いました。

    0
    2021年03月03日
  • こんな人生を送ってみたい 私が惚れた十五人

    Posted by ブクログ

    「男冥利に尽きる」人生を送った15人の生涯を簡潔に紹介しています。

    とりあげられているのは、三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎、ロシアに渡った海軍武官の広瀬武夫、日本の美術界をリードした岡倉天心、平民宰相と呼ばれた原敬、『中央公論』の編集者だった滝田樗陰、明治の実業家の渋沢栄一、大阪市長の関一、作家・編集者として活躍した菊池寛、阪急電鉄の創業者の小林一三、作家の谷崎潤一郎、読売新聞を育てた正力松太郎、オペラ歌手の藤原義江、品質管理に力を注いだ技術者の西堀栄三郎、横綱の栃錦清隆、そして松下電工の創業者の松下幸之助です。

    いずれも興味深く読んだのですが、著者がおそらくは自覚的に、みずからの視野を近代

    0
    2020年10月28日
  • 現代人のためのスタミナ読書 古典の読み方

    Posted by ブクログ

    著者が九つの古典をとりあげ、そのなかに込められた人間理解の奥深さについて論じている本です。

    『論語』や『三国志』、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』やプルタークの『英雄伝』といった文字通りの古典から、日本の東洋史学に大きな足跡をのこした内藤湖南の『日本文化史研究』、そしてイギリスで刊行された、ある一人の男が性体験を語った『わが秘密の生涯』など、ジャンルを問わず多様な作品がとりあげられていますが、いずれもそれらを通して人間性の機微に触れることができるところに著者の力点は置かれています。

    「文庫版のためのまえがき」には、「人間性の大根のところは、80年代も90年代も二十一世紀も、変化は見

    0
    2019年09月03日
  • 「宗教とオカルト」の時代を生きる智恵

    Posted by ブクログ

    谷沢氏と渡部氏の対談。本当かどうかわからない部分もあり少し戸惑うところもあったが、それよりも知識のある人の話は読んでいて面白い。

    0
    2019年01月24日
  • 反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状

    Posted by ブクログ

    1932年にコミンテルンが日本共産党の任務について記した「三十二年テーゼ」は、日本の前近代性と半封建性を指摘するものでした。その後多くの「進歩的文化人」たちが、このテーゼにしたがって、日本の近代化はまがい物であると断じてきました。彼らは、遅れた日本を蔑視し、共産主義国家にしたがうべきだと主張してきたと著者は述べて、彼らに対する厳しい批判を展開します。批判の対象としてとりあげられているのは、大内兵衛、鶴見俊輔、丸山真男、横田喜三郎、安江良介、久野収、加藤周一、竹内好、向坂逸郎、坂本義和、大江健三郎、大塚久雄の12人です。

    もちろん著者は保守派の論客ですので、この12人の左翼的な思想を激しく批判

    0
    2018年06月16日
  • 孫子 勝つために何をすべきか

    Posted by ブクログ

    孫子の書籍は最近はビジネス書として用いられることが多いが、この本は孫子の入門書ではなく、孫子の兵法から太平洋戦争を総括した本でした。

    おそらく、入門書から入り、次の応用本としてこの本を読んだ方が孫子の兵法が理解できたはず。

    ・算多きは勝ち、算少なきは勝たず
    ・城攻めをしてはならない
    ・敵を知り、己を知れば負けることはない
    ・始めは処女のごとく、後は脱兎のごとく

    0
    2016年07月10日
  • 山本七平の智恵 日本人を理解する75のエッセンス

    Posted by ブクログ

    山本七平の著作からの引用と、それに対する著者のコメントによって構成されています。

    著者は山本の仕事を総称して「山本学」と呼びます。山本学の中心は日本人論であり、「日本人のものの考えかた感じかた見かたにはどういう特徴があるのか、その日本人が群れ集っている日本人社会は、どういう見えざる原理で動いているのか、その日本人社会の運行原理に対処するにはどうすればよいのか」という問題が、考察されました。

    山本は、日本人の心性について大理論を振りかざすようなことはしなかったと著者は言います。本書は、「おだやかに、静かに、いくぶん低い声で、ささやくように」語られた山本の著作から、そのエッセンスを抜き出し、分

    0
    2015年06月12日
  • 人間通になる読書術

    Posted by ブクログ

    教養は香水のようなもの。ほのかに香るのがいちばんいい。
    嫉妬心がわくのをみとめたうえで押さえる。これが謙虚さ。(作者に対して)
    忘れるのは当たり前。

    これはと思うところをページ数メモ。

    0
    2014年09月21日
  • 人間通になる読書術

    Posted by ブクログ

    相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心の塊であり、そこから生まれる衝動によって行動するものであるという公理を、よく心得ておかねばならない。

    0
    2014年02月04日
  • 回想 開高健

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    開高健の著作はまだ一つも、読んだことはありません。阿川弘之の「南蛮阿房列車」に、一緒にカナダへ行った話が面白かったので興味を持ちました。
    ウィキペディアで調べると、妻の牧羊子の事が物凄い書かれ様だったので、この本を読みました。しかし遠回しな感じで書かれていて、今ひとつしっくりきませんでした。

    0
    2013年02月10日
  • 高橋亀吉 エコノミストの気概

    Posted by ブクログ

    友人からのお勧め。
    かなり難しい内容。何回か読まないといけない。

    著者は亀吉さんのミスの揚げ足を取ったり、そのくせ敬愛してるといったりしてちょっとぶれている感じがしないでもなかった。

    亀吉さん自体は豪快で明るそうな印象で、なにより歴史と経済の因果関係がわかって面白い。

    0
    2013年02月05日
  • いじめを粉砕する九の鉄則

    Posted by ブクログ

    半分は 納得。というか、同じような考え
    もう半分は、、、 ちょっと過激すぎる。
    すぎるので、すべてを拒否されそうで危うい。。。

    「いじめ」はなくならない
    人間が等しく違う生き物で、かかわりあって生きようとするならば、、、
    強く そして 優しくなくちゃ いけない

    0
    2012年12月18日
  • 人間は一生学ぶことができる 佐藤一斎「言志四録」にみる生き方の智恵

    Posted by ブクログ

    佐藤一斎の「言志四録」の、感心したところなどを渡部、谷沢両氏が語り合う対談集。

    もう少し年を取ってから、もう一度読んだら、違った感想を抱くかも知れません。
    いまはまだ難しく、なるほどと思いながらもなんとなく掴みきれない感じでした。

    0
    2013年07月21日
  • 人間通になる読書術・実践編

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書とは食事のようなもの。
    教養と智慧は交差しない。智慧には実生活の体験が必要。読書は暗示、補助程度。
    歴史を勉強して損した人をみたことがない。温故知新。

    0
    2012年02月12日
  • 人間通になる読書術

    Posted by ブクログ

    著者が言うには、この本を読めば紹介している本は読む必要はない、とのこと。とはいうものの、この著者の書く文書難しすぎ。とても自分の手におえるものではなかった。

    0
    2011年06月25日
  • 聖徳太子はいなかった

    Posted by ブクログ

    最近 朝日新聞のbeに 聖徳太子はいなかったハナシが 連載されているので ちょっと読んでみましたが おじさんの文章 やたらと読みにくい。

    0
    2011年09月20日
  • 人間通と世間通 “古典の英知”は今も輝く

    Posted by ブクログ

    色んな古典を人間観察、みたいな視点で解説。勉強になるし、古典を読んでみようかな、って気にもなる。
    2007/1/8

    0
    2009年10月04日
  • 執筆論 私はこうして本を書いてきた

    Posted by ブクログ

     200冊を越えるという著述をものにしてきた谷沢先生が、話題になった著書だけでなく、いくつもの論文を書いたときのいきさつを書いたもの。谷沢さんは気にいった人にはとことんほめるが、気に入らない人、自分を無視した人には徹底的に攻撃を加える。攻撃は多分に急所をついてはいるけれど、その極端さは逆に疑いをいだきたくなる。攻撃された人にまったく取るところがなかったのだろうか。ぼくは谷沢先生さんが好きだけど、これはそううつ症であるところから来ていると思う。谷沢さんはひどいうつが何年かおきにくると自白しているが、そうでないときは実は躁状態で、そのときはひどく人を攻撃したくなるのではないか。無視される悔しさはわ

    0
    2009年10月07日