回想 開高健

回想 開高健

569円 (税込)

2pt

4.0

敗戦の傷痕が残る昭和25年、冬の大阪。「タニザワさんですかっ、ぼくカイコウですっ」。著者と開高健の交遊は初対面としては少々奇妙なこの一言から始まり、平成元年12月、開高が亡くなるその日まで続いた。開高が読みたいといえば、その本を自腹を切って購入し貸し与え、開高の小説「パニック」が昭和33年1月の芥川賞候補になれば、居ても立ってもいられず店じまいまで酒を飲み、早朝、受賞を知るや「放心」してしまう著者。言うことは何でも聞き、することは何でも許す、わずか1歳年長である著者の開高に対する母性のような友情……。それを支えたものは、身近に才能を見ることへの喜び以外の何物でもなかった。そんな友情を結べる友をもつことは、まさに人生の至福だったろう。「開高健が、逝った。以後の、私は、余生、である」。本書の最後はこう結ばれている。生涯の友が「傑出した個性」との40年の交遊を綴った、感動の回想録である。

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回想 開高健 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古本で購入。

    小説家・開高健と評論家・谷沢永一との、40年にわたる友情の物語。
    昭和25年の大阪にある語学塾での出会いから、平成元年の開高の病死による別れまでを描く。

    「士は己を知る者のために死す」
    という言葉があるが、著者の開高に対する想いは
    「士は己を知る者のために生きる」
    とでも言えるかも

    0
    2013年08月31日

    Posted by ブクログ

    著者が、開高健との40年に渡る交流を回想した本。初対面のときから強烈な印象を著者に与え、きらめく才能によって著者を魅了し続けた開高という小説家の人物像が生き生きと描き出されています。

    いかにもエネルギッシュな風貌にふさわしい、若き日の開高の豪快なエピソードや、その無邪気な人柄も語られていますが、そ

    0
    2015年06月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    開高健の著作はまだ一つも、読んだことはありません。阿川弘之の「南蛮阿房列車」に、一緒にカナダへ行った話が面白かったので興味を持ちました。
    ウィキペディアで調べると、妻の牧羊子の事が物凄い書かれ様だったので、この本を読みました。しかし遠回しな感じで書かれていて、今ひとつしっくりきませんでした。

    0
    2013年02月10日

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