【感想・ネタバレ】執筆論 私はこうして本を書いてきたのレビュー

あらすじ

これまでの著書200冊以上。何を、どう書き、いかなるネーミングで世に出せば良いのか。谷沢流・ベストセラー作家であり続けるための極意。
【主な内容】
1.薄田泣菫『茶話』との出合い/2.府中天王寺中学へ入学/3.河上肇『第二貧乏物語』の衝撃/4.天中事件と関西大学予科への進学/5.異例の関西大学文学部進学/6.学生連盟の初代委員長に就任/7.「二つの堕落」で志賀直哉を批評/8.学生運動から書斎人間へ/9.同人誌『えんぴつ』を創刊/10.『斎藤茂吉ノオト』 ほか

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Posted by ブクログ

 200冊を越えるという著述をものにしてきた谷沢先生が、話題になった著書だけでなく、いくつもの論文を書いたときのいきさつを書いたもの。谷沢さんは気にいった人にはとことんほめるが、気に入らない人、自分を無視した人には徹底的に攻撃を加える。攻撃は多分に急所をついてはいるけれど、その極端さは逆に疑いをいだきたくなる。攻撃された人にまったく取るところがなかったのだろうか。ぼくは谷沢先生さんが好きだけど、これはそううつ症であるところから来ていると思う。谷沢さんはひどいうつが何年かおきにくると自白しているが、そうでないときは実は躁状態で、そのときはひどく人を攻撃したくなるのではないか。無視される悔しさはわかるが、これも多分に劣等感の裏返しのようが気がするし、人に認められたときの喜ぶ様はまるで子どものようだ。

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2009年10月07日

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