コニー・ウィリスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近未来のハリウッド。デジタル合成によるキャラクターの貼り付けによってリメイクされた作品ばかりが作られ、まともな実写作品は作られなくなって久しい。そんなデジタル切り貼りのバイトで学費を稼ぐトムは、とっくに廃れたミュージカル映画のダンサーを志望するアリスに出会う。叶うはずのない夢を馬鹿にするトムだったが、彼女の純粋さがやがて思いもよらない奇跡を生み出す...
作者らしく饒舌で狂騒的なテンションの高いSFロマンティックコメディ。ひょっとしたら映画化を意識しているのか、いつものような大長編にしていないのが功を奏していて、映画マニアでなくても楽しめる映像的で音楽的な洒落た作品。
が、いろんな映画のミュージカル場面やセリフの引用のオンパレードで、実際には権利が複雑過ぎて映像化困難だろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「オックスフォード史学部・シリーズ」1作目(下)。
タイムトラベル物だけど、SFチックな部分にはあまり焦点が当たってない。
ジェラシックパーク(映画)を見た時、現代に蘇った恐竜が生きて動いてるってどんな風だろうとワクワクしてたら、始まってすぐに恐竜から逃げ惑うばっかりになって、思ってたのと違ったのを思い出した。
ダンワージー先生が迎えに来て、ドラマチックな感動と涙の再会とならないのがリアルだな。
素晴らしい終わり方だったけれど、そこまでが随分長く苦しかったので、帰ってからの話も読んで、ゆっくり安心したい気持ちにもなった。
コリンがMVP。
ベイジンゲームどうしたー!!
てっきり、「旅行に出た先で発症&意識不明、身元不明で連絡取れず」みたいなことだったんだよーとか言って、終わったころに出てくるかと思ったのに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『犬は勘定に入れません』を先に知ったが、シリーズの2作目だったので、まずは1作目を読むことにした。
「オックスフォード史学部・シリーズ」の1作目。
2054年のイギリスが舞台で、過去へのタイムトラベルが可能になった世界だ。
意味が解らない単語も出てくるが、特に説明はされない。
だれもかれもが話したい時にいないし、いても質問に答え(られ)ないから、物語が遅々として進まない。
おかげで、ダンワージーのイライラや不安がよく分かった。
「あらゆる予防措置をとったことはわたしが保証する」なんていえる人間は、必要な予防措置を思いつくことすらできてない。
キヴリンは無事に中世から戻ってこられるかな。
不穏のまま、下巻へ。
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オックスフォード大学のクライスト・チャーチは、「ハリーポッター(映画)」に出てくるホグワーツ魔法学校の食堂のモデルでもあるそうだ。 -
Posted by ブクログ
アメリカの作家「コニー・ウィリス」の長篇SF作品『ドゥームズデイ・ブック(原題:Doomsday Book)』を読みました。
「ヒュー・ハウイー」の『ダスト』に続きSF作品です。
-----story-------------
〈上〉
歴史研究者の長年の夢がついに実現した。
過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。
オックスフォード大学史学部の女子学生「キヴリン」は、実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。
だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった…はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか?
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF。
〈下〉
21世紀のオックスフォードから14世紀へと時をさかのぼっていった女子学生「キヴリン」。
だが、彼女が無事に目的地にたどりついたかどうか確認する前に、時間遡行を担当した技術者が正体不明のウイルスに感染し、人事不省の重体に陥ってしまった。
彼女の非公式の指導教授「ジェイムズ・ダンワージー」は、「キヴリン」のために、新たな技術者を探そうと東奔西走するが!?
英語圏SFの三大タイトルを独占した「コニー・ウィリス」の感動作。
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本作品は、近未来(21世紀中盤)のオックスフォード大学が舞台で、若き女性歴史家「キヴリン・エングル」がイギリスの最も危険な時代と思われている14世紀にタイムトラベルするというSF小説、、、
作者の「コニー・ウィリス」は、これまでにヒューゴー賞を11回、ネビュラ賞を7回、ローカス賞を11回受賞しており、1980年代から1990年代における最も優れたSF作家の一人と呼ばれている女流作家… 彼女の作品は初めて読んだのですが、本作品も、その3賞を受賞しているので期待して読みました。
物語は2054年のオックスフォードから幕を開ける… 過去へ向かうタイムトラベル技術が確立され、歴史研究のために利用されており、ブレイズノーズ・カレッジ中世史科の女子学生「キヴリン・エングル」は本人の強い希望もあり、前人未踏の14世紀に送り出される、、、
しかし、彼女が無事目的地に着いたかどうかを判定するデータが出る前に、時間遡行の実務面を担当した技術者「バードリ・チャウドゥーリー」が正体不明のウィルスに感染して突如、意識不明の重体に陥り、「キヴリン」が計画通り1320年に到着したかどうかの確認が取れないが、町はクリスマス・シーズンで、かわりの技術者は見つからない… 「キヴリン」の非公式の指導教授でベイリアル・カレッジの教授「ジェイムズ・ダンワージー」は、なんとか教え子の安否をたしかめようと孤軍奮闘するが、ウィルス感染が拡大し、オックスフォードは他の地域から隔離されてしまい、自身も未知のウィルスに感染して倒れてしまう。
一方、14世紀にやってきた「キヴリン」も、到着と同時に病に倒れ、やはり意識不明に陥る… たまたま通りかかった現地の人間に助けられ、かろうじて一命はとりとめたものの、意識不明の状態で村まで運ばれてしまったことから、未来世界に帰還するためのゲートとなる出現地点の場所がわからなくなる、、、
果たして「キヴリン」は元の世界に帰り着けるのか… 「レイディ・エリウィス」等の献身的な介護もあり、なんとか体調が回復した「キヴリン」だが、追い打ちをかけるように、思っても見なかった危難が発生する。
周囲の人物が次々と病に倒れ、その症状は、当時、ヨーロッパを恐怖に陥れた黒死病(ペスト)に酷似していた… ペストがイギリスに辿り着いたのは1348年なので、「キヴリン」が到着した1320年には、まだペストはイギリスに存在していなかったはずなのだが、、、
実は、「キヴリン」が到着したのは1348年で、まさにペストが猛威をふるっていた時代だった… 「キヴリン」は、伝染病について無知な村人を少しでも多く助けようと懸命な介護を続けるが、村人は次々と命を落とし、彼女の命の恩人で献身的に村人の介護にあたっていた「ローシュ神父」まで発病していまう。
一方、謎のウィルス感染により発病し、なんとか一命を取り留めた「ダンワージー」は、友人の医師「メアリ」の姪の息子「コリン」とともに、「キヴリン」の迷い込んだ時代に遡り、彼女の救出を試みる… 彼らは限られた時間の中で、「キヴリン」を捜索するが、そこはペストによる夥しい死体が山積みに放置され、見捨てられた村だった、、、
あっと驚く展開はなく、予想通りのエンディングで、期待通りの内容でしたね… 面白くないわけではないのですが、ちょっと物足らない感じかな。
14世紀のパートは、シリアスな歴史小説風な展開で、その時代に生きる人々の息遣いや生活の匂いまで含めて、中世イングランドの日常を鮮やかに描き出されているのに比べ、、、
21世紀のパートは、コメディ風で、交互に描かれる700年の時を隔てたふたつの時代が、巧く書き分けられていることが印象的でした… そのふたつの時代の展開が、ひとつになってクライマックスに向かう終盤の展開は集中して読めましたね。
でも、上下巻で1,000ページを超えるボリュームは、ちょっと冗長な感じ、、、
途中で少し飽きそうになりましたね… シンプルな物語なので、もう少しコンパクトな方が良かったな。
21世紀のパートで、
いつもトイレットペーパーの残量を心配している「フィンチ」、
いつもずぶ濡れになっていて、色の変わるキャンディを舐めている「コリン」、
いつも新しい女性といちゃついている「ウィリアム・ギャドスン」、
いつも行方不明で一度も登場しない史学部の学部長「ベイジンゲーム」、
等々、同じシチュエーションを繰り返すキャラクター達の行動が印象的でしたが… 映像化されることを想定した仕込みのような気がしましたね。
以下、主な登場人物です。
<21世紀(オックスフォード大学)>
「キヴリン・エングル」
ブレイズノーズ・カレッジ中世史科史学生
「ジェイムズ・ダンワージー」
ベイリアル・カレッジの教授
「フィンチ」
ダンワージーの秘書
「ベイジンゲーム」
史学部の学部長
「ギルクリスト」
史学部の学部長代理。ブレイズノーズ・カレッジの中世史科教授
「バードリ・チャウドゥーリー」
ベイリアル・カレッジのネット技術者
「ラティマー」
ブレイズノーズ・カレッジの教授
「ループ・モントーヤ」
ブレイズノーズ・カレッジの考古学者
「メアリ・アーレンス」
付属病院の医師
「コリン・テンプラー」
メアリの姪の息子
「ウィリアム・ギャドスン」
ベイリアル・カレッジの学生
「テイラー」
アメリカ人の鳴鐘者
「ヘレン・ピアンティーニ」
アメリカ人の鳴鐘者
<14世紀>
「レイディ・イメイン」
ギョーム卿の母
「レイディ・エリウィス」
ギョーム卿の妻
「ロズムンド」
ギョーム卿の長女
「アグネス」
ギョーム卿の次女
「ガーウィン」
ギョーム卿の家臣
「メイリス」
召使
「ローシュ」
神父
「サー・ブロート」
ロズムンドの婚約者 -
Posted by ブクログ
アメリカの作家「コニー・ウィリス」の長篇SF作品『ドゥームズデイ・ブック(原題:Doomsday Book)』を読みました。
「ヒュー・ハウイー」の『ダスト』に続きSF作品です。
-----story-------------
〈上〉
歴史研究者の長年の夢がついに実現した。
過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。
オックスフォード大学史学部の女子学生「キヴリン」は、実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。
だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった…はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか?
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF。
〈下〉
21世紀のオックスフォードから14世紀へと時をさかのぼっていった女子学生「キヴリン」。
だが、彼女が無事に目的地にたどりついたかどうか確認する前に、時間遡行を担当した技術者が正体不明のウイルスに感染し、人事不省の重体に陥ってしまった。
彼女の非公式の指導教授「ジェイムズ・ダンワージー」は、「キヴリン」のために、新たな技術者を探そうと東奔西走するが!?
英語圏SFの三大タイトルを独占した「コニー・ウィリス」の感動作。
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本作品は、近未来(21世紀中盤)のオックスフォード大学が舞台で、若き女性歴史家「キヴリン・エングル」がイギリスの最も危険な時代と思われている14世紀にタイムトラベルするというSF小説、、、
作者の「コニー・ウィリス」は、これまでにヒューゴー賞を11回、ネビュラ賞を7回、ローカス賞を11回受賞しており、1980年代から1990年代における最も優れたSF作家の一人と呼ばれている女流作家… 彼女の作品は初めて読んだのですが、本作品も、その3賞を受賞しているので期待して読みました。
物語は2054年のオックスフォードから幕を開ける… 過去へ向かうタイムトラベル技術が確立され、歴史研究のために利用されており、ブレイズノーズ・カレッジ中世史科の女子学生「キヴリン・エングル」は本人の強い希望もあり、前人未踏の14世紀に送り出される、、、
しかし、彼女が無事目的地に着いたかどうかを判定するデータが出る前に、時間遡行の実務面を担当した技術者「バードリ・チャウドゥーリー」が正体不明のウィルスに感染して突如、意識不明の重体に陥り、「キヴリン」が計画通り1320年に到着したかどうかの確認が取れないが、町はクリスマス・シーズンで、かわりの技術者は見つからない… 「キヴリン」の非公式の指導教授でベイリアル・カレッジの教授「ジェイムズ・ダンワージー」は、なんとか教え子の安否をたしかめようと孤軍奮闘するが、ウィルス感染が拡大し、オックスフォードは他の地域から隔離されてしまい、自身も未知のウィルスに感染して倒れてしまう。
一方、14世紀にやってきた「キヴリン」も、到着と同時に病に倒れ、やはり意識不明に陥る… たまたま通りかかった現地の人間に助けられ、かろうじて一命はとりとめたものの、意識不明の状態で村まで運ばれてしまったことから、未来世界に帰還するためのゲートとなる出現地点の場所がわからなくなる、、、
果たして「キヴリン」は元の世界に帰り着けるのか… 「レイディ・エリウィス」等の献身的な介護もあり、なんとか体調が回復した「キヴリン」だが、追い打ちをかけるように、思っても見なかった危難が発生する。
周囲の人物が次々と病に倒れ、その症状は、当時、ヨーロッパを恐怖に陥れた黒死病(ペスト)に酷似していた… ペストがイギリスに辿り着いたのは1348年なので、「キヴリン」が到着した1320年には、まだペストはイギリスに存在していなかったはずなのだが、、、
実は、「キヴリン」が到着したのは1348年で、まさにペストが猛威をふるっていた時代だった… 「キヴリン」は、伝染病について無知な村人を少しでも多く助けようと懸命な介護を続けるが、村人は次々と命を落とし、彼女の命の恩人で献身的に村人の介護にあたっていた「ローシュ神父」まで発病していまう。
一方、謎のウィルス感染により発病し、なんとか一命を取り留めた「ダンワージー」は、友人の医師「メアリ」の姪の息子「コリン」とともに、「キヴリン」の迷い込んだ時代に遡り、彼女の救出を試みる… 彼らは限られた時間の中で、「キヴリン」を捜索するが、そこはペストによる夥しい死体が山積みに放置され、見捨てられた村だった、、、
あっと驚く展開はなく、予想通りのエンディングで、期待通りの内容でしたね… 面白くないわけではないのですが、ちょっと物足らない感じかな。
14世紀のパートは、シリアスな歴史小説風な展開で、その時代に生きる人々の息遣いや生活の匂いまで含めて、中世イングランドの日常を鮮やかに描き出されているのに比べ、、、
21世紀のパートは、コメディ風で、交互に描かれる700年の時を隔てたふたつの時代が、巧く書き分けられていることが印象的でした… そのふたつの時代の展開が、ひとつになってクライマックスに向かう終盤の展開は集中して読めましたね。
でも、上下巻で1,000ページを超えるボリュームは、ちょっと冗長な感じ、、、
途中で少し飽きそうになりましたね… シンプルな物語なので、もう少しコンパクトな方が良かったな。
21世紀のパートで、
いつもトイレットペーパーの残量を心配している「フィンチ」、
いつもずぶ濡れになっていて、色の変わるキャンディを舐めている「コリン」、
いつも新しい女性といちゃついている「ウィリアム・ギャドスン」、
いつも行方不明で一度も登場しない史学部の学部長「ベイジンゲーム」、
等々、同じシチュエーションを繰り返すキャラクター達の行動が印象的でしたが… 映像化されることを想定した仕込みのような気がしましたね。
以下、主な登場人物です。
<21世紀(オックスフォード大学)>
「キヴリン・エングル」
ブレイズノーズ・カレッジ中世史科史学生
「ジェイムズ・ダンワージー」
ベイリアル・カレッジの教授
「フィンチ」
ダンワージーの秘書
「ベイジンゲーム」
史学部の学部長
「ギルクリスト」
史学部の学部長代理。ブレイズノーズ・カレッジの中世史科教授
「バードリ・チャウドゥーリー」
ベイリアル・カレッジのネット技術者
「ラティマー」
ブレイズノーズ・カレッジの教授
「ループ・モントーヤ」
ブレイズノーズ・カレッジの考古学者
「メアリ・アーレンス」
付属病院の医師
「コリン・テンプラー」
メアリの姪の息子
「ウィリアム・ギャドスン」
ベイリアル・カレッジの学生
「テイラー」
アメリカ人の鳴鐘者
「ヘレン・ピアンティーニ」
アメリカ人の鳴鐘者
<14世紀>
「レイディ・イメイン」
ギョーム卿の母
「レイディ・エリウィス」
ギョーム卿の妻
「ロズムンド」
ギョーム卿の長女
「アグネス」
ギョーム卿の次女
「ガーウィン」
ギョーム卿の家臣
「メイリス」
召使
「ローシュ」
神父
「サー・ブロート」
ロズムンドの婚約者 -
Posted by ブクログ
ネタバレハリウッドのドラッグと嘘と虚栄に満ち満ちた近未来SF。
コニーウィリスの章初めに引用する手法がこれでもかと使われて、冒頭ドタバタするもハッピーエンドまで落とし込むところもさすが。
ただ、男の子主役の荒っぽさややさぐれ感はちょっといただけないとこもあり、最後アリスとうまく行ったのは奇跡やと思う。
今回特に感銘を受けたのは、訳者の登場した映画をほぼ観て巻末に注釈を入れてくれてるところ。
単に翻訳するだけではなく、膨大な作品を見まくって、少しでも映画不慣れな読者の補完をしようと努力されてるのはすごすぎる。この仕事こそまさにプロでしょ。 -
Posted by ブクログ
臨死体験をめぐる医学SF。読み終えた直後の率直な感想は、「あ〜長かった」のひとことにつきるかな。医学、文学、映画、そして遭難事故などに関する情報量とディティールはすごいが、それが面白さにつながっているのかは微妙。とにかくすべてが冗長に感じられる長ったらしい文体、これを楽しめるかどうか。第二部のラストで仰天させられ、ようやく面白くなってきた時点で残り4分の1。医学的にどこまでが実在の話なのかはわからないが、ミステリの謎解きのようになるほどと納得のできる着地はする。その過程を楽しめるかどうか。正直自分にはいまひとつ、合わなかったようだ。
キャラクターは魅力的だが、臨死というテーマの深刻さをユーモアとコミカルさで緩和している感じ。ギャグもそれほど笑えない。これはこの作家の作風なのか。もう少しロマンス色が濃いほうが好みなので、そのあたりも不満が残る。
初めてのコニー・ウィリス、圧倒的に評価の高い作家なのでこれにこりずに、もう何作か読んでみようと思う。 -
Posted by ブクログ
オックスフォード大学の歴史学科が舞台の話。
熱血的歴女のキヴリンは周囲の反対をものともせず、魔女狩りとペストが猛威をふるう中世イギリスに行きたがっていた。
そして、彼女の指導教官である中性史学科の教授(無知で無能で傲慢)はロクな予備調査もせずにキヴリンを中世へ送り出してしまう。
キヴリンを送り出した直後、現代に謎の伝染病が広まる。
そして中世に降り立ったキヴリンも体調を崩して現代に戻るための降下点が分からなくなり…的な。
はい。
コニー・ウィリスのタイムトラベルシリーズです。
今書いたあらすじだけで上巻をまるまる使い切りました。
下巻になって話は進むのか!?
乞うご期待。 -
Posted by ブクログ
学術的な目的で過去に時間旅行が可能な世界の話。
21世紀のオックスフォード大学と、過去にいったギブリン(女学生)との話が並行して進む。
21世紀の話には、冒頭から登場人物が入り乱れて、彼らの関係や立ち位置などがほとんど頭に入らないまま、がまんして読み進めると、なんとかメインのストーリーが見えてくれる。そうなるとだんだん面白くなる。
それにしても、個人と連絡を取るのに固定電話に画面がついた装置を利用するという時点で、書かれた時期が相当前なのだろうと思った。確認したところ、1992年に出版ということが判明。1980年代には自動車電話が利用されていたらしいことを考えると、携帯電話などの発想があってもよかったかも。
技術者バードリの病状は?ギブリンは21世紀に戻れるのか?下巻が楽しみである。 -
Posted by ブクログ
臨死体験を研究する医者のジョアンナ。
音、トンネル、光、天使、人生回顧、帰還命令など臨死体験者は(宗教観や先入観、聞く人による誘導もあるが)共通した内容を体験することが多い。
臨死体験とは生命においてどんな機能があるのか。
しかし、人工的に臨死体験を引き起こす研究プロジェクトはうまく行かず、ついにジョアンナは自分を被験者にする。
そしてトンネルと光の先にあったものは... とにかく前半が長くて辛いことで有名(主観です)なコニー・ウィリス。
しかしこれまでの作品は後半からの加速感が病みつきになるものばかりだった。
今回はどうなんだろうか?
今のところ、長くて辛いままだぞ? -
Posted by ブクログ
「ブラックアウト」の続き。続篇の「オールクリア2」まででひとつの物語になる。本書は物語の途中なので、中弛みを感じてしまうが、第二次世界大戦中の英国で3人が元の時代に戻れなくて奮闘するのに興奮してしまう。3人が予定通りのタイムトラベルができなかった理由は徐々に明らかにされていく。もしかしたらどんでん返しがあるのかもしれないが、ラストに向けて怒濤の展開を期待せざるをえない。そもそも時空で迷子になった3人は元に戻れるのだろうか。戦時中の一般市民の情景をリアルに表現したこの物語は、長いけれどそれほど無駄はないストーリーだ。これからどのようにまとめられるのか楽しみである。