コニー・ウィリスのレビュー一覧
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☆4.5
結構シリアスな展開な作品なので確かに読むのは疲れるけども、じゃあそこで読むのやめられるかってんだ。
だって希望が欲しいじゃないか。
その希望をくれるのがコニー・ウィリスじゃないか。
二つの時代で起こる感染症。
14世紀はメカニズムが判明していない故に、21世紀は世界が発展してるが故に、...続きを読むPosted by ブクログ -
中世史科の学生キヴリン。好奇心旺盛で小柄の女性が研究のために1320年へタイムトラベル。しかしキヴリンは飛んだ先で倒れ、過去へ送りだしたほうのダンワージー教授のところではパンデミックの事態。どちらも原因がわからぬまま話は進む。
出だしで話に入りこむのにいくぶん時間がかかったが(いくつかの普通名詞がど...続きを読むPosted by ブクログ -
コリンの大叔母である医師メアリや、いやーな野心家ギリクリストがあっさり死んでしまったのは拍子抜けしたが、死ってそういうものかも。
ペストの蔓延するなかで病人の血で汚れることも厭わずローシュ神父とともに奮闘するキヴリンは、原作版風の谷のナウシカを彷彿とさせたし、コリンは12歳らしく溌剌としてて良かった...続きを読むPosted by ブクログ -
出だし、なんか意味がよくわからなくてあまり進まなかったのだけど、あとがきを読んだらそれは当然のことだったらしい(笑)。主人公の任務というか、休暇のため送り出されたのに話がかえってややこしくなっているんだということが明らかになるころからぐんぐんおもしろくなった。
犬猫に振り回される主人公がなんともおか...続きを読むPosted by ブクログ -
すったもんだは続き、戦時中にも飛んだりして、とても大変なんだけどずっとどこか牧歌的な雰囲気が流れていて、楽しかった。なんだろうな、この感覚。Posted by ブクログ
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ウィリスの感動作 読むべき一冊である
表紙 6点田口 順子(旧作) 大森 望訳
展開 7点1972年著作
文章 7点
内容 800点
合計 820点Posted by ブクログ -
ウィリスの感動作 読むべき一冊である
表紙 6点田口 順子(旧作) 大森 望訳
展開 7点1972年著作
文章 7点
内容 800点
合計 820点Posted by ブクログ -
SF小説とサスペンス小説と歴史小説とが渾然一体でとても美味しく面白い。時間旅行が衛星の打ち上げ程度のことになれば、過去を観察するために大学の研究機関でこんな風に使われるのかも。送り出した側でのトラブルと送られた先での悲惨な状況とが、キヴリン嬢の記録を挟んで交互に描かれる構成はとても上手い。Posted by ブクログ
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21世紀のドタバタはさておき、14世紀のオックスフォード付近の人々の暮らしがまるで見てきたように活き活きと描かれている。ペストに抗する術を持たない人々が神に祈りながら倒れていく様は哀れだ。キヴリン嬢は本シリーズの続編には登場しないだろうなぁ。Posted by ブクログ
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タイムトラベルなSF。
こちらとあちらの二幕仕立てで、交互にお預け状態になるため、一気に読破。
中世研究のためのトラべルだったのが、アクシデントで…。
ドラマティックなお話というより、サスペンス仕立てな実録というか。
余計に切なくて仕方ない。静かにじわじわ泣けてくる。
散々会話に出てくる「姪の息...続きを読むPosted by ブクログ